iPhoneで使える子ども向け格安SIMが発売に
&GP / 2018年4月27日 7時30分
iPhoneで使える子ども向け格安SIMが発売に
トーンモバイルは4月26日、「TONE SIM (for iPhone)」を発売しました。同サービスは2月に発表されていたもので、子どものiPhoneにSIMカードを挿入して簡単な設定を行うことで、同社が提供するペアレンタルコントロール機能を利用可能となります。
月額料金は1500円(税抜、以下同)から。本日より、トーンモバイルの公式サイトにてオンラインで販売され、SHIBUYA TSUTAYAでも先行取り扱いを開始します。5月からはその他TSUTAYAの一部店舗でも順次販売する予定です。
■iOSに合わせた工夫を施している
「TONE SIM(for iPhone)」は、iPhone専用の格安SIMです。子どもに持たせたiPhoneに同SIMカードをセットし、所定の設定を行うことで、親が子どもの居場所を確認したり、アプリの利用をコントロールしたりできるようになります。
▲事業戦略発表会には、トーンモバイル代表取締役社長 CEO デジタルアーキテクト 石田宏樹氏が登壇
対応端末はiPhone 5s/5c(iOS10.2)以降のSIMフリーモデル、docomo版iPhone、SIMロック解除を行なったau、ソフトバンク版のiPhoneとなります。
同社では、これまでに「TONEファミリー」という家族向け見守りサービスを専用端末「TONE m17」などで提供していました。今回発表されたTONE SIM for iPhoneは、これをiPhoneでも使えるようにしたものとなります。
▲「TONE SIM」アプリを活用する
設定は「TONE SIM」アプリを起点に行います。万が一、子どもが同アプリをアンインストールしてしまった場合には、親に通知が届く仕組みです。また、20分後にはモバイル通信が遮断されます。再インストールすることで、制限は解除されます。
▲高速通信を有効にしている時には、アイコン上にバッジが表示される
高速通信を利用中には、TONEアプリにバッジが表示されるなど、iOSに合わせた工夫も施されています。また3D Touchを活用すると、素早く高速通信のオン・オフを切り替えられます。
■どんな見守り機能がある?
TONE SIM (for iPhone)には、「かんたんモード」と「あんしんモード」というふたつのモードが用意されています。後者は後日リリースされる模様。
▲2つのモードを選択する
かんたんモードでも基本的な機能はひと通り使用できます。一方あんしんモードでは、(Macに接続して所定の操作を行う必要がありますが)アプリごとに制限を設定できるといった利点があるそうです。
▲TONE SIM(for iPhone)の特徴
では、具体的な機能について見ていきましょう。
「TONE 見守り」アプリを活用すると、子どもの居場所を確認できます。また、9歳未満、12歳未満、17歳未満などでレーティングの設定を選択でき、利用できるアプリを制限可能です。
ブラウザとしては、無料版の「あんしんインターネットLite」と有料版の「あんしんインターネット」を選択できます。同アプリでは、ウェブページを「ポータルサイト」「ニュース」「映画」「交通」「ゲーム」などにカテゴライズ。各カテゴリの閲覧可否を「小学生モード」「中学生モード」「高校生モード」から選択して、段階的に設定できます。
なお、有料版では、親が許可したURLにだけアクセスできるようにする「ホワイトリスト」機能や、各カテゴリの閲覧時間やブロック回数などの履歴を確認できる機能があります。
通話に関しては、「あんしん電話(TONE 電話)」アプリを介してIP電話を使用できます。迷惑電話や詐欺など注意が必要な電話にアラートが表示されるのが特徴です。
■既存のTONEユーザーもiPhoneで利用できるように
TONE SIM(for iPhone)は月額1500円。インターネット使用料、IP電話通話基本料を含みます。利用開始時には、契約事務手数料3000円がかかります。なお、最低利用期間は、設定されていません。
通常時の通信速度は500〜600kbpsが目安となりますが、445円/1GBの高速チケットオプションを購入することで、より高速な通信も行えます。
▲月額基本料は1500円。留守番電話オプションを追加したり、高速通信チケットを追加購入したりすると、追加で料金がかかる
そのほか発生する費用としては、親がトーンモバイルを利用していない場合に、「TONEファミリー」月額200円に加入する必要がある点に留意しておきましょう。
▲既存のTONEユーザーもプラン変更してiPhoneで使用できる
既存のTONEユーザーも、5月からSIMを差し替えれば利用可能となります(ただし、TONE m14以前はSIMカードのサイズが異なるので不可)。プラン変更手数料として2000円がかかりますが、キャンペーンで月額料金は500円引き(2018年10月末まで)となり、基本料1000円を維持して利用できます。
▲従来Android搭載のTONEシリーズのみを展開してきたが、イオシスと強力してリユースしたiPhoneも選択できるようにした
また、イオシスと連携してTONE SIM(for iPhone)での動作保証をした中古iPhoneの購入をオンラインで連携するとのこと。子ども用に新たにiPhoneの購入を検討する場合には、こちらも候補となりそうです。
▲同日開催された発売イベントには、トーンモバイルのイメージキャラクターを務める坂口健太郎さんがサプライズ登壇し、エキストラで参加した高校生たちを驚かせた
>> トーンモバイル
(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。
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