ダイバーズ“風”には理由アリ!な懐かしのセイコー海外向けモデルを入手
&GP / 2018年4月30日 8時0分
ダイバーズ“風”には理由アリ!な懐かしのセイコー海外向けモデルを入手
〈安価機械式「チプメカ」マニアの1万円以下腕時計購入記〉
4月もあっという間に終わり、もうGW。新入生や新入社員も少しずつ新しい環境に慣れてきた頃合いでしょうか。私はといいますと特に新しい環境や生活を迎えるワケでもなく、相も変わらずの日常で「ヤフオク!」や「AliExpress」などを漁り、チプメカ腕時計との出合い探しに勤しむ日々でございます。
さて今回は、そのヤフオク!で先日落札したセイコーのダイバーズ風ウオッチ「SKX023」についてご紹介したいと思います(何故に「ダイバーズ“風”」なのかは後述)。
こちら、セイコー海外モデルの中では比較的人気があったのですが、“ブラックボーイ”(SKX007)等の人気モデルほどは定番化しなかったようで、いつの間にか製造中止となり、現在は新品での購入が困難な状態…。というワケで中古での購入を狙っていました。
スペック的には廉価帯セイコー5と同様で、
▼7S26ムーブメント
→廉価帯自動巻きの定番ムーブメント。手巻き、秒針規制(ハック)機能が無い。日付&曜日カレンダー付き。
▼ハードレックス(ミネラル)ガラス風防
→非サファイアクリスタルで硬いモノにぶつかるとキズが付いてしまう。
▼巻き板ブレスレット&フラッシュフィット
→非無垢、金属板を巻いて形成。
と、まさに“チープメカニカル”ど真ん中な仕様です(リューズはねじ込みタイプで、ココはダイバーズ風の面目躍如と言ったところでしょうか)。
ヒマさえあれば「ヤフオク!」で検索かけて探していたのですが、競合することも多くて、なかなか手頃な価格で収まって落札というワケにもいかず…。
そして先日やっと落札できたのですが、その際の落札価格は8860円(送料込み)。ガラス風防に一筋のキズが入っていたためか、あまり競り合う相手もおらず、この価格での落札となりました。めでたしめでたし。
これが実際に手元に届いた「SKX023」です。ガラス風防の11〜12時辺りにキズが入っていて、角度によっては結構目立ちます。ガラス風防は以前の記事(>> SEIKOミリタリー風チプメカウオッチをリペアしてみた!)でご紹介したような方法で磨いてキズを消していくことにします。
研磨後の画像がコチラ。風防のキズはほぼほぼ目立たなくなり、だいぶキレイになりました。
風防以外の部分の状態は比較的良好で、ブレスレット部分にはわずかに小キズも入っていたのですが、軽く磨いたら見違えるようにキレイになってくれました。
そのブレスレットですが、横から見ると1コマ1コマが板を巻いて作られているのがわかります。プレスして板を巻いた後に側面には鏡面仕上げが施され、無垢タイプに比べて低コストといわれている板巻きブレスレットですが、なかなかどうして手間ヒマかかっていますよねえ…。
そんな板巻きブレスレットは、各パーツの接合部分が板状で繋がっているので可動域がせまく、↓画像のようにペタリと置けないのが残念なところ。
無垢のブレスレットは接合部分が丸いピンなので可動域が広く、このように置くことができます。まあ、こうやって置けなければ横にして置くだけなのですけどね。
セイコー廉価帯ダイバーズウオッチの雄「SKX007」“ブラックボーイ”と並べて撮ってみました。
▲(左)“ブラックボーイ” (右)「SKX023」
サイズ幅は“ブラックボーイ”の42ミリに比べると「SKX023」は38ミリ(共にリューズ含まずの数値)。ひと回り大きさが違うと結構印象が異なってきますね。ダイバーズは幅40ミリ超のゴツいタイプが多い中、少し小ぶりなこのサイズはなかなか異彩を放っています。
こちらがリストショット。ごく標準的な日本人体型(と思っている)の私にはイイ按配のサイズ感だと思いませんか? ゴツさや男らしさを強調するなら、もう一回り大きくて良いのでしょうが。
さてさて、この「SKX023」ですが何故に「ダイバーズ“風”」なのかといえば、ダイバーズウオッチは国際規格ISOや日本工業規格JISでその条件がしっかりと定められていて、その規格を満たしていないと名乗れないんです。
そしてこの「SKX023」は、その規格を満たしておらず「ダイバーズウオッチ」ではないのですが、逆回転防止ベゼルや高い視認性の文字盤など、その意匠はまさにダイバーズウオッチそのものなので、今回はダイバーズ“風”ウオッチということでご紹介しました。
セイコーのダイバーズウオッチは数十年前からいくつもの名作を世に送り続けている、セイコーの主戦場のひとつです。1本で数十万円もする高額モデルから、その1/20以下で買えてしまう廉価モデルまで、さまざまなモデルが存在しています。検索すると各種言語で書かれたサイトが出てきて、世界中にファンが存在している様子が分かります。
この「SKX023」も、検索すると“ブラックボーイ”ほどではないものの、カスタムパーツがヒットしたり、海外のマニアたちがその良し悪しを熱く語り合っていたりと、他のセイコーダイバーズ腕時計と同様に国外でも人気は高かったようです。
それにしても、カスタムパーツを見ていたら、ブレスレットや風防の交換をしてみたい気持ちがムクムクと湧き上がってしまいました。そのうちカスタムしてしまうかも…。その時は多分、本体よりも高くついてしまいそうですが…。ああ、こうやってまた腕時計の深海ならぬ泥沼にハマってゆくことになるわけです( 笑)。
>> 連載[安価機械式「チプメカ」マニアの1万円以下腕時計購入記]
(文・写真/伏せ字)
腕時計好きの趣味が高じて、記事を執筆することに。一介の時計好きサラリーマン。好きな時計の傾向は、ダイバーズ、青焼き針、56系LM。
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