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ソニーの最新ホームシアターからSIXPADジムまで!【最新家電レポ6選】

&GP / 2018年6月19日 20時0分

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ソニーの最新ホームシアターからSIXPADジムまで!【最新家電レポ6選】

<家電女優・奈津子×安蔵靖志の最新家電レポ3選【2018年6月・後編】>

元SDN48で家電アドバイザーの資格も取得し、「家電女優」として活躍の幅を広げる奈津子さんと、AllAbout家電ガイドや家電アドバイザーとしてテレビやラジオ番組、雑誌やWebサイトなどで活動するIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志が、最新家電の注目ポイントについて語り合う連載企画。今回は2018年5月に発表・発売された家電製品を中心に紹介します。

■ソニーのホームシアタースピーカーはドルビーアトモスなどに対応

安蔵:ソニーからサウンドバーとサブウーファーを組み合わせたホームシアタースピーカーシステムが登場しました。「HT-Z9F」(実勢価格7万9880円)と「HT-X9000F」(同5万9880円)の2製品です。どちらもフロントスピーカーだけで高さ方向を加えたサラウンドサウンドを実現するソニー独自の「Vertical Surround Engine」を搭載しており、従来のチャンネルベースのサラウンドに音の位置情報や移動情報を加えた、オブジェクトベースの最新音声フォーマット「ドルビーアトモス」と「DTS:X」に対応しているのが特徴です。

▲ソニーの3.1chホームシアタースピーカーシステム「HT-Z9F」(実勢価格7万9880円)

奈津子:ドルビーアトモスはLGエレクトロニクスの有機ELテレビ「LG SIGNATURE」シリーズなどが対応していますが、音が自由自在に動き回るだけでなく、音に優しく包み込まれてる感じがすごいですね。ソニーの薄型テレビ「BRAVIA」シリーズとデザインもみごとにマッチしていて、音質は柔らかさの中に伸びがあるような印象を受けました。

安蔵:約8万円とちょっと高いですけど、Wi-Fiを内蔵していて、NAS(ネットワーク接続ハードディスク)などに保存した楽曲をワイヤレス再生する機能も備えています。また、「Chromecast built-in」にも対応しているので、Googleアシスタントに対応するスマートスピーカーに話しかけるだけで音楽を楽しんだりもできます。

奈津子:部屋が狭くてオーディオをフルセットで置けない人には、本当にこれで十分ですよね。

安蔵:別売のリアスピーカー(実勢価格3万4880円)を組み合わせると、リアル5.1chに拡張できるというのも魅力ですね。HT-X9000Fは3.1chタイプのHT-Z9Fに比べて若干割り切った、2.1chモデルです。

▲こちらは2.1chの「HT-X9000F」。BRAVIA X9000Fシリーズのスタンドにピッタリと収まるデザインになっている

奈津子:こちらはBRAVIA X9000Fシリーズとマッチした、テレビの脚にピッタリとはまるデザインになっています。サッカー中継のゴールシーンなどでは、スタジアムにいるような感覚がすごかったです。目を閉じると周囲にオーディエンスがいるように思えるほどの声援が聞こえて驚きました。

 

■テキスト入力専用機「ポメラ」の乾電池モデルが復活

安蔵:キングジムのテキスト入力専用端末「ポメラ」の最新モデル「DM30」(実勢価格3万6800円)が登場しました。2008年にポメラの初代モデルが出たときには、「インターネット時代にテキスト専用とはかなりの変態端末だなぁ」と思ったものですが、ついに10周年です。

▲シリーズとして初めて電子ペーパーディスプレイを搭載した、キングジムの「ポメラ DM30」(実勢価格3万6800円)

奈津子:以前から新幹線や飛行機の中などでライターの先輩方が愛用しているのを見て、気にはなっていたんですよね。当初は「文字を打つだけの端末など需要が少ないはずだから開発を見送るべき」という声が多くあったにもかかわらず、一部の熱烈な支持を受けて開発したそうです。その結果、2008年の誕生から累積35万台を突破。今では会社員だけでなく、小説家などの文章を書くプロからも支持されるようになったそうですね。

安蔵:私は調べ物をしながら原稿を書くことが多いのでネットは必須なのですが、アイデアを文章にするためにはネットに繋がらない方がいいという声も多いみたいですね。

奈津子:ポメラ DM30は初の電子ペーパーディスプレイ搭載モデルだそうです。バックライトを使わない反射型ディスプレイで、紙の印刷と同じ顔料を使用しているため、紙と同じような見やすさが魅力とのことです。

▲折りたたみ式のキーボードを搭載する

▲キーボードを開いたところ

安蔵:ただ、実際に使ってみると、電子ペーパーならではの反応の遅さが少し気になりました。文字を打つのが速い人だと、かなり気になる点かもしれません。

奈津子:DM30は乾電池モデルなので、電池が切れてもどこでも買えるのが安心ですよね。パソコンやスマホなど充電機器が多いので、多少コストがかかるとしても、この安心感は魅力です。また、Wi-Fiなどの通信機能は非搭載ですが、作成した文章をQRコードでスマホに送れるのは、ライターとしてたびたびワードを使う私にはとても便利に感じました。

 

■新生オラソニックから高音質Bluetoothスピーカーが登場

安蔵:テレビ向け小型スピーカーやBluetoothスピーカー、USBスピーカーに加えて超小型オーディオシステムの「NANOCOMPO」シリーズなどをラインアップする「Olasonic(オラソニック)」ブランドからBluetoothスピーカーの「IA-BT7」(実勢価格3万円)が登場しました。元々はソニーで執行役員SVPとしてオーディオ事業部などを率いた山本喜則さんが社長を務めた東和電子が生み出したブランドでしたが、インターアクションにブランド移譲しての第1弾製品となります。

▲オラソニックのBluetoothスピーカー「IA-BT7」(実勢価格3万円)

▲カラーはウォルナットとシルクホワイトの2色を用意する

奈津子:「ウッドキャビネットに包まれたプレミアムサウンド」というコンセプトがとてもいいなと思いました。木のデザインも風合いも、インテリアとのなじみが良いです。でも、このサイズのオーディオで木を使うのは珍しいですよね。デモではクラシックとジャズを1曲ずつ試聴しましたが、音の一つひとつが際立ってしっかりと聴こえてくるだけでなく、木の素材がなめらかに音を反響させていることも実感できました。

▲IA-BT7は木製キャビネットを採用している

安蔵:開発には元東和電子社長の山本喜則さんが代表取締役CEOを務めるSOZOデザインが携わっているのですが、高音質を追求するためにBluetoothモジュールまで独自開発したそうです。Bluetoothのコーデック(圧縮規格)はSBCというのが基本なのですが、ソニーが開発した「LDAC」と、クアルコムが開発した「aptX HD」という、2つの高音質コーデックに対応しつつ、さらに音質を徹底的に追求するためには独自に開発するしかないという結論に至ったそうです。

奈津子:アナログ端子から入力した音声もデジタル化してハイレゾ音質にするというのもユニークですよね。音のチューニングは安室奈美恵さんや福山雅治さん、今井美樹さんなどの有名アーティストのレコーディングを数多く手がけるエンジニアプロ集団「ミキサーブラボ」のレコーディンエンジニアが施し、スタジオ録音されたサウンドイメージをリアルに再現したとのことです。

安蔵:最初はスマートスピーカーの開発を目指したものの、その後スマートスピーカーと組み合わせて使う方向性に転換したそうです。Amazon Echoシリーズは外部出力があるので、その音声をハイレゾ音質に変換して楽しめるというのは割と面白い使い方だと思いますよ。

 

■“クリロナ”がCMキャラを務める「SIXPAD」がジムをオープン!

安蔵:「世界最高のサッカー選手」に贈られる「バロンドール」を何度も受賞しているポルトガルの英雄、クリスティアーノ・ロナウド選手がCMキャラクターを務めるEMS機器(低周波トレーニング機器)「SIXPAD」が、ついに独自のジム「SIXPAD STATION」をオープンしました。日本中に500店舗、全世界に5000店舗を目指すそうです。

▲SIXPADを開発するMTGが東京・代官山にオープンした「SIXPAD STATION 代官山」

奈津子:SIXPADの開発で得た知見を基に開発したフルボディースーツを装着して運動することで、たった15分で効率的に全身同時にトレーニングができるそうです。

安蔵:実際に私も体験してみましたが、電気刺激によって自分の動きと逆方向に大きな抵抗がかかるので、見た目以上の負荷がありました。

奈津子:15分は時間的には短いですけど、本当にしんどいので体感時間は2倍かそれ以上に感じました(笑)。実際に体験してみると、通常のパーソナルトレーニングと同じように担当トレーナーとの相性というか、コミュニケーションが重要なことが分かりました。EMSの負荷をどれだけかけるのか相談しつつ、つらくても励ましてくれるとかなりモチベーションが上がります。

▲時間は15分と短いが、実際の動きと逆方向に負荷がかかるため、見た目以上に筋肉を鍛えられる

安蔵:できる限り負荷をかけつつ、つらくない程度に抑えることが効率的かつ持続的に運動できるコツですよね。

奈津子:トレーニング中の動きを採点し、最後に点数で表示してくれるのも良かったです。これはモチベーションに繋がりますね。

▲最後にはトレーニングの成果を数値化して表示してくれる

安蔵:料金は1回8千円で、初回のトライアルは3千円。月額プランも検討しているとのことです。決して安くはないですし、現状では東京・代官山の1店舗ですが、今後の展開が楽しみですね。

奈津子:トレーニング後にリラックスできる「ZENROOM」(1回約15分で1000円)もオプションで用意しています。宇宙に引き込まれるような映像と、鐘の音などがとても心地よく、最後にお茶でリラックスするというコンセプトも良かったですね。

▲「ZENROOM」を体験しているところ

 

■Astell&Kernからポータブルオーディオプレーヤー2機種が登場

安蔵:韓国アイリバーの人気オーディオブランド、「Astell&Kern(アステル&ケルン)」からハイレゾ対応のポータブルオーディオプレーヤー2機種が登場しました。2017年7月にフラッグシップモデル「A&ultima SP1000」を発売してから「A&なんとか」というシリーズ名に変わりましたが、ようやくプレミアムラインとスタンダードラインがそろいました。

▲アイリバー「Astell&Kern」ブランドの新モデル「A&futura SE100」(実勢価格20万3600円)と「A&norma SR15」(実勢価格9万2580円)

 

▲これでフラッグシップラインの「A&ultima SP1000」(写真左、実勢価格35万760円)からプレミアムライン、スタンダードラインまで3機種がそろった

奈津子:「A&futura SE100」(実勢価格20万3600円)はクラシックなデザインがかっこいいですね。最初に民族楽器のような曲と聖歌隊の歌をスピーカーから試聴しましたが、スピード感とダイナミックさを感じました。ヘッドホンで聴いたエリック・クラプトンの『Change the world』はスマホで聴いたときよりも雑味が削ぎ落とされて、あっさりしている中になめらかさがあり、洗練されている感じがしました。

▲A&futura SE100を試聴中

安蔵:聴き始めてすぐに情報量の多さを感じますよね。メリハリがあってパワフルというより、伸びやかなサウンドという印象を受けました。

奈津子:私がレギュラー出演している「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京系)でテーマソングになっていることもあって、ビートルズのアルバム『1』も一通り聴いてみましたが、アコースティックギターの弦を弾く感じがとてもなめらかに聞こえました。マイケルジャクソンの『Thriller』は冒頭の扉がギギギっと開く音からゾクゾクします。どっぷり没入する感じというよりは、美しく整えられていて、映画館のスクリーンで物語を観ているような気分になりました。ただ、実勢価格は20万円を超えるので、なかなかのお値段ですよね……。

安蔵:スタンダードラインの「A&norma SR15」(実勢価格9万2580円)あたりなら、まだ買えそうですよね。A&futura SE100はオーソドックスなデザインですが、こちらはディスプレイ自体が斜めに傾いていてかなり攻め込んだフォルムになっています。

▲A&norma SR15を試聴中

奈津子:SR15ではブンブンサテライツのエレクトロリックな曲とアニソン、ビートの聴いたサカナクションの『バッハの旋律を夜に聴いたせいです』を試聴しました。小さな音の粒がキラキラしてるような、細かい音ですら寸分も逃さないような感じを受けました。

安蔵:A&ultima SP1000は確かに高音質なんですけど、よほど音にこだわりがない限り持ち運びには向かないというか、重すぎるんですよね。SP1000はステンレスモデルが約386.6g、カッパーモデルが約387.9gですから。その点、A&futura SE100は若干コンパクトですし、約241gと軽く仕上がっています。A&norma SR15は手にすっぽり収まる大きさで約154gと軽いので、使い勝手はかなりいいですね。

 

■周囲の音を聞き取りやすい新コンセプトの完全ワイヤレスイヤホン

安蔵:オーストラリアの「Nuheara」から、完全ワイヤレスイヤホン「IQbuds」(実勢価格3万9880円)と「IQbuds BOOST」(同5万8880円)が登場しました。周囲の音を消す「ノイズキャンセリング」ではなく、周囲の騒音は抑えつつ人の声を聞きやすくするようにチューニングする「SINC(スーパーインテリジェントノイズコントロール)」技術を搭載しているのが特徴です。

▲オーストラリアの「Nuheara」が開発した完全ワイヤレスイヤホン「IQbuds」(実勢価格3万9880円)

▲こちらは上位モデルの「IQbuds BOOST」(同5万8880円)

奈津子:実際に聞いてみましたが、密閉性がものすごく高いと思いました。完全ワイヤレスの中でも新ジャンルですね。ノイズキャンセリングは周囲の音と正反対の波を持つ音をぶつけて音を消すため、聞く人にとっては少し疲れる上に負担がかかるのだそうです。本来の良いイヤホンというのは音を分離できることではないだろうか……そんな考えで開発したというのが興味深かったです。

 


【家電女優・奈津子×安蔵靖志の「最新家電レポ」】


(取材・文/安蔵靖志 奈津子)

profile-654x720 あんぞうやすし/IT・家電ジャーナリスト

ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。総合情報サイト「日経トレンディネット」、「NIKKEI STYLE」などで執筆中。KBCラジオを中心に全国6放送局でネットしているラジオ番組『キャイ~ンの家電ソムリエ』にも出演中。

natsuko_profile なつこ/女優・タレント

ドラマ、CMの出演多数。「家電アドバイザー」資格を取得し“家電女優”として雑誌、webメディアなど活動のフィールドを広げて活躍中。TOKYO FM「Skyrocket Company」レギュラー出演中(火曜18時〜)。instagramは 「natsuko_kaden」、Twitter「natsuko_twins」

 

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