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“ダイソンキラー”の掃除機が上陸!注目のオシャレ家電も【最新家電レポ5選】

&GP / 2018年7月5日 19時0分

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“ダイソンキラー”の掃除機が上陸!注目のオシャレ家電も【最新家電レポ5選】

<家電女優・奈津子×安蔵靖志の最新家電連載【2017年7月:前編】>

元SDN48で家電アドバイザーの資格も取得し、「家電女優」として活躍の幅を広げる奈津子さんと、AllAbout家電ガイドや家電アドバイザーとしてテレビやラジオ番組、雑誌やWebサイトなどで活動するIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志が、最新家電の注目ポイントについて語り合う連載企画。今回は2018年6月に発表・発売された家電製品を中心に紹介します。

 

■象印が炊飯器を刷新! 社運を賭けて「炎舞炊き」を猛プッシュ

安蔵:象印マホービンの炊飯器と言えば「極め炊き」シリーズですが、最上位モデルで採用していた「南部鉄器 極め羽釜」からフルモデルチェンジし、炊き方から内釜まで刷新した「炎舞炊き」を発表しました。以前の南部鉄器 極め羽釜も昔ながらのかまど炊きに着想を得て作られていたのですが、今回改めてかまど炊きの火加減を研究し直したそうです。かまど炊きの「炎の揺らぎ」が重要であることに気づいたため、IHコイルによる加熱方法から、内釜の材質・形状まですべてを刷新したそうです。

▲象印マホービンが2018年7月に発売する「炎舞炊き NW-KA型」。実勢価格は5.5合炊きモデルの「NW-KA10」が12万円前後、1升炊きモデルの「NW-KA18」が12万5000円前後

奈津子:かまど炊きの火力を電力換算すると、約2750Wにも上るそうですね。

安蔵:日本の家電製品は最大でも1500Wまでしか作れませんから、どうあがいても太刀打ちできません(笑)。

奈津子:あと、従来のように1つのIHコイルを使うのでは、炎の揺らぎを再現することができなかったという問題もあったそうですね。

安蔵:従来は1200WのIHコイルが1つだったのですが、炎舞炊きでは新たに1つ1200WのIHコイルを3つ搭載しました。これらを同時にすべて使うわけにはいきませんが、3つのIHコイルを独立制御しながら瞬時に切り替えることで、大火力と炎の揺らぎのような火力調整ができるようになったということです。

▲左が最新モデルのIHコイルで、右が従来モデル

奈津子:炎が舞うようにゆらぐから「炎舞炊き」と命名したそうですね。象印と言えば南部鉄器で作った羽釜形状の「極め羽釜」が有名ですが、南部鉄器は蓄熱性と発熱効率が高いものの、熱の伝導率があまり高くないのが問題だったそうですね。

安蔵:営業サイドからすると、象印の象徴だった「南部鉄器」と「極め羽釜」を捨てることはかなりの苦悩があったようですが、炎舞炊きは従来モデルを大幅に超えた自信から、一気にフルモデルチェンジということになったようですね。

▲IHと相性が良い鉄素材を、熱伝導率の高いアルミ、蓄熱性・耐久性に優れたステンレスの間に仕込んだ「鉄~くろがね仕込み~豪炎かまど釜」を採用する

奈津子:従来モデルから甘みが約3%アップし、食感の固さは従来が49、粘りが1.8だったのに対して炎舞炊きは固さが51、粘りが1.9にアップしたとのこと。実際に試食してみると、甘みの強さと粒感がとても感じられました。また、炎の揺らぎによって内釜の中のお米が全体的にしっかり混ざっていたのが印象的でした。

■デロンギが「優しい風」を売りにした空気清浄ファンを発売

安蔵:デロンギがヒーターを搭載し、1年中使えるタワー型の空気清浄ファン「HFX85W14C」を発売しました。バルミューダの「グリーンファン」がうたう「面の風」のように、風の質をアピールする製品は前からありましたが、このモデルは「体全体を包みこむように優しく寄り添う風」をうたっているのがユニークなポイントです。

▲デロンギが2018年6月に発売したヒーター内蔵空気清浄ファン「HFX85W14C」(実勢価格5万9800円)

奈津子:デロンギによると4人に1人が「だるさ」などの症状が出る「冷房病」を経験しているそうです。寒がりの私ももれなく経験していますが、じゃあ「快適」って何かって考えると難しいですよね。

安蔵:重要なのはやはり「風の質」ですよね。扇風機のバタバタする風が苦手だという人は、風を一度壁に当てて跳ね返らせたりする人もいると思います。グリーンファンなどはまさにそこから着想したのですが、デロンギの場合は本体内で風を背面の方に流して風の渦をなくし、左右の送風口から本体側面に沿って気流が進む「3Dコンフォート・エア テクノロジー」を採用しています。

奈津子:デロンギは気流の温度や気流の分布、空気の質にこだわって開発した、従来の扇風機に比べて体内のストレス物質が平均31%減少したという試験結果が出たそうです。

安蔵:ダイソンの「Dyson Pure Cool」のようにスマホと連携して空気清浄レベルを確認できる機能はありませんが、デザイン面ではなかなかスタイリッシュですし、ヒーターを内蔵しているところが魅力ですね。

奈津子:上部に気泡のようなドットをあしらった曲線的なフォルムのデザインは、非常に美しいと思います。私は現在このモデルをお借りして自宅で使っていますが、包み込んでくれるような風にとても満足しています。ただ、10段階中の7以降になると、ちょっと動作音が大きいかなと感じます。

安蔵:風の質を高めるために内部で風をぶつけるようなスタイルですから、動作音はどうしても大きくなってしまいますよね。

奈津子:空気清浄フィルターはPM2.5を99%除去できるそうですが、交換目安が3カ月というのはちょっと短いですよね。最低でも半年は交換しなくて済む方がうれしいです。ただ、冷風と温風が出て、空気清浄機にもなるため、365日毎日使える点はコスパがいいですね。私はかなりのアレルギー体質なので、室内の空気がうまく回って質を高めてくるのはありがたいです。

▲本体上部にPM2.5を99%除去できるという空気清浄フィルターを内蔵する

 

■アイリスオーヤマのコードレス掃除機は超軽量1.4kg!

安蔵:アイリスオーヤマが紙パック式掃除機「KIC-SLDCP5」(実勢価格2万4800円)を発売しました。重さ約1.4kgとかなり軽量で取り回しがしやすいだけでなく、ホコリをサッと取れる静電モップが付属するのが特徴です。

▲アイリスオーヤマが発売したコードレス紙パック式掃除機「KIC-SLDCP5」(実勢価格2万4800円)

奈津子:ポリプロピレンでつくられた静電モップを本体背面にあるナイロン製のケースから出し入れすると帯電するため、髪やホコリなどが取りやすくなるそうです。本体を充電器に設置して吸引をスタートしてから、使用後のモップを充電器の下に差し込むと、除電してホコリを吸引してくれるというアイデアもすごく面白いですね。

▲ポリプロピレン製の静電モップが付属する

▲充電台の下に静電モップを差し込んで掃除機のスイッチをオンにすれば、除電してホコリをサッと吸引できる

安蔵:アイリスオーヤマは「なるほど」と思わせるような製品作りをしていますが、これはかなり納得度が高いですよね。

奈津子:吸引力が特に強いというわけではないですけど、モップとの二段使いができる利便性を考えると、十分使い心地がいいように思います。このモデルは紙パック式ですけど、紙パックが3年分(81枚)付属するというのもすごいですよね(笑)。同社が製造しているマスクと同じ素材を使った高品質の紙パックになっているそうです。

安蔵:本体は紙パック式ですが、ヘッド部分にサイクロン気流を発生させる自走式の「サイクロンパワーヘッド」を搭載しています。ホコリ感知センサーも搭載しており、床の汚れ具合が一目で分かるのも魅力ですね。

奈津子:アイリスオーヤマの特徴は、「いくらいいものでも高くては買ってもらえない」という考えに基づくコスパの良さだと思うんです。担当者によると「吸引力だけを求めるのではなく、一般家庭に十分な吸引力と軽くて取り回しのよいもの、なおかつハンディモップユーザーも一度で掃除が終わるように」と考えて作ったそうです。私と同じ20代後半の友人の家へ遊びにいくと、男女ともだいたいマキタなどの手ごろでコンパクトな掃除機を使っているんですよ。

安蔵:その層のシェアを押さえられたら、かなり躍進するかもしれませんね。

■パナソニックからデザインと使い勝手を追求したIHクッキングヒーターが登場

安蔵:パナソニックが2口のIHクッキングヒーターと専用ホットプレートを組み合わせた「IHデイリーホットプレート」(8月1日発売、実勢価格5万5000円前後)を発表しました。プリンセスの「テーブルグリル ピュア」のようなスタイリッシュさのあるホットプレートとしてだけでなく、2口IHクッキングヒーターとしてテーブル上で使えるのが大きな魅力ですね。

▲パナソニックが2018年8月1日に発売する「IHデイリーホットプレート KZ-CX1」(実勢価格5万5000円前後)

奈津子:プレートはかなり大型ですけど、IHなので加熱ムラが少ないですし、左右で異なる温度帯で調理できるのが魅力ですね。アイリスオーヤマの2口IHクッキングヒーターとか、左右の温度を変えられるホットプレートなどはありましたが、それが高いレベルで融合したものはほかにないですし、良い意味でパナソニックっぽくないと思いました。

安蔵:いつもはしまっておいて必要なときに出すのではなく、テーブルに出しっぱなしにしておいてもいいというコンセプトのようですね。そのためにもデザイン性にこだわり、新開発の薄型ターボファンなどによる新冷却設計によって薄型化を実現しました。

▲テーブルの上でそのまま調理できる

奈津子:IHデイリーホットプレートで実際に料理を作って試食しましたが、テーブルの上で会話を楽しみながら調理できるっていうのはいいですね。キッチンで作った料理を食卓に出すのでは、調理時にコミュニケーションが生まれることがないので。

▲調理体験も行った

安蔵:そうですね。バターをサッと溶かしてトーストを焼けるので、慌ただしい朝にも心が豊かになる食事が取れそうです。

奈津子:ただ、現状では「ホットプレート」と「IHクッキングヒーター」を同時に使う方法がないのが気になりました。できれば片方は小型ホットプレートで何かを焼きながら、片方は鍋に入ったスープを温めるといったような使い方ができるような別売のプレートがあれば、さらに楽しめるのではないかなと思いました。現状でも取っ手の取れるフライパンなどを使う手はありますけど、そういう別売品があるとさらに“おしゃれテーブル調理”の世界が広がりそうです。

安蔵:9月には全自動コーヒーメーカー「NC-A57」(実勢価格2万6000円前後)も発売されます。最近トレンドのデカフェ(カフェインレスコーヒー)をおいしく入れられる新搭載の「デカフェ豆コース」が大きな特徴です。

▲パナソニックが2018年9月1日に発売する全自動コーヒーメーカー「沸騰浄水コーヒーメーカー NC-A57」(実勢価格2万6000円前後)

奈津子:個人的にコーヒーは好きなんですけど、カフェイン成分に敏感で15時過ぎに飲んじゃうと夜眠れなくなるから、デカフェをおいしく飲めるのはとてもうれしいです。デカフェ豆コースで入れたコーヒーを試飲しましたが、従来モデルの「リッチコース」で入れたコーヒーよりもコーヒー特有の渋みとコク、酸味がしっかりと出ている印象でした。

■米国の“ダイソンキラー”が日本上陸!

安蔵:米国ではダイソンを抑えてナンバーワンシェアを誇るという掃除機ブランド、SharkNinja(シャークニンジャ)のコードレススティック掃除機「EVOFLEX」が登場しました。

▲シャークニンジャが2018年夏に発売するコードレススティック掃除機「EVOFLEX」、実勢価格はバッテリー1個の「S20」が5万9800円前後、バッテリー2個と充電器などが付属する「S30」が6万9800円前後

奈津子:最初に見たとき、どういうスタイルなのか分からないようなデザインですよね。コードレス掃除機なのに、ここまでコンパクトに折りたためるのは面白いです。

安蔵:コードレス掃除機は「充電」と「収納」に大きな課題があるのですが、EVOFLEXは本体充電だけでなく充電器(上位モデルのS30に付属)を使ったセパレート充電が可能で、たたんでコンパクトに収納できるのも魅力です。

奈津子:延長管の部分を180°曲げてたためるので、曲げた状態(真ん中をゆるませた状態)で使用すると家具の下なども腰を曲げずに掃除できるというのは発想がユニークですよね。

▲家具の下なども腰を曲げずに掃除できる

安蔵:伸ばすと延長管がまっすぐ固定されてしまうので、曲げたまま掃除するには少し慣れが必要そうですが、うまく扱えるようになれば便利ですね。

奈津子:私は実際に製品を借りて使っているのですが、じゅうたんモードとフローリングモードをうまく使い分けると扱いやすく、吸引力もなかなかです。我が家は狭めの2DKですが、あっという間に掃除できます。しまわずに出しっぱなしにしておける洗練されたデザインもいいですが、質感がところどころチープに見えなくもないですね。発売にむけてさらにブラッシュアップしていくとのことなので、質感があと数%でも上がるといいなと思っています。

▲上位モデルのS30にはバッテリー2個と充電器が付属する

安蔵:米国ではダイソンよりも売れているとのことなので、日本でどのような存在感を示すのかも興味深いところですね。

 


【家電女優・奈津子×安蔵靖志の「最新家電レポ」】


(取材・文/安蔵靖志 奈津子)

profile-654x720 あんぞうやすし/IT・家電ジャーナリスト

ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。総合情報サイト「日経トレンディネット」、「NIKKEI STYLE」などで執筆中。KBCラジオを中心に全国6放送局でネットしているラジオ番組『キャイ~ンの家電ソムリエ』にも出演中。

natsuko_profile なつこ/女優・タレント

ドラマ、CMの出演多数。「家電アドバイザー」資格を取得し“家電女優”として雑誌、webメディアなど活動のフィールドを広げて活躍中。TOKYO FM「Skyrocket Company」レギュラー出演中(火曜18時〜)。instagramは 「natsuko_kaden」、Twitter「natsuko_twins」

 

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