ガジェット男子のカバンの中身_モノ系メディア編集長たちの愛用品
&GP / 2018年7月7日 23時0分
ガジェット男子のカバンの中身_モノ系メディア編集長たちの愛用品
「さすが!」「なるほど!」なコダワリが満載! モノ好きとしては他人の持ち物も気になるところ。そこでモノ選びのプロである、モノ系メディアの編集長4人に愛用品を見せてもらった。彼らが普段持ち歩いているモノはどんな物か、そしてその選びの基準はいかに?
『MonoMax』編集長・柚木昌久さんのカバンの中身
①カラーリングが気に入っているパナソニックのモバイルバッテリー
②アナログデザインが◎なスカーゲンのスマートウォッチ
③デザインが好きで、10年以上使っているシャネルの腕時計「J12」
④軽さに驚いたというマッキントッシュフィロソフィーの折り畳み傘
⑤8年以上使っているが全然へたらないというTUMIのペンケース
⑥薬からバッテリーまで小物類はポーターのポーチに収納
⑦iPadは普段の持ち物で一番大切だという
⑧ティッシュケースとして使っているブリーフィングのミニポーチ
⑨自由度の高い袋状のデザインが気に入っているBellagoの財布
⑩誰が使っても良い写真が撮れると話す、パナソニックの「 LUMIX GX7 MarkⅢ」
▼愛用バッグ
▲ビズビムのリュックを10年ほど愛用し、今使っているのは2代目。「この普通のデザインがすごく好きで、コレ以外考えられない」
▼愛用ジャケット
▲マッキントッシュフィロソフィーのトロッタージャケット。「シワになりにくいので、丸めてバッグに入れておけるので便利です」
■やっぱり新しい機能は気になりますね
「気に入ったものを長く使うタイプ」と、自身を分析する柚木さん。以前は欲しいものが多く、新製品も出るたびに購入していたそうだが、必要なアイテムが手元に一式揃った今は、お気に入りのモノを使い続けるようになっていったのだという。
「今でも最新のものを使ってみたりもするんですけど、結局好きなものはあまり変わらないので、気に入ったモノのアップデート版を好んで使っていますね」
とはいえ、やはり購入の決め手となるのは機能とデザイン。「この折り畳み傘やジャケットのように、軽いとかシワにならないといった新しい機能は気になりますね。僕は慎重派だから荷物が多いので、軽いのはすごく大事な機能だと思っています」
デザインについては、「もともとシンプルなものが好き」で、ポーチなどは機能に違いがないため、デザイン重視で選ぶと話す。これも“長く使える” 理由のひとつかもしれない。
『MonoMax』編集長・柚木昌久さん
1975年生まれ。モノ情報誌『MonoMax』の編集長を9年務めている。好奇心旺盛で、あらゆるジャンルに対して興味を持つ。
『GO OUT』編集長・竹下充さんのカバンの中身
①寝袋デザインのペンケースは、「『GO OUT』の編集者が使っていたら面白いんじゃないか」と購入
②スタンダードカリフォルニアが別注したpencoのノート
③カタログが入っていたファイルにステッカーを貼って使用
④年賀として作ったメモ帳
⑤SAYHELLOのクージーを小物入れとして活用
⑥G-SHOCKは定番の5600を愛用
⑦英アパレルブランド、テンダーの札入れとコインケースを3~4年使っている
⑧今一番のお気に入りだというEyevolのサングラス。「のっぺり顔の自分でも、走ってもズレないくらいフィット感がいい!」
⑨カーハートのペンケースは展示会でもらったノベルティ
⑩周囲の音も聞こえるambieのイヤホンは、デスクワーク時に大活躍
⑪「おじさんが持っていてもOKなデザイン」のBULKHOMMEのハンドクリーム
⑫Bicのライターは指名買い
⑬ブランド不明のカードケースは、名刺のほかクレカなども入れて財布代わりとしても使っている
⑭見た目が好きという富士フイルムのXT10は、子どもを撮影するために購入
⑮blincの眼鏡拭きは、春画をモチーフにした遊び心のあるデザインがお気に入り
⑯ワイルドシングスのメッシュポーチはGO OUTの付録
▼愛用バッグ
ここ1ヶ月ほど使っているというブリーフィングのリュック。「使ってみたら想像以上に使いやすくて驚きました。その人気に納得です」
■肩肘張らずに使える“ゆるい”モノ好き
「実はそんなにこだわりがないんですよ。普段使うものは実用性重視で、ブランド品や高級品と呼ばれるものは全然持っていません。手ごろなモノばっかりです」
このように話す竹下さんだが、愛用品を見てみると、どこかアメリカ西海岸を感じさせるデザインのものが多い。自身がスケボーを楽しみ、ストリートファッション誌の編集に携わっていたことも影響しているのだろう。
「モノ選びのファーストインプレッションは見た目かな。力が抜けている、頑張っていないもの(笑)。デザインとしては、ふざけた感じというか、遊び心があるものが好きですね」
やはりスケボー少年の遊び心が根底にあり、肩肘張らず気楽に使えること=実用性が絶対条件。そのため、もらいものやノベルティもステッカーを貼るなどアレンジし、有効活用しているそうだ。
「モノにせよファッションにせよ、ハイエンドなものは我慢しなきゃいけないことが出てくると思うんです。重たいとか硬いとか、汚しちゃいけないとか。そんなことを気にせず使える“ゆるい”モノのほうが好きですね」
『GO OUT』『THE DAY』編集長・竹下充さん
1979年生まれ。ストリートファッション誌の編集を経て、『GO OUT』と『 THE DAY』を立ち上げる。現在は両誌の編集長を兼任する。
『d.365』『デジモノステーション』編集長・岡部信さんのカバンの中身
①ソニーのハイレゾプレーヤー「NW-ZX300」と、ヘッドホン「MDR-1AM2」をセットで使用。「NW-ZX300は価格とのバランスを考えたらすごくいい商品。バランス接続対応なので、これに合わせてMDR-1AM2も購入。ここ最近では本当に買ってよかったと思うセットです」
②防水ウォークマン「NW-W274S」はジムのプールで使用
③「完全分離型のワイヤレスなら今は一番」と話すソニーの「WF-1000X」
④ayameの眼鏡とケースは奥様からのプレゼント
⑤イルビゾンテの長財布と、この左下にあるサンローランのカードケースも奥様から
⑥オリンパス 「OM-D E-M1 Mark II」に、10-120mmズイコーレンズを装着。「AFがとにかく速くて正確。手ブレ補正も優秀で動画撮影にも◎」
⑦ニーモシネのA5横方眼ノートは、マインドマップを書く際に使用
⑧落とし物を追跡できるマモリオを長財布にイン
⑨真鍮製でエイジングも楽しめるKAWECOのリリプット
⑩4年ほど使い続けているソニーの「RX100M2」。「機能を詰め込んでこのサイズ感に収めている点がソニーらしくて好き」
⑪スティーブ・ジョブズが愛用していたセイコーのシャリオ。「キャッチコピーがすぐに浮かぶ商品です(笑)」
▼愛用バッグ
▲The 3rd Eye Chakraの3Wayフィールドバッグ。「弊社ECサイトでも扱っています。可動式パーティションが付いているので、カメラバッグとしても使えてすごく便利です」
■いいキャッチコピーが浮かんできたら買い!
モノ選びの基準は“長く付き合えるもの”と話す岡部さん。
「その背景にあるのは機能性と、飽きがこないデザインだと思っています」
とはいえデジタル機器は新製品がどんどん出てくるので葛藤もあるという。着地点はどこか?
「コストパフォーマンス優先で価格を決めてモノを選ぶと、あっという間にスペックアップしたものが出て使えなくなってしまう。だからミドルレンジ以上や、多少値が張っても最上位モデルを選ぼうとか。ソニーの「RX100M2」はまさにそれで、今でも一軍として使っています」
また、購入の決め手も面白い。「職業病みたいなもので、製品を見るとキャッチコピーを考えちゃうクセがあるんです。いいコピーが浮かぶということは、自分の心に刺さっている証拠。これが決め手になりますね」
特にデジタル製品は、新しいものを追うとキリがない。岡部さんの選び方を参考にしてみては?
『d.365』『デジモノステーション』編集長・岡部信さん
1980年生まれ。Webサイト『d.365』と、電子雑誌『デジモノステーション』の編集長を兼任。『デジモノステーション』には紙版時代から携わっている。
『For M』編集長・飯田辰慶さんのカバンの中身は?
①無地で使いやすいというMDノート(白)と、サブ要員のポスタルコのノート(青)
②梅雨はノースフェイスのレインジャケットを常備。「最寄り駅まで自転車なので上下セットで持っています」
③モンベルの折り畳み傘は、「すごく軽くてコスパがいい」
④アンティークのオメガ(右)、セイコー スキューバ(中)、ユンハンス(左)。「最近は40mm以下を好んで使っていて、自分は手首が細いし、袖にひっかからないので気に入 っています」
⑤Ankerのモバイルバッテリーを常備
⑥「ガジェットは新製品のサイクルが早いので、安めのものを買い替えて使っています。壊れても痛手が小さいし(笑)」
⑦レイバンのウェイファーラー。ケースには“For M”のロゴ入り
⑧ブランド不明のミニ財布を愛用
⑨LOMOのLC-A+(上)、富士フイルムのフジカドライブ(中)、リコーのオートハーフ( 下 )。「1~2台は必ずバッグに入れています」
⑩ED ROBERT JUDSONのふたつ折り財布。「メモ帳に見えるけど革財布なんです」
⑪ハリスツイードのポーチふたつに小物類をまとめて収納
▲zattuのショルダーバッグ(左)とブリーフィングのリュック(右)をTPOに応じて使い分けている。 「どちらもソフトな素材なので、容量を気にせず荷物をぶち込めるところがお気に入り(笑)」
■テンションが上がるポイントは見た目の面白さと手馴染みの良さ
飯田さんのモノ選びには、まず“持っていて楽しくなるもの”という絶対条件がある。
「カバンの中身は人に見せるものじゃないので、持っていて単純にテンションが上がるかどうかで選んでいます。例えばトイカメラ。コンデジのほうが効率はいいけど、トイカメラで撮るほうが楽しいな、みたいな。うまく撮れないこともあるけどそれも楽しいし。はっきり言って完全にジコマンです(笑)」
このことからも機能よりデザインを重視していることがわかる。なかでもカタチが面白いものに惹かれるそうだ。
「あとは手馴染みのよさ。持ったときにしっくりくる感じというか。だから基本的には小振りなものが好きですね」
アンティークの腕時計などはオークションで購入し、いざ着けてみてガッカリすることも…。「サイズ含めてのフィット感が大事。重くても心地良かったり、漠然と気持ち良ければOKです」
見た目が好きかどうか、持っていて気分が上がるかどうかが大前提。飯田さんのように原点に立ち戻って、モノ選びを楽しみたい。
『For M』編集長・飯田辰慶さん
1976年生まれ。モノからコトまで幅広く扱うWebサイト『For M』の編集長を務め、仕事と遊びに役立つコンテンツを届ける。趣味は石拾いで全国各地へと赴く。
本記事の内容はGoodsPress7月号102-104ページに掲載されています
(文/津田昌宏 写真/秋山祟)
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