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【傾向と対策】最新技術満載な縦型洗濯機&冷蔵庫の選び方

&GP / 2018年7月8日 20時0分

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【傾向と対策】最新技術満載な縦型洗濯機&冷蔵庫の選び方

洗濯機や冷蔵庫などの大型家電は、価格が高い上に買ったら10年前後は使うもの。他ジャンルと比べて絶対に間違いのない製品を選びたい。そこで家電コーディネーターの戸井田園子さんに、進化の著しい2カテゴリーのトレンドと、各メーカーの買いのポイントを聞いてきた!

<縦型洗濯機編>

■洗浄力に磨きをかけより綺麗に洗い上げる

まずは縦型洗濯機とドラム式洗濯機との違い、また各社の買いのポイントを教えてもらった。

「乾燥までを考えれば断然ドラム式の方が有利です。縦型はドラム式よりも圧倒的に電力を消費します。けれど、毛やニオイの処理は縦型が有利です。ペットを飼っている方は、縦型を選ぶ方が増えていますよ」

そうした縦型でトレンドリーダーの役割を果たしてきたのが日立のビートウォッシュ。

「洗剤汚れセンサーシステムを搭載している点が良いです。投入されたのが粉末なのか液体なのかを判別し、自動で最適な設定を選びます。洗濯中も洗剤が残っていたら自動で洗濯時間を延長してくれるんです」

他にも温水洗浄や容量12kgの大型モデルをラインナップし、軽めの毛布を複数枚洗える点などを挙げた。東芝の評価も高い。特にSDDモーターを採用している点。一般的な洗濯機は、モーターをベルトでつなげて洗濯槽を回している。対して東芝は、モーターの上にダイレクトに洗濯槽を乗せて回しているのだ。

「トルクが大きく軸がブレにくい。ガタゴト音を立てにくい構造なので、静音性が高く夜でも気兼ねなく洗えます」

その他、パナソニックに関しては洗浄力の高さと使いやすさ、そしてデザインにも注目だという。

「操作パネルを後方に配置して、洗濯物の出し入れをしやすくしています。こうしたニーズもしっかりと拾っている点は、さすがですね」

シャープに関しては、穴のない洗濯槽なのがポイント。このため節水性が非常に高く、カビなどが発生しないから衛生的。

「縦型の中では効率よく乾燥までできます。また、シャツを洗濯槽の内側にハンガー掛けして乾燥させるハンガードライという機能も、穴なし槽だからできることですね」

 

▼微細なバブルを発生させ洗浄効果をアップ!

東芝ライフスタイル
「ZABOON AW-10SV7」(実勢価格:22万6000円前後/7月発売予定)

直径1μm未満の泡「ウルトラファインバブル」を、洗浄時だけでなくすすぎ時にも活用した「ウルトラファインバブル洗浄W」機能を搭載し、より高い洗浄力を実現。デリケートな衣類用のトレーと洗濯コースも用意する。

●洗濯/乾燥容量:10kg/5kg
●標準使用水量(洗濯時):115ℓ
●消費電力量(洗濯時):約69Wh
●サイズ:W614×H1048×D628mm

 

▼洗剤の種類や汚れを自動で検知、最適な洗濯コースで洗い上げる

日立アプライアンス
「ビートウォッシュ BW-DV120C」(実勢価格:26万3000円前後)

洗剤の種類に合わせて洗い方を変える機能を新搭載。一度に12㎏の洗濯が可能な大容量モデルで、薄手の毛布を複数枚同時に洗える。1.5㎏までの衣類なら、洗濯から乾燥までが約98分。急ぎの洗濯もスムーズにこなす。

●洗濯/乾燥容量:12kg/6kg
●標準使用水量(洗濯時):125ℓ
●消費電力量(洗濯時):99Wh
●サイズ:W650×H1060×D645mm

 

▼洗浄液を活性化させポテンシャルを引き出す

パナソニック
「全自動洗濯機 NA-FW120V1」(実勢価格:27万8000円前後)

泡立てた洗浄液を酵素が活性化する温度まで直接ヒーターで温め、黄ばみやニオイの原因菌まで洗い流す「温水泡洗浄W」、油汚れに効果的な「温水つけおきコース」を備える。投入口幅は430mmで洗濯物の出し入れがラク!

●洗濯/乾燥容量:12kg/6kg
●標準使用水量(洗濯時):150ℓ
●消費電力量(洗濯時):98Wh
●サイズ:W643×H1073×D672mm

 

▼穴のない洗濯槽だから清潔さはナンバー1

シャープ
「プラズマクラスター洗濯乾燥機 ES-PU11B」(実勢価格:15万8000円前後)

洗濯槽に穴のあいていない「穴なし槽」で高い節水性と清潔性を実現。水の流れが妨げられず水流の勢いが加速し、汚れをしっかり落としてくれる。毎秒約3万8000回の超音波振動で汚れを落とす「超音波ウォッシャー」を付属。

●洗濯/乾燥容量:11kg/6kg
●標準使用水量(洗濯時):115ℓ
●消費電力量(洗濯時):110Wh
●サイズ:W600×H1050×D650mm

<冷蔵庫編>

■保鮮機能の充実度かIoT技術に期待するか

冷蔵庫に関してトレンドを牽引するのが三菱。最新モデルでは野菜室に陽の光を再現する3色LEDを搭載。光を照射して野菜の光合成を促すというものだ。ほかにこれまでも解凍しなくても調理し始められる「切れちゃう冷凍」や、自動製氷機でミネラルウォーターを使えるようにしたのも同社だった。

「冷蔵庫の技術力が高い上に、使い勝手がいい。例えばドアポケットなどの細かいパーツまでキッチリと作っています。その分、価格は高めですが、製品精度は一番良いです」

そんな三菱が「野菜工場的な発想」で3色を搭載したのに対し、日立はプラチナ触媒で食品の鮮度を保つ真空チルド室と新鮮スリープ野菜室を搭載。組み込んだ触媒が炭酸ガスを発生させる。この炭酸ガスが食品の酸化を抑えて、買ってきた時の美味しさをそのままに長期保存を可能にするという。

「3色LEDで “成長させる” 三菱に対し、“成長を止める” のが日立。だから新鮮 “スリープ” 野菜室なんですね」

一方でパナソニックもチルド室を強化するなど、機能的に充実してきている。

「約-3度の微凍結パーシャルは冷凍よりも鮮度を劣化させず、冷蔵よりも長持ちさせるというもの。食品を1週間保存でき、共働き世帯などで作り置きしておくのに便利。ほかに冷凍室などガバッと開いて使いやすいのもいいですね」

また注目なのが、冷蔵庫にもAIoT技術を搭載してきたシャープの冷蔵庫だ。

「AIやIoTと言っても、正直、今は即戦力とは言えません。ただ、冷蔵庫って10年以上は使うもの。その間の技術進歩で、外出先から庫内に何が入っているか分かるようになるかもしれません。そうした期待でワクワクできるのがIoT機能を搭載した冷蔵庫です」

 

▼真空のチルド室で肉や魚の酸化を抑制!

日立アプライアンス
「真空チルド R-HW60J」(実勢価格:27万5000円前後)

-1℃~1℃に切替可能なチルド室を真空構造とし食材の酸化を抑制。さらに同室と野菜室は、炭酸ガスを生成し鮮度と美味しさを長持ちさせる。冷蔵室を約2℃に保ち、湿度低下を抑える「うるおい低温冷蔵」機能を搭載。

●定格内容積:602ℓ
●年間消費電力量:259kWh/年
●サイズ:W685×H1833×D738mm

 

▼3色LEDの光の力で入れた時よりも野菜を新鮮に!

三菱電機
「置けるスマート大容量MR-WX52C」(実勢価格:21万1000円前後)

LED照射で野菜の光合成を促し野菜のビタミンCを増やす「クリーン朝どれ野菜室」、解凍せずにすぐ調理できる「切れちゃう瞬冷凍」などの保鮮機能を搭載。自動で家庭ごとの使い方を学習し、節電してくれる機能も◎。

●定格内容積:517ℓ
●年間消費電力量:250kWh/年
●サイズ:W650×H1821×D699mm

 

▼冷凍室の大きさに注目!食材をドサッと入れられる

シャープ
「メガフリーザー SJ-GX55D」(実勢価格:22万7000円前後)

容量189ℓの冷凍室「メガフリーザー」を搭載。雪の下に野菜を貯蔵するのと同様の環境を野菜室に再現。野菜のみずみずしさと甘さを引き出す。クラウドサービス「COCORO KITCHEN」は音声や画面で、献立の提案や食材の保存方法を教えてくれる。

●定格内容積:551ℓ
●年間消費電力量:255kWh/年
●サイズ:W685×H1833×D745mm

 

▼食材の美味しさを一週間そのままに!

パナソニック
「パーシャル搭載冷蔵庫NR-F604WPX」(実勢価格:37万1000円前後)

-3℃の微凍結パーシャルや、適切な湿度を保ってくれる野菜室などを搭載。食材の美味しさを1週間持続させる。菌繁殖の抑制や脱臭効果のある「ナノイー X」を全室に行き渡らせ、清潔な空間で食材を保存できる。

●定格内容積:600ℓ
●年間消費電力量:283kWh/年
●サイズ:W685×H1828×D745mm

 

インテリア&家電コーディネーター_戸井田園子さん
消費者目線で家電を見極める。雑誌やWeb、テレビなど媒体を問わず活躍中。「最新家電を上手に使えば、家事と仕事の両立はもっとラクになりますよ」。AllAboutの家電ガイドを務めている。

本記事の内容はGoodsPress7月号32-33ページに掲載されています

(取材・文/河原塚英信)

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