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目利きたちが伝えたいクールな家電<前編>【選ばれる"デザイン”家電】

&GP / 2018年7月12日 19時10分

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目利きたちが伝えたいクールな家電<前編>【選ばれる"デザイン”家電】

クリエイティブディレクター、インテリアスタイリスト、蔦屋家電バイヤーetc…

そもそも、家電に求められるのは日々の生活で役立つ機能性。しかし、そこにデザイン性を加えることにより個性が生まれ、置かれた空間自体を彩るアクセントとなる。それこそがデザイン家電が愛される所以。そんな実生活の中に溶け込み、豊かなライフスタイルを実現させるクールな家電の数々を、デザインコンシャスなアイテムに精通した7人の目利きたちにリコメンドしてもらった。

前編では、クリエイティブディレクター・ハイロックさん、bPr BEAMSディレクター・山口真吾さん、alpha PR・霜降高明さんが選んだデザイン家電を紹介しよう。

ハイロックさんの選んだ“デザイン”家電

▼バング&オルフセン「Beocom 2000」

20年前の商品でありながら、今だにこのデザインを超える電話機には出会えていないとのこと。「携帯電話で十分こと足りる現在に、家の固定電話番号を保持しているのは、コレが使いたいからにほかありません。オークションなどで状態のいいモノを見つけては、ストックとして買い足しています」(※販売並びに修理・商品取り寄せ終了)

▼パナソニック「THE ROAST」

毎月自宅へ届く生のコーヒー豆とセットになった世界初のサービス。「デザイン、質感も良く、趣味で集めている自慢のコーヒー器具ともよくマッチしてくれています。コレさえあれば淹れたてのコーヒーではなく、煎りたての美味しいコーヒーを気軽に楽しむことができます」(価格:10万8000円/別途月額4104円)

▼フロス「Bedside Gun」

フィリップ・スタルクがデザインした銃をモチーフとしたベッドサイドランプ。「最初にコレを見た時の衝撃は今でも忘れられない。なんという自由な発想。10年経った今でも、まったく飽きることなくリビングのサイドボードの上に飾ってあり、見るたびに『美しいランプだなぁ』と感服しています」(実勢価格:17万3000円前後)

▼長谷園×sirocco「かまどさん電気」

“土鍋”というワードを用いた炊飯器は数ある中で、本物の土鍋を採用した電気炊飯器。「本物の土鍋がどーんと鎮座してなんとも潔く凛としたデザイン。昔ながらのプロダクトと最新テクノロジーの融合こそ、僕たちが未来に求めるデザイン家電のあるべき姿じゃないでしょうか」(実勢価格:8万6000円前後)

 

■自分自身の直感を信じて100%見た目で選んでいます

常にグッドデザインなアイテムに対して、アンテナを張り続けているハイロックさん。彼は自身のモノ選びの基本を“100%見た目”と言い切る 。

「今までに蓄積してきたデータと経験をもとに、直感を信じて100%見た目で選んでいます。ダサくて使いやすいモノよりも、少々使い勝手が悪くてもカッコがいいモノを選ぶ。なぜならば、モノに対する愛着こそが最大の機能だと思っているので」。

ゆえにその姿勢は、ことデザイン家電においてもブレることはない。

「大事なのは、デザインという言葉の意味を履き違えないようにモノを選ぶこと。デザインとは無駄な装飾を付け加えることではなく、必要のない装飾を剥ぎ取ることです。また、そのモノ単体で見た時にカッコいいかというのはもちろんのことですが、そのモノを買って自分の家に置いてみた時に、その風景が想像できるか? 自分が使っている姿が想像できるか? 最善のものであるか? これらをイメージしておけば間違いないでしょう」

 

クリエイティブディレクター・ハイロックさん
マルチクリエイターとしてデザインワークを生業とする一方で、雑誌での連載をはじめメディア各方面にてグッドデザインアイテム、最新のガジェットなどの情報を発信している。

<山口真吾さんの選んだ“デザイン”家電>

▼マキタ/「充電式クリーナー CL140FDRFW」&「充電式ファン CF102DZ」

▲(左)「充電式クリーナー CL140FDRFW」(右)「充電式ファン CF102DZ」

「さまざまなアイテムで使える共通バッテリーを使用し、現場仕様のデザインも一般家電にはない、無骨で硬派な感じがカッコいい」と選んだのは電動工具で有名な同メーカーから2品。「掃除機や扇風機はデザインに大差がないモノが多いため、つい変わったデザインの物に目が向いてしまいます」(実勢価格:充電式クリーナー 2万8000円前後、充電式ファン 8000円前後)

▼Monster/「GODJ」

仙台の会社が開発した世界初の完全自律型ポータブルDJシステム。「本格的な機能を搭載しながらも、遊びたい時にだけ取り出せるコンパクトさが何よりも魅力。デザインも洗練されていて、機械的な部分はそのままに液晶部分とのマッチングも近未来っぽくて完璧」(実勢価格:5万4000円前後)

▼コルグ「CLIPHIT」

「こんな簡単にドラマー気分が味わえるとは思わなかった」というコチラは、付属のセンサー内蔵クリップを机や雑誌などに付けるだけで、スネア、ハイハット、シンバルに変身。「子供向けなのか、大人向けなのか分らない童心をぐっとつかむデザインも好みです」(実勢価格:1万2000円前後)

 

■デコラティブだけどカッコいい商品がもっと出ることを期待しています!

普段からユニークなプロダクトに囲まれている山口さん。

彼はモノ選びに関して「デザインが気に入るかが一番のポイント。また、他と似ていないというのも重要。そのモノがどんな用途かひと目で分かるためには、二番手、三番手と追従者が出てきて、やっと“この機能はこんな形”というのが一般消費者に伝わっていることが大事。だから、どことも似ていないデザインを提案する一番手は勇気がいるし、結果的に損な役回りでも僕はそんな不器用なブランドのアイテムを意識的に選んでいたい」と語る。コルグのCLIPHITなどまさにソレ。

「最近はデザイン家電=洗練されていてシンプル的な傾向がありますが、もっとデコラティブだけどカッコいい商品が出てきてほしいなと期待してます」

 

bPr BEAMSディレクター・山口真吾さん
生活雑貨やステーショナリー、アクササリーなどのセレクトやプロダクト企画を行うレーベル、bprビームスにてディレクションとバイイングを担当。独自の審美眼が注目を集める。

<霜降高明さんの選んだ“デザイン”家電>

▼スタドラーフォーム「Robert」

「子供ができてからずっと欲しかった空気清浄加湿器。デザインも良く空気を素早く脱臭しながらも、しっかり加湿してくれ快適な室内を作ってくれる優れものです」。インテリアとしても洗練されたルックスかつ、水の力で空気を洗うフィルターレス構造で手間やコスト面も優秀。(価格:6万2640円)

▼アクア「AQR-SBS45F」

買い替えたくてずっと気になっていたというタッチパネル付きの冷蔵庫。「2ドアで見た目もよく、シンプルで使いやすいフラットフェイスのタッチパネル、野菜果物の収納に便利な2段フレッシュボックスなど機能も文句なし。思わず料理ゴコロもくすぐられ、憧れのキッチンライフがコレで叶います」(実勢価格:11万2000円前後)

▼タンノイ「Prestige GR SuperTweeter」

圧倒的な精密さ、音の臨場感、解像度を高めるスーパーツイーター。「レトロなデザインでインテリアとしても抜群の存在感! 低域の周波数の倍音も正確に再現し、引き締まった音で奥域と浮き彫りになる臨場感が特にすごいんですよ。アナログ再生の際などに真価が発揮されます」(実税価格:59万4000円前後)

 

■生活の中で、スペシャルな時間を体験できるかを重要視しています

自分が好きなジャンルに関してはトコトンこだわりたいタイプという霜降さん。今回選んだのは、DJとしての顔を持つ彼らしい音響系家電を始め、一見して何に使うモノなのか分からないほどスタイリッシュな3点。

「ハードもソフトもマッチングを考えてモノ選びをするように意識しています。その中でもやはり見た目は重要で、ハイスペックなものにはフューチャー感のあるデジタルなデザイン、アナログならではの良さが引き立つモノであれば、レトロなデザインなど、家電の中でも進化していながら特徴とするべきポイントが備わりつつ、日々の生活の中で、スペシャルな時間を体験できるかを重要視しています」。

そう語るように、3点どれもが実体験に基づいたコメント。ぜひ参考に。

 

alpha PR・霜降高明さん
ファッションやライフスタイルブランドなどのクライアントへ、多角的にディレクションを行うアルファ PRでマネージャーを務める。またDJとしての顔を持つことでも知られる。

 

本記事の内容はGoodsPress8.9月合併号122-123ページに掲載されています

(取材・文/トミー 富永俊朗)

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