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マネしたいテクだらけ!プロモデラーの模型術②組立編その2【グッとくるタイムラプス動画】

&GP / 2018年7月25日 18時0分

マネしたいテクだらけ!プロモデラーの模型術②組立編その2【グッとくるタイムラプス動画】

マネしたいテクだらけ!プロモデラーの模型術②組立編その2【グッとくるタイムラプス動画】

2回目は組み立ての後半戦として、1回目(>> マネしたいテクだらけ!プロモデラーの模型術①組立編その1【グッとくるタイムラプス動画】)で出来上がった車体への備品の取り付けなどをタイムラプス動画で記録。特に今回取り上げる工程では、砲塔に備わる砲身の製作が大きな見どころだ。付属フィギュアの作り方も含めて、プロモデラーの長谷川さんがどのように組み立てるのか要チェックだ!

■組み立て後半戦をタイムラプス動画でチェック!

車体に関する装備品の取り付けからフィギュアの組み立てまで、約2時間でフィニッシュ。長谷川さんいわく「通常よりもパーツ構成が細かい」キットではあるものの、1回目の組み立て作業と合わせて4時間程度で手際よく済ませてしまうのは、さすがは長谷川“迷人”!

では1回目と同じく、組立後半戦の詳細を長谷川さんのコメントとともに見ていこう。

 

■細かいパーツにも流し込みタイプの接着材は効果大

タミヤ「ミリタリーミニチュア 1/35 16式機動戦闘車」は、車体にスコップやペリスコープなどの細かいパーツを取り付ける精密な作りになっている。第1回目でも紹介した流し込みタイプの接着剤は、こういった箇所の組み立てにも重宝する。パーツを取り付け位置に仮付けした状態で、その隙間に流し込むように接着剤を点付けすればOK。

なお、接着の作業はデリケートになりすぎないのもポイント。「接着剤が多少はみ出ても気にしないでOK。この後の工程となる下地塗装で、ほとんどわからなくなります。どうしても気になる箇所は接着が完全に乾いた後に、表面をヤスリ掛けすればきれいに整います。それよりも、しっかり塗布して固定することを意識しましょう」(長谷川さん)

 

■パーツ同士がピッタリ合う!精度の高さは圧倒的

戦車の顔とも言える砲塔部分の作りも高精度。説明書どおりに組み立てていけば、パーツ同士が気持ちよくピタッと合わさる。「もし組み立てで上手くパーツが合わないというような場合は、インスト(説明書)をしっかり見直しましょう。自分が取り付け位置を間違っている場合が多いですよ(笑) なお、精度が高い分、パーツをきれいに切り出すことが重要。パーツを切り離したゲート跡の研磨などができていないと、うまく組み付けられなくなることがあります」(長谷川さん)

砲塔の側面には、煙幕を張るための “スモークディスチャージャー”が装備され、キットでは細かく分割されたパーツでディテールを再現している。「このキットは実車両を取材して作られているので、見えなくなるような部分のディテールもしっかりと再現しています。完成後には半分くらい隠れて見えなくなってしまうんですけどね」(長谷川さん)

 

■砲身の表面は紙ヤスリを巻きつけて整える

真ん中でふたつに割れているパーツ同士を合わせる旧来の砲身とは異なり、今回のキットは筒状に一体成型されている。「ランナーから切り離した際のゲート跡は、デザインナイフでパーティングラインを削り、その後に紙ヤスリを巻いて処理します。クルクルと紙ヤスリを回すようにして整えましょう。この際、削り過ぎて砲身が楕円にならないよう注意すること。砲身は戦車の “見せどころ” なので、丁寧に仕上げてください」(長谷川さん)。

なお、砲身の研磨は、デザインナイフでのパーティングライン処理→400番→800番の順で、フィニッイングペーパー(紙ヤスリ)を使用して仕上げていく。

表面を整えた砲身を砲塔にセットする。砲塔の付け根はポリキャップが使用されており、製作しやすく、完成後における砲身の角度調整も思いのままだ。このほかタイヤの取り付け部分もポリキャップが使われ、組み立てやすくなっている。

■車体だけでなく砲塔にも細かいパーツが満載

最新の戦車は、暗視カメラなどのハイテク装備を砲塔に搭載している。16式機動戦闘車も例外ではない。「熱線映像装置(CITV)やレンジファインダーなどはクリアーパーツの組み合わせでディテールが精密に再現されており、砲塔のコマンダーハッチとローダーハッチは開閉可能になっています」(長谷川さん)。また、砲塔後部のバスケットは取り付け後にうっかり指を触れてしまいがちだが、完全に接着されるまでは触れぬように要注意だ。

 

■3Dスキャンによる、しわまでリアルなフィギュア

高精度なのは車両だけにあらず。タミヤ製のAFVキットで展開されている最新のフィギュアは、実際の陸上自衛隊員を3Dスキャンしたデータを使用。表情はもちろん、服の造形が緻密になっている。「キットにはコマンダーとローダーの2体のフィギュアが付き、ヘルメットのゴーグルはクリアパーツで再現されています。なお、クリアパーツ製のゴーグルは、塗装後に取り付けた方がいいでしょう」(長谷川さん)

 

■あらかじめポーズが決まっている手足を取り付ける

付属のフィギュアはそれぞれのポーズが異なる。ひじや首にはあらかじめ自然な搭乗ポーズになるように角度が付いている。「フィギュアの腕の接着に際してはハッチから手が不自然に離れたりしないように、一度砲塔のハッチに仮乗せをして、角度を調整しながら取り付けてください」(長谷川さん)

 

■完成したフィギュアを車両に載せたら組み立て完了!

砲塔のハッチを開け、出来上がったフィギュア2体を載せてみる。フィギュアが加わることで、車両のサイズなどが分かるようになり、見応えがアップするから面白い。ちなみに別売りの自衛隊フィギュアを追加してもいいだろう。

 

3回目はいよいよ塗装に移る。車体やフィギュアに関する超絶な迷彩塗装テクニックに乞うご期待!

 

>> [特集]プロモデラーの模型術【グッとくるタイムラプス動画】

 

プロモデラー・長谷川迷人
本名は長谷川 伸二さん。模型誌や模型イベントの各種企画で活躍しているプロモデラー。戦車、艦船、飛行機など、さまざまなジャンルのプラモデル製作に関して造詣が深い。今回の取材に協力してもらった「タミヤ プラモデルファクトリー トレッサ横浜店」では“長谷川マスター”としてプラモデルの製作講座における講師役を務めている。

(取材・文・写真/ナゴヤリュータ 撮影協力/タミヤ プラモデルファクトリー トレッサ横浜店)

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