13インチの新MacBook Proが買いな10の理由
&GP / 2018年8月4日 19時0分
13インチの新MacBook Proが買いな10の理由
ノートパソコンが欲しい。そんなとき「MacBook Pro」がアップデートされました。降臨したのは13インチおよび15インチのTouch Bar付きモデル。外見の変化こそないマイナーアップデートではありますが、個人的に「コレは買い!」と判断し、13インチモデルを即決購入しちゃいました。
本記事では、13インチMacBook Proの新モデルをオススメしたい理由を10個ピックアップ。新たに搭載された機能だけでなく、従来機より踏襲したメリットもわかるようにしたので、ぜひノートパソコン選びの参考にしてください。
(1)キーボードの打ち心地が最高
「弘法筆を選ばず」なんて言葉こそありますが、筆者のような職業ではキーボードの質がパフォーマンスに直結します。筆選びはとても大事です。
MacBook Proには、バタフライ構造を採用した第3世代のキーボードが採用されており、静粛性が高まりました。打鍵感は軽いながらもストロークは適度な深さ。長時間のタイピングでも手の疲労感は少なめです。
▲13インチモデルのキーボード。筆者はこちらの英字(US)キーボードを選択した。アルファベットのみの方が見た目がスマートだし、入力のルールもシンプルで気に入っている
▲15インチモデルのキーボード。こちらはJIS配列の例
パームレストは15インチモデルの方がやや広いですが、膝上で使うとなると13インチモデルのサイズ感で十分でしょう。
ただし、キーボードは手のサイズや個人の趣向によって、好みが分かれやすいポイント。まずは一度触ってみて打ち心地が気にいるかどうか、確かめてみることをお勧めします。
(2)「Touch Bar」で超絶便利に
MacBook Proといえば「Touch Bar」が魅力。要は、通常ファンクションキーが並ぶ列に、タッチ操作可能なディスプレイがあるわけです。ここにはシーンによって必要なボタンが表示されます。
例えば、デスクトップ画面では「新規フォルダ作成」のボタンをカスタマイズして表示できます。また、「マップ」では周囲の施設を検索したり、交通経路を検索したりする操作を行えます。
▲「トラックパッドでマウスカーソルを動かしてクリック」よりもキーボードで「タップ」の方が時短になるのは明らかだ
まさにスマホやタブレットを扱う感覚に近い。「この操作タップやスワイプで行えたら良いのに」という痒い部分に手が届きます。
(3)ポート周りは余裕をもって
MacBook ProのTouch Bar付きモデルには、Thundewrbolt 3(USB-C)のポートが左右にふたつずつ、計4つ備わっています。そのため、配線の向きを気にすることなく装着可能。
例えば、電源の位置がテーブルの右側にあった場合でも、最短距離かつ自然な角度でケーブルを接続できます。一方、ポートが左側にしかないモデルでは、ケーブルをぐるっと周囲にまわさなくてはなりません。小さな差ですが、毎日のように持ち運ぶとなると、無視できません。
▲Thunderbolt 3のポートが4つ。複数の外部機器と接続を行う上で、ポートが4つあるのは安心だ
ちなみに、USB-AやSDカードの挿入口がないと困るという人は、複数のポートに対応するハブを購入して使えばOKです。また、iPhoneやiPadとファイルを共有する場合は、「AirDrop」機能や「iCloud」の連携で事足ります。
(4)13インチの方が持ち運びやすい
13インチならではのメリットは携帯性の良さにあります。質量を比較すると13インチモデルが1.37kg、15インチモデルが1.83キロとなっています。13インチでも劇的に軽いわけではありませんが、その差は0.5kg弱。持ち運ぶ機会が多ければ、なるべく軽いに越したことはありません。
▲15インチモデル(奥)と13インチモデル(手前)のサイズ感。左端はサイズ比較用にiPhone X
本体サイズもひと回り異なります。手で持ち運ぶなら13インチの方がスマートでしょう。あとは、カバン・リュックの選択肢も広くなります。
(5)夢の大画面は外部ディスプレイで実現できる
なーんて言いながら、「嗚呼、でもやっぱり大きいディスプレイも良いなぁ」って葛藤しまくり。15インチモデルを前にすると気持ちは揺らぎました…。しかし、よく考えれば大画面を使いたいときには外部ディスプレイに出力すれば良いはず。それならHDMIーUSB-Cのケーブルが1本あれば済みます。
▲ECサイトで「CHOETECH」のHDMIとUSB-Cプラグを接続できるケーブル(1999円)を購入。アダプタなしで使えるのが◎です。MacBook Proとディスプレイを接続し、Touch Barに表示される「デスクトップを拡張」をタップして接続した
自宅のリビングのテレビ、会社のパソコンでつかっているディスプレイ、会議室のディスプレイ、宿泊先のホテルにあるテレビなど、HDMIケーブルが接続できるモニターなら基本的にサブディスプレイとして使えてしまう。接続も非常に簡単です。
腰を据えるときは外部ディスプレイで大きく、持ち運びは軽やかに。13インチなら両方のメリットを享受できるというわけです。
(6)Hey Siriのアシスタント感が倍増
「あれ、あのフォルダどこだっけ?」と探す作業では、結構な時間を浪費してしまうもの。そこでSiriに手伝ってもらうのが、イマドキなやり方です。Touch Barの右端には、Siriボタンが表示されていて、これをタップするとSiriが起動します。
さらに新モデルでは「Hey Siri(ヘイシリ)」と話しかけてSiriを起動できるようになりました。つまり、キーボードでカタカタ別の操作をしながら「ヘイシリ、書類フォルダを開いて」と指示して、そのフォルダを表示してくれるわけです。Siriボタンさえ押す必要がありません。
▲「ヘイシリ、書類」と言えば、書類フォルダを開いてくれる
ちなみに、Siriのウィンドウは別の作業をしていると自然に閉じますし、「esc」キーをタップするなどすれば手動で閉じることもできます。
(7)画面の色味がちょっと優しく
新モデルのディスプレイは「TrueTone」機能をサポートしています。これは周囲の光に応じて、常に自然な色味を再現してくれる機能。僅かな違いではありますが、True Tone有りの方が色味は美しく感じますし、長時間ディスプレイを眺めても目が疲れにくくなります。
▲True Tone機能のオン・オフを切り替える画面
ちなみに、同機能はオフにすることも可能。Siriに「ディスプレイの設定」と言えば、「システム環境設定」の「ディスプレイ」を選択した画面が開きます。そこで「True Tone」のチェックを外せばオフになります。
(8)いまどき指紋認証は必須でしょう
Touch Bar搭載モデルには、キーボード面の右上に「Touch ID(指紋センサー)」が備わっています。スマホでもそうですが、生体認証があるのとないのでは利便性に雲泥の差があります。MacBook Proも持ち運びながら使うなら、頻繁に開け閉めするでしょうし、起動するたびにパスワードを入力する手間が省けるのは嬉しい限り。
▲指紋認証機能は他のMacBookシリーズと比べて大きなメリットだ
筆者の場合、「メモ」アプリのロック機能でよく指紋認証が活躍します。ロックしたメモを表示するのにいちいちパスワードを入力しなくていいのは快適です。また、App Storeでアプリを購入する際の認証もスムーズです。
(9)処理速度が大きく上がっている
MacBook Proの新モデルでは、第8世代のIntel Coreプロセッサを登載。13インチモデルでは、従来のデュアルコアからクアッドコアへと変わりました。これにより、従来機より最大2倍の処理性能を発揮できるようになっています。また、15インチモデルでは、6コアになり従来よりも70%高速になっています。
筆者の場合、13インチモデルの「Intel Core i5」を選択。メモリは「16GB」にカスタマイズしました。ちなみに、ストレージについては、外部やクラウドを利用するので、最小構成で割り切っています。「3Dゲームの開発を行う」など高負荷な処理は必要としていませんが、動画や静止画の編集は頻繁に行いそうなので、このくらいのスペックがあると安心。
(10)15インチより安い選択肢がある
価格が安いに越したことはありません。ハイエンドのシリーズとはいえ、15インチモデルよりも13インチモデルの方がやや割安な選択肢が用意されています。Touch Bar付きのモデルの価格をまとめると下記の通り。
▲オレンジに塗りつぶしたセルが、20万円台で購入できるオプションの組み合わせとなる。価格は全て税別
13インチモデルは19万8800円~40万7800円まで、15インチモデルは25万8800円~73万1800円まで選択可能。用途・予算に合わせて、必要なオプションを選択できるようになっています。
* * *
現在公式サイトで展開するmacOSのノートパソコンは、「MacBook」「MacBook Air」「MacBook Pro(13インチ・Touch Barなし)」「MacBook Pro(13/15インチ・Touch Bar付き)」の4つに大別できます。このなかで、さまざまなメリットを満遍なく享受できるのは、13インチMacBook Pro(Touch Bar付き)です。決して安いモデルではありませんが、高性能ゆえに元も取りやすいはず。予算を確保できるなら、ぜひ検討してみてください。
(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。
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