【新事実発覚!マツダ ロードスター】もはや“やり過ぎ”!実は“幌”の仕様にも秘密あり
&GP / 2016年1月22日 18時0分
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【新事実発覚!マツダ ロードスター】もはや“やり過ぎ”!実は“幌”の仕様にも秘密あり
2015-2016日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。先の東京オートサロン2016でも多くのカスタマイズカーが展示され、まさに会場の主役的存在ざったマツダ「ロードスター」。
そんな人気者は少々“やり過ぎ”の感があるクルマです。ドライバーに心地よいエンジン音を聴かせるために、デフの振動をあえて車内に伝えたり、同じエンジンなのにMTとATでそれぞれ、マフラーのチューニングを変えて音質を変えたり…。
開発陣の異常なまでの“ロードスターLOVE”を感じさせます。そんな中、またまた新事実=“やり過ぎポイント”発覚です。なんと最新のND型ロードスターは、グレードによって幌の仕様が違う、というのです。
幌のカラーラインナップはブラックのみ。一体、何が違うのでしょうか? マツダの開発陣に直撃してみると…。
■レザーパッケージの幌だけが他のそれと違う!
「レザーパッケージの幌には、ノイズを低減するためにインナークロスを追加しています」
え、レザーパッケージだけ? わざわざグレードによって幌を作り分けるのは大変なのでは? いっそのこと、ベーシックなSグレードやスペシャルパッケージにも付けちゃった方が良かったのでは? コストがそんなにも違うのでしょうか?
「コストの問題ではなく、あくまでキャラクター分けのためです。Sはいろんな意味で軽快さを求めています。ボンネット裏にインシュレーターが付いていないのも、そのためです。レザーパッケージは、ヨーロッパ車に乗っていたドライバーの方にも満足していただくために、上質さを追求したのです」
随分と手の込んだことをしたんですねぇ…。
「幌の作りこみにもこだわっていますからね。幌をセクシーに見せようと、開発現場では“おさわり”が横行していたくらいです」
お、おさわり!? やり過ぎの結果、ストレスで風紀が乱れたとか?
「そうじゃありませんよ(苦笑)。幌はクロスの張り加減を徹底的に議論し、吟味しています。たるませないでセクシーに見せるためには、ピンッと張力を持たせた方がいいのです。しかし、テンションをかけ過ぎると、今度は幌の開閉操作が重くなることも。議論を重ねていた頃は、毎朝、ロードスターの横をとおり過ぎる際、幌の張り具合をみんなが“おさわり”してくようになっていました」
なるほど、それで“おさわり”ですか。ロードスターの幌は、傘を開け閉めするような気軽さで開閉できますからね。しかも、開けても閉めても姿が美しい! その理由は、そんなところにあったとは。
実はロードスターには、9スピーカーの“ボーズサウンドシステム”が用意されているのですが、これがまたまたやり過ぎでした。オープン走行時も高音質を保てるよう、シートのヘッドレストに2個のスピーカーを内蔵しているのですが、市販化までには紆余曲折あったとか。
「スピーカーの搭載位置は、最初、ヘッドレスト部ではなかったのです。サンバイザーの部分とか、いろいろ試しました」
サンバイザー部って、ドライバーやパッセンジャーの目の前の位置ですよね? それはそれで視聴してみたかった!?
「いい場所だと思ったのですが、他のスピーカーとのバランスがいまひとつでした。そこでヘッドレスト部に落ち着いたわけですが、なかなか納得のいく音を鳴らせなかったんです。特にファブリックシート仕様が…」
革シートは大丈夫だったのですか?
「革シートは、スピーカーを鳴らすために穴を開けることができますが、ファブリックには穴を開けられません。ファブリック越しだと高音域が吸収されてしまうんですね。そこで、とある解決手段を導き出しました」
ど、どうやって解決したんですか!?
「ボーズ搭載モデルのファブリックシートの生地を、他のものとはごっそり変えてもらいました!」
え? オーディオのためにシートの生地を替えたんですか!
「はい! でもその分、すごくいい音になりましたよ。ちなみに、レザーシートとファブリックシートとでは、アンプの設定も変えています。レザーシート、ファブリックそれぞれで、最高の音を実現できました」
マジですか! ホントもう、ロードスターはやり過ぎです。そんなロードスターに、乾杯!
<SPECIFICATIONS>
☆Sレザーパッケージ(6MT)
ボディサイズ:L3915×W1735×H1235mm
車重:1040kg
駆動方式:FR
エンジン:1496cc 水冷直列4気筒 DOHC 16バルブ
最高出力:131馬力/7000回転
最大トルク:15.3kg-m/4800回転
トランスミッション:6速MT
価格:303万4800円
(文/ブンタ、写真/&GP編集部)
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