東京モーターショー「実現して欲しい」必見クルマ10選
&GP / 2015年10月29日 21時11分
東京モーターショー「実現して欲しい」必見クルマ10選
東京モーターショー(TMS)が開幕! さっそく週末に足を運ぶという人も多いはず。この記事を執筆時点(10月29日午後)で『&GP』掲載記事のランキングではマツダの次世代ロータリーエンジン「SKYACTIV-R(スカイアクティブアール)」がブッチギリのトップ。Mazda JapanのFacebookページでは「RX-VISION」の話題がいいね!&シェアでお祭り状態です。
今年のTMSは完全にマツダが話題をかっさらった感があります。若者のクルマ離れ、スポーツカー不振、燃費がなにより大事……。このようなことが言われて久しいですが、今回の“マツダ現象”を見ていると、なんだかんだ言ってみんなクルマが好きなんだと嬉しくなります。
そんなTMSの会場を回っていると、クルマの未来が楽しみになるモデルがたくさん見つかりました。ここで一気に紹介しましょう!
【スポーツカー】クルマ本来の走る楽しさが凝縮された“2トップ”
マツダ「RX-VISION」
マツダがロータリーエンジンを復活させる。スポーツカーファンじゃなくとも興奮する、まさにビッグニュースが飛び出したTMS。スポーツカーの王道であるロングノーズショートデッキなスタイル、ロータリーだからこそ実現できる低いボンネット。マツダ渾身のコンセプトモデルは、TMSで公開されたコンセプトカーの中でも、市販化にこぎつけて欲しいモデルNo.1!
現在、マツダのラインナップでFRはロードスターしかありません。将来、車名にRXの文字がついたロータリーFRが加われば、マツダの勢いはますます凄くなるでしょう。RX-VISIONの詳細が知りたい人はこちらをチェック!(https://www.goodspress.jp/news/17640/?all#more-17640)
会期中はマツダブースに長蛇の列ができることは必至! 見たい人は早めに会場へ足を運びましょう。マツダは西2ホールです。
トヨタ「S-FR」
コンパクトなスポーツモデルを意のままに操ることは、走りの本質を知っている人には甘い蜜だし、まだ味わったことがない人にとっては憧れの体験です。
それをトヨタはちゃんと分かっていました。ワールドプレミアとなったS-FRは全長3990mm×全幅1695mmという5ナンバーサイズをFRで走らせる楽しさを提案してくれています。
“Compact & Simple”“Fun to Drive”“Design”という3つのコンセプトが掲げられたS-FR。どこかノスタルジックで愛らしいデザインは、熟年層は懐かしさを感じるでしょうし、若い人は新鮮さを感じるでしょう。
搭載エンジンなどは明らかにされていませんが、いつかS-FRが進化したモデルが市販されライトウエイトスポーツの選択肢が増えることを楽しみにしたいですね。トヨタのブースは東4・5・6ホールになります。
【SUV・クロスオーバー】最新技術を盛りまくった2台
三菱「eX Concept」
electric crossover。アウトランダーPHEVが好評な三菱は、ワールドプレミアのコンセプトカーにこのようなサブキャッチを付けました。そう、eX Conceptは前後に配された高性能モーターで4輪を駆動させる電気自動車なのです。
内燃機関よりも制御がしやすいモーターを使うEVは、オンロードはもちろんオフロードや雪道でも安定した走行を気軽に楽しめるでしょう。EVは航続距離が気になるところですが、eX Conceptは大容量高性能バッテリーや軽量化により、航続距離は400kmに達するそうです。
これだけ一気に走れれば、十分に選択肢に入るはず。ぜひとも実現させてほしいですね。三菱ブースは東4・5・6ホールです!
スバル「VIZIV FUTURE CONCEPT」
スバルと言えばAWD。スバルと言えばSUV! TMSでも新しいSUVのコンセプトモデルを公開してくれました。VIZIV FUTURE CONCEPTの主な提案は、アイサイトを進化させた自動運転技術、ダウンサイジングターボとハイブリッドを組み合わせ“安心で愉しいドライビングを実現する次世代技術”になりますが、それをSUVに盛り込んでくれたことが、ファンの気持ちを分かっているなと感じます。
ショーモデルでステージ上からインテリアをしっかり見せるためとはいえ、フロントドアがヒンジ式でリアドアがピラーレスのスライドタイプというのも実現不可能な話ではありません。
ルーフの広大なガラスエリアも魅力的です。最新技術をふんだんに盛り込んだSUV、楽しみにしています! スバルのブースは東4・5・6ホールですよ。
【自動運転】異なる考えが垣間見える日独メーカー
メルセデス・ベンツ「F015 Luxury in Motion」「Vision Tokyo:Connected Lounge」
ドイツの市街地でメルセデス・ベンツが約100kmにおよぶ完全自動運転を成功させたのは2013年。メルセデス・ベンツは自動運転でクルマでの移動をラグジュアリーな時間にしようとしているようです。
VIPな雰囲気が漂うF015 Luxury in Motionは自動運転中、フロントシートが完全に後ろを向いています。ワールドプレミアとなるVision Tokyo:Connected Loungeの車内はラウンジソファのような雰囲気に。
ドライバーが見ていなくても安全で優雅に走行する自動運転は、もう未来の話ではなくなっています。メルセデス・ベンツのブースは東1・2・3ホールです。
日産「IDS Concept」
矢沢永吉さんが「やっちゃえNISSAN」と語りかける日産のCM。TMSで公開された日産が考える自動運転の姿はメルセデス・ベンツとは異なる方向性でした。
運転の主役はあくまで人。自動運転でも走る楽しさは捨てないという言葉はインテリアに現れます。自動運転中はモニターが設置される位置から、手動運転に切り替えるとステアリングが出現します。
自動運転のクルマが街を走る世界はまだ想像できないという人も多いと思いますが、どのようなクルマが登場し、どんな社会になるのか。ワクワクしますね! 日産ブースは西2です。
【軽自動車】常識を打ち破るコンセプトカーの宝庫
スズキ「マイティデッキ」
1980年代、スズキには「マイティボーイ」というピックアップタイプの軽自動車がありました。今回のTMSではマイティボーイを想起させるコンセプトカーを出展。その名も「マイティデッキ」!
4人乗車でありながら、リアにオープンタイプのウッドデッキを採用。リアガラスを開けて後席を倒すことでデッキを広げることも可能。ウッドデッキを上昇させてその下に荷物を置くことだってできます。
こんなクルマで遊びに行ったら、めちゃめちゃ楽しいはずですよ! スズキブースは東1・2・3ホールにあります。
日産「テアトロ for デイズ」
モバイル世代のライフスタイルに溶け込む画期的なガジェット。自動車メーカーが移動が主ではないクルマを作ったのはある意味ものすごい英断だと思います。
真っ白なインテリアに好きな映像を映してインテリアを自由に変化させたり車内でゲームに興じたり。そしてその場の雰囲気をすぐにSNSなどで仲間とシェアする。そんな使い方ができる軽自動車です。
テアトロ for デイズはEVなので、巨大な動くモバイルバッテリーとしても活用できるとのこと。スマートフォンやゲーム、PCなどのバッテリー切れを気にせず遊べるのも、モバイル世代にとって大事なこと。
クルマが好きな『&GP』読者には「??」かもしれないですが、案外アリじゃないかと感じました。日産ブースは西2です。
ダイハツ「NORI ORI」
タント、そしてウェイクで軽自動車のスペース性能を高めてきたダイハツが提案するコンセプトカーは、究極のスペース重視モデルと言えるでしょう。
超低床パッケージに加え、停車時に車高が下がるニールダウンシステムを採用。そこにスロープが出現し、車いすや自転車、高齢者や子どもがラクに乗り降りできます。
ドアは前後ともスライドドア。リアゲートも横開きの大きなドアになっており、どちらからも乗り降りが可能。ここまで乗り降りにこだわったコンセプトカーは見たことがありません。ダイハツのブースは東4・5・6ホールにあります。
【おまけ】トヨタ「KIKAI」
果たしてどんなカテゴリーに当てはめたらいいのか……。機械としてのクルマの魅力を前面に打ち出した、その名も“KIKAI”。本来なら隠すべきエンジンやサスペンションがむき出し状態!
隠すのではなく見せるデザインにしたことで、パイプやタンクなどの造形がとても美しくまとめられています。将来の販売を見据えたものではないと思いますが、モノに対する愛情や愛着を再認識させてくれる素敵なコンセプトカーでした。
東京モーターショー2015には、他にもまだまだ見どころがたくさん! また人気モデルや話題のモデルに触って運転席に座れるのもモーターショーの醍醐味! 11月8日(日)まで東京ビッグサイトにて開催。ぜひ足を運んでみてください。
(取材・文/高橋満<BRIDGE MAN>)
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