OPPOの新型カメラフォン「R15 Pro」「R15 Neo」は、どんな人向き?
&GP / 2018年8月23日 11時30分
OPPOの新型カメラフォン「R15 Pro」「R15 Neo」は、どんな人向き?
今年1月、日本市場に参入した中国のスマートフォンメーカー・OPPOが日本向けの第2弾モデルを発表しました。防水・おサイフケータイに対応したハイエンドモデル「R15 Pro」と、大画面&デュアルカメラを搭載しつつ、2〜3万円台に抑えた高コスパモデル「R15 Neo」です。
▲右がハイエンドの「R15 Pro」、左が高コスパモデル「R15 Neo」
OPPOは、自らの製品を“カメラフォン”と呼ぶほど、カメラ性能に力を入れているメーカーです。アジアを中心に人気を集め、2017年にはスマホの出荷台数シェアにおいてアジアで1位、グローバルで4位になるほどの急成長。6月にはカメラがオートリフト式で現れる「Find X」というハイエンドモデルを発表し、欧米での注目度も高まっています。
ということもあり、「日本でもFind Xが発売されるのでは?」と期待していた人も少なくなかったのですが、今回は、日本市場を意識してカスタマイズされた2モデルでした。ですが、発表会に登壇したOPPO Japanの代表取締役・鄧宇辰氏いわく「日本で1年に4モデル以上を発売する予定で、(Find Xについても)ご期待ください」とのことなので、次の発表会も楽しみにしましょう。
▲8月22日に東京・丸の内で発表会を開催。中央がOPPO Japanの代表取締役・鄧宇辰氏
▲海外で注目を集めるハイエンドモデル「Find X」が日本で発売される可能性も……
では、日本でもこれから注目度が高まりそうなOPPOの新モデルを紹介しましょう。いずれもSIMフリースマホで、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、Amazonなどで購入できます。
■上質デザインでカメラがすごい!「R15 Pro」
R15 Proは、1600万画素+2000万画素のデュアルカメラを搭載。「A.I.シチュエーション認識」によって、どこでも明るくキレイに撮れることがセールスポイント。メーカーから借りた端末で、いち早く撮影してみましたが、肉眼で見るよりも鮮やかな、いわゆる “記憶色” で撮れる印象。背景ボケもナチュラルでした。
▲背面はガラスパネル仕上げ。デュアルカメラと指紋センサーを搭載し、FeliCaマークも
▲明るく鮮明な画質で撮れる
▲背景を美しくぼかせるのも魅力
▲夜景もいい感じで撮れる
▲料理も美味しそうに撮れる
フロントカメラにも2000万画素の高性能カメラを搭載。前モデル「R11s」から進化した「A.I.ビューティー」機能でセルフィーを楽しめます。顔の296ポイントを捉えて特徴を解析し、一人ひとりに最適なビューティー補正が行われるという機能です。国や性別、年齢によっても効果が変わる仕組みで、理論上は800パターンもの効果があるそうです。
▲「A.I.ビューティー」はオン・オフができ、1〜6段階の手動設定も可能。男性でも自然な効果が得られる
▲女性スタッフに「A.I.ビューティー」をオンにして撮ってもらった。フロントカメラでも背景をぼかして、人物が際立つポートレートが撮れる
画面アスペクト比が19:9で、6.28インチの大画面ディスプレイを搭載していることも魅力。左右のベゼルが細く、横幅は75.2mmに抑えられています。
▲6.28インチの有機ELディスプレイを搭載。CPUはミドルハイ向けの「Snapdragon 660」を採用し、メモリ(RAM)は6GB、ストレージ(ROM)は128GB
カラーバリエーションはレッドとパープルの2色。スマホでは珍しいグラデーションカラーで、上質感が漂う光沢を放ちます。これは、ぜひ実機を手に取って確認してもらいたいポイントです。
▲背面パネルは、光の当たり方によって表情が変わる
先述の通り、防水(IPX7)に対応し、FeliCa(おサイフケータイ)を利用できることも利点。筆者の記憶に間違いがなければ、大手キャリアに供給していないメーカーがFeliCaに対応させたのはOPPOが初だと思います。しかも、今年参入したばかりの海外メーカーですし、大手キャリアでの取り扱いに向けたOPPOの “本気” を感じました。
▲底部にmicroUSBポートを搭載。バッテリー容量は3430mAhで、OPPO独自の「VOOCフラッシュ充電」でスピーディーに充電できる
9月下旬発売予定で、価格は6万9880円(税込)です。
■2万円台ながらトレンド感が満載!「R15 Neo」
R15 Neoは、ライトユーザー層をターゲットとするエントリーモデル。最大のセールスポイントは価格。メモリ(RAM)が3GBと4GBのモデルが用意され、3GBモデルは2万5880円(税別)、4GBモデルは2万9880円(税別)と、3万円前後の価格を実現しています。ですが、“値段以上” の機能・デザインを備えています。
ディスプレイは6.2インチで、上位モデルのR15 Proと同じく、画面上部にノッチ(切り欠き)を設けた縦長ディスプレイを搭載しています。
▲6.2インチの液晶ディスプレイを搭載。CPUはエントリー向けながら、ミドルレンジ相当のパフォーマンスを期待できるとされる「Snapdragon 450」を採用
▲カラーバリエーションは、ダイヤモンドブルー(左)とダイヤモンドピンク(右)の2色。立体的に見えるデザイン処理が施されている
背面には1300万画素+200万画素のデュアルカメラを搭載。カメラの性能はR15 Proより劣るものの、背景をぼかす撮影も楽しめます。フロントカメラは800万画素で「A.I.ビューティー」機能にも対応しています。
▲メインカメラで撮影した作例。R15 Proよりも落ち着いた色で撮れる
▲フロントカメラで「A.I.ビューティー」をオンにして撮影。セルフィー画質も申し分ない
SIMフリースマホ市場では3万円前後のミドルクラスモデルが売れ筋になっていますが、R15 Neoのアドバンテージとなるのがバッテリー容量。なんと4230mAhの大容量バッテリーを内蔵しているので、1日は余裕で保ち、使い方によっては2〜3日の持続も見込めます。
2枚のnano SIMと1枚のmicroSD(最大256GB)を同時にセットできる「トリプルスロット」も魅力。SIMは、4G VoLTE対応の2枚のSIMで同時待ち受けができる「DSDV(Dual SIM Dual VoLTE)」に対応しています。
▲低価格モデルでは稀なDSDVに対応し、microSDも同時に利用できるのは大きなメリット。ちなみに、R15 ProはDSDV対応だが、2枚目のSIMはmicroSDとの排他利用となる
4GBモデルは8月31日、3GBモデルは9月7日に発売されます。どちらを選ぶかが難しいところですが、4000円の差なので、使用感を重視するなら4GBモデルがおすすめ。ゲームや動画の利用が多い人も4GBモデルがより快適に操作できるでしょう。
■OPPOのスマホは、新しい体験をしたい人にオススメ!
OPPOは、日本ではまだ知名度が低いメーカーです。デザインが気に入って、カメラ性能に興味を惹かれても、購入をためらう人が多いのではないかと思います。ファーウェイ、ASUS、モトローラなど、早くからSIMフリー市場に参入している各社もコストパフォーマンスに優れたスマホを出していますからね。
そんな中で、あえてOPPOを選ぶメリットは “使う楽しさ” ではないかと思います。筆者はいち早く、この2モデルに触れさせてもらったのですが、まず、デザインが心地良い。見た目だけでなく、手にしたときのフィット感も良く、誰かに「これ、いいでしょ」と言いたくなるような感じです。またカメラも、わりと雑に気の向くままにシャッターを押しているだけでも、いい感じの写真が撮れたりします。
OPPOのスマホは、Androidをベースにした「ColorOS」という独自のカスタムOSを搭載。「iPhoneに似ている」と揶揄されることもあるのですが、「iOSとAndroidのいいところをミックスしたOS」ともいえます。店頭で操作してみて、“自分と相性がいいかも” と感じられたら、購入の選択肢に加えるといいでしょう。いま使っているスマホに「なんとなくしっくりこない」「飽きてきた」と感じている人も触ってみる価値アリですよ!
>> OPPO
(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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