ソフトバンク、新大容量プランではYouTubeやLINEなどが使い放題へ

ソフトバンクは8月29日、新サービス発表会を開催。動画やSNSの通信量がカウントされない新通信プランや、家族割について発表しました。これらは9月6日より受付開始となります。

◼新50GBプランで動画やSNSのカウントされなくなる

ソフトバンクは、従来より大容量プランを提供していました。2016年9月には「ギガモンスター」（20GB／月）、2017年9月からは「ウルトラギガモンスター」（50GB／月）として展開しています。

今回発表された新プラン「ウルトラギガモンスター＋（プラス）」では、さらに動画コンテンツやSNS利用での通信量をカウントしなくなる、いわゆる「ゼロレーティング（カウントフリーとも）」が導入されます。各種割引適用時で、月額3480円〜（1年目）（税抜、以下同）。家族割や光回線とのセット割を利用しない場合には、2年契約で月額6480円（1年目）〜となります。どちらも2年目には1000円が上乗せされます。

▲「ウルトラギガモンスター＋」で2年契約、おうち割光セット、1年おトク割適用時には、月額5480円～（1年目）

通信量がカウントされない対象となるのは、「YouTube」「AbemaTV」「TVer」「GYAO!」「Hulu」「LINE」「Instagram」「Facebook」の8つ。このように一部のアプリが使い放題になるというサービスは、従来「LINEモバイル」などのMVNOで提供されてきたため、格安SIMの通信プランでは既に一般的。しかし、改めてソフトバンクの大容量プランで採用されるとインパクトはあります。

▲「動画SNS放題」について解説中のスライド

ただし、対象となるのが月50GBのプランなので、こうしたサービスの通信量が除かれた際に、50GBを消費できるのかは疑問。メリットがあるのは、テザリングなどを多用するユーザーに限られるのではないでしょうか。

▲すべての通信が使い放題になるキャンペーンも9月6日から実施される

ちなみに、期間内に同プランに加入すると、iPhone登場から10周年を記念して実施される「ギガ使い放題キャンペーン」も適用されます。対象期間中には、メールやゲームなども含めた全通信が使い放題になるとのこと。ライブ配信などを多用するスマホのヘビーユーザーは必見です。

 

◼家族割は使いやすくなった

家族割についてもアップデートがありました。従来の家族割「みんな家族割」では、大容量プランに加入していることが適用の条件でした。使用量の少ないライトユーザーでも、割引が適用されるには大容量プランを契約しなくてはならなかったのです。

これを踏まえて、新たに定額段階制のプラン「ミニモンスター」が提供されます。こちらは、大容量プランと同様に、家族割の対象となるのが特徴です。なお、ケータイからMNPで同プランに乗り換える場合には、「ガラケ→スマホ割」の対象となり、1年間の通信料が無料となります。

▲ミニモンスターは1980円（1年目）～で、1GBまで使える定額段階制のプラン。2年目には1000円／月が上乗せに

▲新しい家族割サービス「家族割＋（プラス）」では、ウルトラギガモンスター＋の加入者が多いほど、一人当たりの月額料金が安くなる。4人以上で-2000円／人

▲「ミニモンスター」は「家族割＋」の対象になる。これで通信量の少ない家族も割引の対象としてカウントできるように

◼クーポン配布は金曜日と日曜日

そのほか、「SUPER FRIDAY」が復活することもトピックです。10月にはサーティーワンのクーポンが提供され、レギュラーシングルコーンが1個無料になります。

また、「CYBER SUNDAY（サイバーサンデー）」として、日曜日にもクーポンが提供されます。9月にはユニクロのクーポンが提供され、3000円以上の買い物をすると、ヒートテックが実質１枚無料となる割引が受けられます。

▲9月はサーティーワン、10月はユニクロのクーポンが提供される

＊　＊　＊

大容量の通信を行えるウルトラギガモンスターで、さらにお得に通信できるようになったことは、一部のヘビーユーザーにとっては朗報です。しかし、多くの人にとっては、50GB以上を使い切るのは、難しいものではないでしょうか。

むしろ、家族割の対象となる定額段階性プランの登場が、新プランの肝となるはずです。2年目の料金が変わることや、光回線とのセット割引に間する数字については冷静に判断しつつ、新機種への買い替えに備えて新しい料金体系をチェックしておきましょう。

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（取材・文／井上 晃）

いのうえあきら／ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。