【振り返り】マツダ「ロードスター」ヒストリー①初代
&GP / 2015年10月31日 18時16分
【振り返り】マツダ「ロードスター」ヒストリー①初代
累計生産台数でギネス世界記録を樹立した、マツダ・ロードスターも誕生から四半世紀を超えた。世界待望の4代目が2015年に登場した、日本を代表するライトウエイト・オープン2シーターの軌跡を振り返る。ここでは初代を取り上げる。
忘れかけられていた“走る喜び”を掘り起こした
初代モデル(1989~1998年)
世界の自動車市場からライトウエイト・オープン2シータースポーツカーが消えかけていた頃、マツダが投入したロードスターは瞬く間に世界的な大ヒット作となった。まだまだ需要があることを悟った自動車メーカー各社は、マツダを追うかのようにこぞって同様コンセプトのマシンを投入していった。ドライバーに走る楽しさとクルマを操る喜びを教えてくれるロードスターは、言語や国境を越えて世界で愛される一台となった。
SPEC(ベースグレード)
全長×全幅×全高:3970×1675×1235mm
ホイールベース:2265mm
車両重量:940kg
トランスミッション:5MT
エンジン:直列4気筒DOHC
総排気量:1597cc
最高出力:120ps / 6500rpm
最大トルク:14.0kg-m / 5500rpm
1989.9
初代ロードスターデビュー!
正式名称はユーノス・ロードスター
同年2月、米国シカゴ・オートショーにて「MX-5 Miata」の名前でデビューし、9月から日本での発売を開始。かつてマツダが展開していた、高級ブランド「ユーノス」第一弾として「ユーノス・ロードスター」と呼ばれた
1990.3
オートマチックモデル追加
1990.7
本革とウッド満載の高級グレード
「Vスぺシャル」追加
ナルディ製ウッドステアリング、ウッドシフトノブ/サイドブレーキ、タンの本革シートを装備。高級感を求めるユーザーに応えた
1991.7
J リミテッド発表
発売当日に800台が売り切れ!
専用色、サンバーストイエローが奢られた、「スペシャルパッケージ」ベースの限定車。発売当日に限定枠800台が埋まり、後日抽選に
1991.8
Vスペシャルにブラックを追加
1991.12
M2 1001発表
エンジンはノーマル比+10馬力
4点式ロールバー、専用バケットシートなどを搭載したほか専用エキゾーストマニフォールドが奢られた、限定車(300台、340万円)
1992.7
S スペシャル発表
ダンパーはビルシュタイン製に
ナルディ製ステアリング、シフトノブ、サイドブレーキは本革巻き、ビルシュタイン製ダンパー、BBS 製アルミホイールなどを装着
1992.11
M2 1002発表
1992.12
S リミテッド発表
黒外装のSスペシャルをベースに赤内装、赤い幌、ゴールドの専用14インチBBSアルミなどを組み合わせ、1000 台限定で発売された
1993.7
マイナーチェンジ
1993.12
J リミテッドⅡ発表
1.8Lモデルでも再び黄色い限定車
Jリミテッドの第2 弾ゆえに「Ⅱ」。Aピラーを黒く塗装してあることとヘッドレストセパレートタイプのバケットシート初採用が特徴
1994.7
RSリミテッド発表
モンテゴブルーで5速MTのみ
Sスペシャルをベースにレカロ製フルバケットシート、15インチBBSアルミホイールを装着し、デフのギア設定を変更。500台限定
1994.12
標準設定内容を充実させた限定車
Gリミテッド発表
外装と幌をサテライトブルーマイカでコーディネイトし、内装はMOMO製本革巻きステアリングやエクセーヌ地のシートなどを採用
1995.2
Rリミテッド発表
実はシャストホワイトも存在する
Gリミテッド同様、外装はモンテゴブルーマイカだが組み合わせるインテリア色は赤。ベース車が「Sスペシャル」で、5速MTのみ
1995.8
一部改良 ~1800 シリーズ2 へ~
キビキビ感がアップ!
5速MT はトランスミションのフライホイール軽量化が図られ、最終減速比も見直されたことによってキビキビした走りに進化した
1995.12
VRリミテッドコンビネーションA/B発表
専用装備とカラーコーディネート
「Sスペシャル」をベースに「A」はアールヴァンレッドマイカにタンの幌、「B」はエクセレントグリーンマイカに緑の幌が特徴的(写真はA)
1996.12
R2リミテッド、B2リミテッド発表
1997.8
SR リミテッド発表
NA最後の限定車は装備内容充実
専用色スパークルグリーンメタリックとシャストホワイトを設定し、MT 車はトルセンLSDを特別装備。メーターはM2 1028と同じ
(文/&GP編集部)
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