新iPhoneはここをチェック! XS/XS Max/XRがよく分かる15のポイント
&GP / 2018年9月13日 20時0分
新iPhoneはここをチェック! XS/XS Max/XRがよく分かる15のポイント
待ちに待ったiPhoneの新モデルが発表されました! お披露目されたのは「iPhone XS」「iPhone XS Max」「iPhone XR」の3機種。発表会場のハンズオン会場で撮影した実機の様子を交え、各機種のポイントを解説します。
ディスプレイは大きくなった
まず、iPhoneの新モデルは噂通り3サイズ展開となりました。画面サイズは、iPhone XSが5.8インチ、iPhone XS Maxが6.5インチ、iPhone XRが6.1インチとなっています。また、どれも上部が凹型になっています。
▲iPhone XS(左)とiPhone XS Max(右)
▲iPhone XR(左)とサイズ比較用に置いた私物のiPhone X(右)
既存モデルのiPhone Xは5.8インチ、iPhone 8 Plusは5.5インチです。iPhone XS以外はかなり大きくなっています。
でもサイズは維持(XとXSの場合)
iPhone XSのサイズ、W70.9xH143.6xD7.7mmは既存のiPhone Xと一致します。重さは177gで、iPhone Xより3gだけ増えました。
▲iPhone XR
iPhone XS Maxの持ち心地は、iPhone 8 Plusに似ていました。SPECを確認するとW77.9xH157.5xD7.7mmなので、やはりiPhone 8 Plusの78.1xH158.4xD7.5mmに近い。しかも、ディスプレイはiPhone 8の5.5インチよりも1インチ大きくなっています。
iPhone XRはiPhone XS Maxよりも一回りコンパクトでしたが、手に持つと厚みを感じます。サイズはW75.7xH150.9xD8.3mm。縦横ともにiPhone 8とiPhone 8 Plusの中間くらいです。
ディスプレイは有機ELと液晶の2種類あり
iPhone XS/XS Maxは、ディスプレイにOLED(有機EL)を採用しています。どちらも画素密度458ppiの「Super Retina HDディスプレイ」です。コントラスト比1,000,000:1でHDR対応。周囲の光に合わせて色を補正する「True Tone」機能もサポートします。
▲iPhone XS Maxのディスプレイ(OLED)
一方、iPhone XRのみLCD(液晶ディスプレイ)を搭載します。画素密度326ppiの「Liquid Retina HDディスプレイ」を初搭載。コントラスト比は1,400:1で、こちらも「True Tone」対応です。
▲iPhone XRのディスプレイ(LCD)
カラーバリエーションはかなり豊富に
iPhone XS/XS Maxのふたつは、どちらも「ゴールド」「スペースグレイ」「シルバー」の3色展開。ゴールドはiPhone Xにはなかった新色になります。素材は、ガラス背面と、医療機器グレードのステンレススティール製フレームを使用。
iPhone XRは「ブルー」「ブラック」「コーラル」「ホワイト」「イエロー」「PRODUCT RED」の6色展開です。航空宇宙産業でも使われる7000番代のアルミをフレームに使用します。背面はこちらもガラス製。そのため、こちらもワイヤレス充電に対応しています。
背面カメラはデュアルとシングルがある
iPhone XS/XS Maxの背面カメラはデュアル仕様で、1200万画素(広角、f/1.8)&1200万画素(望遠、f/2.4)。光学2倍相当の望遠レンズを組み合わせ、最大10倍のデジタルズームが可能です。
一方、iPhone XRはシングルで、1200万画素の広角レンズ(f/1.8)のみを搭載します。デジタルズームは最大5倍です。
ポートレートは両方使えるがエフェクトに差がある
背景をボカせる「ポートレート」モードでの撮影は、従来はデュアルレンズのモデルしか対応していませんでした。しかし、今回のiPhone XRはシングルレンズでもポートレートモードが利用可能に。
ただし、背面カメラでの「ポートレートライティング」におけるエフェクトの種類には差があります。iPhone XS/XS Maxは「自然光、スタジオ照明、輪郭強調照明、ステージ照明、ステージ照明(モノ)」が利用できますが、iPhone XRは「自然光、スタジオ照明、輪郭強調照明」のみとなります。
一方、前面カメラ(TrueDepthカメラ)では、iPhone XRでもポートレートライティングで「ステージ照明、ステージ照明(モノ)」のエフェクトも同様に使えます。
深度コントロールはどちらも使える
しかし、新たに追加された「深度コントロール」機能は、iPhone XS/XS Maxだけでなく、iPhone XRでも利用できます。
これはポートレートモードで撮る写真に対し、背景のボケ具合を段階的に調整できるというもの。画面下部にあるスライダを動かして、f1.4(たくさんボカす)からf16(ボカさない)まで編集できます。
3機種とも「スマートHDR」機能に対応
HDR撮影とは、明るく撮った画像と暗く撮った画像を合成して、互いの良い部分を残すという撮影手法です。複数枚の写真を撮影することで、どうしてもシャッタータイミングのズレが生じてしまいます。
新登場の「スマートHDR撮影」では、高速なセンサーと「ゼロシャッターラグ」のシステムにより、動いている被写体でもハイライトとシャドウのディティールを合成できます。逆光のようなシーンで動きのある被写体も、美しく再現できるとのこと。同機能は、iPhone XS/XS Max/XRの全機種がサポートします。
ステレオで撮ってステレオで聴くべし
動画撮影では、ステレオ録音での撮影が可能となりました。こちらもiPhone XS/XS Maxだけでなく、XRでもサポート。
また、ステレオスピーカーで音源を再生できるので、動画コンテンツはもちろん、自身で撮影した動画もステレオサウンドとして楽しめます。
TrueDepthカメラでFace IDを使う
TrueDepthカメラシステムを搭載していることも、3モデル共通になります。画素数は700万で、ポートレート撮影機能についても3機種の差はありません。
また、3機種ともホームボタンがないため、ホームボタンが兼ねていた「Touch ID」機能は非対応。代わりに、ユーザーの顔を認証する「Face ID」を使います。
さらに、アニ文字やミー文字が使えるのも同様です。グループFaceTimeなどが使えるようになったときに、これらの機能を試せるのもメリットのひとつでしょう。
バッテリー持ちが向上
iPhone XSは、iPhone Xと比べてバッテリーの持ちが30分向上したとのこと(連続通話時間など、21時間から20時間に減ったものもありますが…)。また、iPhone XS Maxは、iPhone Xよりも1.5時間バッテリーが長く持つといいます。
チップセットは3機種共通
カメラ処理の精度が上がったり、バッテリー持ちが向上したのには、チップセットの進化が寄与しています。iPhone XS/XS Max/XRでは、どれも新しい「A12 Bionic」チップを搭載。
▲ARアプリもサクサク動く
iPhone Xに搭載される「A11 Bionic」と比べると、ふたつの性能コアが最大15%高速になり、4つの効率コアが最大50%少ない消費電力で稼働します。また、同様に、4コアのAppleが開発したGPUは、最大50%高速化します。
Neural Engineについては、8コアのアーキテクチャで、毎秒5兆の演算処理を行えるとのこと。これらにより「Core ML」(iOS/macOSの機械学習用に使うフレームワーク)の動作速度は、最大9倍高速化します。
XS/XS MaxはDSDSに対応
iPhone XS/XS Maxは、ふたつの電話番号を同時に使える「DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)」に対応します。ただし、2枚のSIMカードを挿入できるのは、中国のみ。そのほかの国では、ナノSIMとeSIMを併用する方式が取られます。
また、「eSIMはソフトウェアアップデートにより年内に利用できるようになります」、との記載がありますが、日本でどうなるのかは不明。「通信事業者によってはeSIMに対応しない場合があります。iPhoneでのeSIMの使用は、通信事業者からの購入時に無効になっている場合があります」という注意書きはありますが、ぜひ日本でも対応して欲しい機能ですね。
同梱物にイヤホンジャックアダプタは無し
3機種ともに、同梱物に「Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」の記載はありません。iPhone Xの購入時にはついてきたものですが、今回はないようなので、ご注意ください。
価格と発売日は
各モデルのApple Storeオンラインでの一括価格(税抜)と発売日は下記の通りです。iPhone XRのみ発売時期がズレています。
<iPhone XS>
64GB:11万2800円
256GB:12万9800円
516GB:15万2800円
予約開始:9月14日
発売日:9月21日
<iPhone XS Max>
64GB:12万4800円
256GB:14万1800円
516GB:16万4800円
予約開始:9月14日
発売日:9月21日
<iPhone XR>
64GB:8万4800円
128GB:9万800円
256GB:10万1800円
予約開始:10月19日
発売日:10月26日
* * *
iPhone XS/XS Max/XRという3機種が登場したことで、大画面モデルの選択肢が充実しました。どうせ大画面を選択するなら思い切って6.5インチのiPhone XS Maxを選ぶか、それとも王道のiPhone XSを選ぶのか。まずは9月14日の予約開始日に向けて、どちらを買うのか悩むことになりそうですね。
(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。
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