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新「Apple Watch Series 4」を写真でチェック! 何が新しくなったの?

&GP / 2018年9月16日 13時0分

新「Apple Watch Series 4」を写真でチェック! 何が新しくなったの?

新「Apple Watch Series 4」を写真でチェック! 何が新しくなったの?

Appleは米国時間9月12日、クパティーノのApple ParkにあるSteve Jobs Theaterにて開催されたスペシャルイベントで、「Apple Watch Series 4」を発表しました。デザイン・機能ともに洗練させた新モデルの全貌をチェックしていきましょう!

■ケースは広く薄く、より洗練されたデザインに

Apple Watchは、初代→2代目(Series1・2)→3代目(Series 3)と展開してきましたが、今回の4代目(Series 4)にして、ケースデザインが刷新されました。

▲「Apple Watch Series 4」の44mmモデル(左)と40mmモデル(右)

具体的には、従来のApple Watchは38mm/42mmケースの2サイズでしたが、Apple Watch Series 4では40mm/44mmケースへとサイズアップ。

▲ともにアルミニウムケースで比較

ケースサイズの変化は微々たるものですが、ベゼルを細くしたことで表示領域はそれぞれ35%、32%拡大しています。

また、ケース自体の形状に注目すると、四隅は従来モデルよりも極僅かに丸みを帯びました。

ケースの厚みも0.7mm薄くなりました。数字上は僅かな差ですが、実物を触ると、明らかに薄くなっていることがわかります。

デフォルトの画面表示では(Apple Watchの画面は上下を変えられるので)、右側面にデジタルクラウン(リューズ)とサイドボタンが配置されています。これはSeries 3までと同様です。デジタルクラウンのデザインはよりスリムになり、GPS + Cellularモデルの象徴でもあった赤いワンポイントは、縁のみ赤いリングへと変わりました。ちなみに、デジタルクラウンをくるくる回す際、ハプティックフィードバックにより、コロコロと心地よく振動するようになった点も見逃せません。

同じく側面のデザインについて、右側面にマイク、左側面にスピーカーが別れて配置されたことは、新しくなったポイントのひとつです。これによって通話時のエコーが低減されるとのこと。なお、スピーカーの音量もUPしています。

背面のデザインも刷新されました。光学式の心拍計のLEDに注目すると、中央部にギュッと寄っているのがわかるでしょうか。装着時には見えない部分ですが、とても美しい造形です。

さて、Apple Watchのバンドは付け替え可能なため、複数種類をコレクションしているファンも多いと思います。ケースサイズが変わったときいて、不安に思う方もいるでしょうが、従来モデルで使っていたバンドも継続して使えるのでご安心ください。

■新しい文字盤は最高にかっこいい

Series 4向けに登場した新しい文字盤にも注目しましょう。公式サイトの製品写真にも使われている「INFOGRAPH(インフォグラフ)」文字盤は、サイズアップしたディスプレイを活かし、画面上に8つのコンプリケーションを表示します。

同フェイスでは、自身が頻繁に活用する機能を、カスタマイズして配置できるので、使い勝手は抜群。派手な配色は、腕に装着した時のワンポイントアクセントとなります。

また、画面中央にグラフの表示エリアが確保された「INFOGRAPH MODULAR(インフォグラフモジュラー)」も用意されています。ちなみに、こちらのコンプリケーションは6つ。

さらに、画面が起動した瞬間にアニメーションとして表示される文字盤もあります。炎と水の映像が動く「FIRE AND WATER」や、液体金属が波立つ「LIQUID METAL」、煙が立ち込める「VAPOR」など、それぞれリアルな揺らぎが印象的です。

そのほか、「呼吸」アプリの文字盤は、まるで花びらが開くようなアニメーションになど、3種類のカスタマイズが可能となり、デザイン的としても面白い仕上がりになりました。また、デジタルクラウンを回すと絵柄が変化する「万華鏡」文字盤も、大きくなったディスプレイを鮮やかに彩ります。

エルメス、Nike+モデルも健在。それぞれオリジナル文字盤も新モデルでは以下のような感じになりました。ちなみに一部のスポーツループバンドは、蛍光繊維が織り込まれていて、車のライトなどが反射した際に光るようになっています。

緻密に配置されたインフォグラフや、全体に動きがあるファイヤーなどのウォッチフェイスなどが、サイズアップしたディスプレイを美しく引き締めてくれるでしょう。何より、スポーティなウェアでも、ビジネスでビシッと決めるスーツでも、シーンを問わずに使えるのがApple Watchのよいところです。

■見守り機能もパワーアップ

ヘルスケア分野において、いくつかの新機能が追加されました。特に注目したいのは、転倒を検知してアラートするというもの。Apple Watch Series 4を装着した状態で転び、その後60秒間動きがなければ、自動で110番へ通報されるようになります。ちなみに、新しくなった加速度センサーとジャイロスコープがこうした機能に寄与しています。

また心拍数の計測機能も搭載しました。専用のアプリを起動して、デジタルクラウンに指を添えると、両腕から胸までで描く円が作られ、心臓の動きを電気的に捉えます。ディスプレイには、小さいながらもしっかりとした心電図が表示され、測定結果はiPhoneのヘルスケアアプリに記録される仕組みです。

ただし、こうした医療機器としての機能は、国によって規制が異なるのため、FDA(アメリカ食品医薬品局)に認可されたアメリカで提供が可能になっても、日本ではPDMA(医薬品医療機器総合機構)の認可が通るまでしばらくアプリを提供できません。さらに医療機器として認められても、ストアにこうした機器を販売できる有資格者を配備しなくてはならないなどの諸問題が残るため、残念ながら国内導入については期待薄。

一方で、心拍数が高すぎる、低すぎることを検知してアラートする機能もあります。こちらは国内でも使用可能。上下の基準値(変更可能)を10分間越えるとアラートされます。具合が悪い現場で、リアルタイムに記録を残しておき、病院に行ったときに医師に相談する資料として役立ちます。

 

■処理速度や受信感度の向上にも期待

そのほか性能についてのアップデートについて触れておくと、チップセットは64ビット、デュアルコアの「S4」となり、処理速度は従来の最大2倍になりました。

また、ディスプレイに関して「LTPO」という技術が採用されたことで、大画面化を果たしつつも、バッテリー持ちは向上。通常使用で最大18時間、GPSなどを用いるアウトドアシーンでも6時間程度はもつようになりました。要は、5時間かかる長距離走でも安心して記録を測定できるようになったわけですね。

また、Series 3ではアンテナがディスプレイ面に配置されていましたが、Series 4ではディスプレイ面に加えて、裏面にも配置。これによって受信感度が強化されました。

watchOS 5では、Hey Siriを言わずに手を口元にあげるだけで音声操作が行えるようになったり、「トランシーバー」などの機能も追加されたりします。上記のような性能のアップデートによって、より快適な体験がもたらされるに違いありません。

*  *  *

Apple Watch Series 4の価格は、GPSモデルが4万5800円〜(税別、以下同)、GPS + Cellularモデルが5万6800円〜となっています。すでに予約は開始されており、21日(金)に発売を迎えます。ちなみに、Series 3も一部は併売されるようなので、こちらもチェックして見てくださいね。

Apple Watchは今回もケースとバンドの組み合わせがたくさん用意されています。皆さんはどのモデルが一番気になるでしょうか。ぜひ公式サイトで見比べて見てください。

>> Apple「Apple Watch Series 4」

 

(取材・文/井上 晃

いのうえあきら/ライター

いのうえあきら/ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。

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