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【先行レビュー】Apple Watch Series 4 大画面化がもたらす5つのメリット

&GP / 2018年9月19日 19時0分

写真

【先行レビュー】Apple Watch Series 4 大画面化がもたらす5つのメリット

既報の通り、デザインを刷新した「Apple Watch Series 4」では、ディスプレイの表示領域が30%以上も拡大しました。従来のSeries 3も一部モデルが併売されていますが、Series 4を選ぶメリットはそのディスプレイサイズにこそあると思います。

本記事では、同機の発売に先立ち、44mmケースの実機を使える機会を得ました。大きくなったディスプレイだからこそ、どんなことが可能なのか、諸々検証してみました。

 

[1]ワークアウト測定中の数値が見やすくなった

「ワークアウト」アプリでは、運動時の活動量などを測定できます。ちなみにwatchOS 5では、「ヨガ」と「ハイキング」が新種目として加わりました。そのほか、「ランニング/ウォーキング/サイクリング/室内ウォーキング/室内ランニング/インドアバイク/エリプティカル/ローイング/ステアステッパー/高強度インターバルトレーニング/プールスイミング/オープンウォータースイミング/その他」を合わせた計15種目の測定が可能。

▲「ワークアウト」で「ヨガ」を計測する画面

種目によって表示される項目は異なりますが、例えばランニングなら心拍数や直前のペース、平均ペース、距離など、経過時間以外にも表示される項目がたくさんあります。文字表示が細かくならずに確認しやすいのは、大画面ならではのメリットでしょう。

 

[2]タッチ操作しやすくなった

Apple Watchでアプリを起動するには、アプリアイコンが並んだホーム画面(またはリストになった画面)から任意のアプリを選択することになります。その際にディスプレイをタッチすることになりますが、44mmのケースでは、アイコンのサイズも従来と比べ大分大きくなり、指先で扱いやすくなりました。

▲デジタルクラウンを押すと表示されるアプリの一覧の画面

もちろんSiriを使って起動しても良いのですが、電車内など音声操作が恥ずかしい場所では、やはりタッチ操作は必要になります。

ちなみに、ホーム画面を表示をアイコンの一覧(グリッド表示)からリストに切り替えるには、画面をプッシュして、「リスト表示」を選択すればOKです。

▲ホーム画面を3D Touchでプレスし、「リスト表示」をタップ

▲ホーム画面がリスト表示に切り替わった

同様に、GPS+Cellularモデルで電話を発信する際に、タッチ操作による番号入力も容易でした。これも大画面ならでは。

▲電話番号の入力時もタッチ操作しやすい

 

[3]Webサイト閲覧などwatchOS 5の新機能とも相性抜群

watchOS 5ではメッセージアプリなどで送信されてきたURLにアクセスし、記事を表示可能になっています。44mmケースモデルでは、写真付きの記事もストレスなく読めました。

▲メッセージアプリで送られてきたURLをタップ

▲読み込み中

▲写真付きの記事でもしっかり読める

なお。メッセージアプリなどの文字表示量を増やすには、Apple Watchの設定アプリから「明るさとテキストサイズ」>「テキストサイズ」をタップして6段階でサイズを選択しましょう。ちなみに、テキストサイズを下げると、先述のリスト表示でも一面により多くのリストを表示できるようになります。

▲「設定」アプリからテキストサイズをカスタマイズする画面

▲テキストサイズを最小にするとメッセージアプリの表示が変化したのがわかる

メールチェックなどを手元で行うなら、テキストサイズを下げれば、より沢山の情報量を一画面に表示できます。反対に見づらければ、テキストサイズを上げればよいでしょう。カレンダーのスケジュールに記入したメモ書きを見る際なども、同様です。

 

[4]写真表示がより見やすくなった

Apple Watchの画面で写真を表示させることもできます。44mmモデルのサイズ感なら、写真の雰囲気を損なわずに手元で楽しめるでしょう。

▲写真を全画面表示した

ちなみに、Apple Watchで見られる写真は、iPhone側の「Watch」アプリで、「マイウォッチ」タブにある「写真」をタップし、「同期されているアルバム」で選択したアルバムに保存されたものとなります。デフォルトでは「お気に入り」になっているはずです。

ディスプレイが大きくなったことで、人に写真を見せたりすることもしやすくなりました。もちろん、スクリーンショットなどを同期しておき、手元のメモがわりに使うのも一つの手ですよ。

 

[5]Series 4だけの新しい文字盤を使える

今回使用したApple Watch Series 4で使用できる文字盤は、以下の26種類を選択できました。

<文字盤の種類>
「INFOGRAPH」「INFOGRAPH MODULAR」「FIRE AND WATER」「LIQUID METAL」「SIRI」「VAPOR」「アクティビティアナログ」「アクティビティデジタル」「アストロノミー」「エクスプローラー」「カラー」「クロノグラフ」「シンプル」「ソーラー」「タイムラプス」「トイ・ストーリー」「プライド」「ミッキーマウス」「モーション」「モジュラー」「ユーティリティ」「呼吸」「写真」「数字」「特大」「万華鏡」

このうち、watchOS 5のSeries 3でも使えない、Series 4限定の文字盤は「INFOGRAPH」と「INFOGRAPH MODULAR」の2つとなります。

▲Series 4限定の文字盤がこの2つ。iPhoneのWatchアプリからもカスタマイズできる

特に「INFOGRAPH」については、内側の目盛りの色が細かく分かれており、その51色全てに名前がついていることに驚きました。こだわりを持ってデザインしたのだろう、と伝わってきます。ちなみに、色の名前は下記の通り。

<INFOGRAPHの内側の円でカスタマイズできる色の名前>
「ホワイト」「ブラック」「レッド」「オレンジ」「NECTARINE」「アプリコット」「ピーチ」「ライトオレンジ」「MELLOW YELLOW」「イエロー」「ポレン」「フラッシュライト」「フラッシュ」「グリーン」「ミント」「ターコイズ」「ライトブルー」「ブルー」「ロイヤルブルー」 「ライラック」「ミストブルー」「アジュール」「STORM GRAY」「PACIFIC GREEN」「ブルーコバルト」「ダークティール」「 BLUE HORIZON」「デニムブルー」「ミッドナイトブルー」「オーシャンブルー」「INDIGO」「パープル」「ウルトラバイオレット」「LAVENDER GRAY」「ラベンダー」「ピンクサンド」「ライトピンク」「ビンテージローズ」「ピンク」「エレクトリックピンク」「HIBISCUS」「ローズレッド」「カメリア」「フラミンゴ」「ウォルナット」「ストーン」「アンティークホワイト」「ソフトホワイト」「ペブル」「ココア」「ダークオリーブ」

▲「INFOGRAPH」のカスタマイズでは内側の円の地色を白か黒かで選べる。黒は縁の色が多数用意されている

▲8つのコンプリケーションのうち、中央の大きな円は、上部のアイコンに表示されるアプリと一致する

▲一方、「INFOGRAPH MODULAR」のカスタマイズは、シンプルにコンプリケーションの配置を選択するだけ

また、「FIRE AND WATER」「LIQUID METAL」「VAPOR」の3つの文字盤については、Series 3でも使えますが、表示が「円形」に限られてしまい「フルスクリーン」で用いることができません。

つまり、フルスクリーンの「FIRE AND WATER」「LIQUID METAL」「VAPOR」もSeries 4限定というわけです。筆者は特に「VAPOR」のフルスクリーン表示が気に入っているので、Series 4のメリットのひとつに挙げさせてください。

▲例えば、「VAPOR」では3色の煙がランダムで表示されるが、1色に限定することもできる

▲表示は「フルスクリーン」と「円形」の2種類を選択可能

▲「円形」表示を選択した場合のみ、3つのコンプリケーションを配置できる

「FIRE AND WATER」「LIQUID METAL」のカスタマイズについては、VAPORで紹介したパターンと同様になります。

*  *  *

Series 4では、ケースサイズは極力コンパクトに抑えたままで大画面化が図られています。INFOGRAPH文字盤では8つのコンプリケーションを設置できるなど、それに合わせた機能性向上も興味深いポイントです。また、文字盤のデザインも選択肢が広がり、Tシャツのようなカジュアルな服装にもビジネススーツにもマッチした文字盤が選べるようになっています。

時計は好みが別れる商品なので万人に受けることは難しいでしょうが、少なくともiPhoneユーザーにとって、とても魅力的な仕上がりになっていることは断言できます。

44mmモデルか、それとも40mmモデルにすべきかは悩ましいですが、スペシャルイベントのハンズオン会場で触った限りでは、両方とも完成度は高く感じました。購入の際には、どちらを選んでも後悔なく使えると思いますよ。

>> Apple「Apple Watch」

 

(取材・文/井上 晃

いのうえあきら/ライター

いのうえあきら/ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。

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