【ダイハツ キャスト試乗】差別化するのが楽しくなる!軽自動車のマルチプレイヤー誕生
&GP / 2015年11月6日 18時0分
【ダイハツ キャスト試乗】差別化するのが楽しくなる!軽自動車のマルチプレイヤー誕生
「最近、スズキ『ハスラー』が人気みたいだけれど、同じ路線だったらダイハツ『ネイキッド』の方が先だったんだから!」とプンプンしているダイハツ党の皆さま。
「『ミラココア』、可愛いんだけど、もうすこし大人っぽいのが欲しいなァ」と思っている貴方。
「『コペン』に興味はあるけど、2人乗りでは不便すぎる」と、少々無茶な不満を抱いている貴公。
お待たせしました! 日本を面白くしたり、華やかにするクルマが誕生しました。ダイハツ「キャスト アクティバ」と「キャスト スタイル」がそれ。さらに10月末には、足まわりをスポーティにした「キャスト スポーツ」が加わる予定です。
キャストシリーズは、「ムーヴ/ムーヴカスタム」をベースに、すこし背を低くくしたクルマ…というと、「それ、『ミラ』じゃん」と突っ込みたくなるかもしれませんが、違います。ダイハツ・キャストは、いわば「リーズナブルな価格で、どれだけ他人と差別化できるか」に挑戦した軽自動車なんです。
多彩なカラーコーディネイト、豊富なドレスアップパーツ。カタログを見ながらオプション、アクセサリー類を選んで、自分なりのキャストを仕立てていくのが楽しい! そんなニューモデルです。
…でも、完成車から、乗り手のセンスが問われちゃうかも!?
アクティバ、スタイルのエンジンは、0.66リッターのNA(52馬力)とターボ(64馬力)の2本立て(スポーツは潔くターボ仕様のみ)。いずれもCVTが組み合わされます。FFのほか4WDの設定あり。価格は、アクティバ、スタイルが122万0400円から、スポーツは162万円からのスタートです。
■ひと工夫でグッドデザインをリーズナブルに
今回ドライブしたのは、スタイルの「X SA II」と、アクティバの最上級モデル「Gターボ SAII」。
スタイル「X SA II」は、ベーシックな「X」に衝突回避支援システムなどの安全装備をセットで装備したグレードで、両車の価格差は6万4800円。キャスト スタイルの売れ筋モデルです。
試乗車は“ファイアークォーツレッドメタリック”のボディカラーに、屋根がホワイトという出で立ち。白いルーフは“デザインフィルムトップ”と呼ばれるオプションで、ペイントではなく白いフィルムを貼っています。耐久性が高く、フッ素加工が施されているので、ワックスがけも不要なんだとか。
コレは面白い! ラッピング技術が進めば、ルーフのみならず、ボディの一部や車体全体をカバーして、季節ごとに異なるボディカラーを楽しめるようになるかもしれません。
キャスト スタイル、室内も凝っています。内装には、標準の“インテリアアクセントカラー(シルバー)”に加え、バーガンティ、ライトブラウン、ホワイト、ブラックと全5種類が用意されます。
驚くのが、単に樹脂パネルの色を変えているだけではないところ。パネルに合わせて、内張の一部も併せて変更しています。しかも皮革調で、質感が高い! “安物感”ありません。
走り始めれば優しい乗り心地で、乗り手をほっこりさせます。従来のミラやその派生車、はたまた室内スペース追求のハイトワゴンでは飽き足らない。そんなわがままなユーザーに向けたキャスト スタイル。21世紀のダイハツ「オプティ」といったところでしょうか。
もう1台の試乗車、キャスト アクティバ「Gターボ SAII」は、車両本体価格151万1740円。
アクティバは、“多様化するニーズに(リーズナブルに)対応”というコンセプトが明確に出たモデルで、ボディサイドにオフローダー調の樹脂パネルを付け、前後のバンパー下部にはアンダーガード風のパーツを装着。ギャスト スタイルとはガラリと雰囲気を変えています。
最低地上高もスタイルより30mmほど上げているので、アウトドアなルックスは伊達ではない。試乗会の日には間に合いませんでしたが、オプションのルーフレールを付けたら、さらに“らしく”なりそう。
最高出力64馬力、最大トルク9.4kg-mを発生するターボエンジンを選べば、動力性能には余裕があります。
4WDモデルもカタログに載るので、「長年乗ってる『テリオスキッド』、そろそろ買い換えたいんだけど…」と考えている人は、チェックした方がいいんじゃないでしょうか。
4駆のキャスト アクティバには、雪やオフロードなどの滑りやすい下り坂で、自動でブレーキをかけながら下ってくれる“DAC(ダウンヒルアシストコントロール)制御”や、ぬかるみなどで空転した車輪にブレーキをかけて差動を制限する“グリップサポート制御”が搭載されるので、さらに頼もしい。
「街乗り」「オフロード」「スポーツ」と、3つのカテゴリーをカバーするキャストシリーズ。企画、開発、生産、そして販売と、ニッポンの軽自動車の底力を感じさせるクルマです。
価格帯とコンセプトから、今すぐダイハツの主流であるミラ系に取って替わる存在に…なんてことはないでしょうが、軽自動車の世界をまたひとまわり広げたことだけは間違いありません。
<SPECIFICATIONS>
☆X SA II(2WD)
ボディサイズ:L3395×W1475×H1600mm
車重:840kg
駆動方式:FF
エンジン:658cc 直列3気筒DOHC12バルブ
トランスミッション:CVT
エンジン最高出力:52馬力/6800回転
エンジン最大トルク:6.1kg-m/5200回転
価格:128万5200円
☆Gターボ SA II(2WD)
ボディサイズ:L3395×W1475×H1630mm
車重:840kg
駆動方式:FF
エンジン:658cc 直列3気筒DOHC12バルブ ターボ
トランスミッション:CVT
エンジン最高出力:64馬力/6400回転
エンジン最大トルク:9.4kg-m/3200回転
価格:151万7400円
(文&写真/ダン・アオキ)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ダイハツ新型「コペン」発表! 全長3.3m級ボディ&5速MT設定あり! “本格スポーツモデル”「GRS」もある「軽スポーツカー」登場
くるまのニュース / 2024年12月10日 11時15分
-
660ccのダイハツ「小さな高級車」がスゴい! まさかの「セルシオ風シート」採用で超快適! 快速ターボ搭載×全長2mの「めちゃ広い室内」も魅力な「ソニカ」どんなクルマ?
くるまのニュース / 2024年12月5日 15時30分
-
“660cc”のスバル「小さな高級車」がスゴイ! 上質な“豪華インテリア”採用した「オトナの軽自動車」って最高! “超ラグジュアリー”なスバル渾身の上級モデル「LUCRA」とは
くるまのニュース / 2024年11月29日 21時10分
-
スズキ「ハスラーハイブリッド」のターボありorなしで価格差8万円! 燃費・馬力などの性能はどう変わる?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月25日 9時30分
-
ダイハツが新型「軽SUV」発表! 打倒「ジムニー!?」な“5ドア”モデル登場! タフすぎる「ゴツ顔×カクカクボディ」採用した“新型タフト”138万円から発売!
くるまのニュース / 2024年11月21日 13時10分
ランキング
-
1飛行機代0円、無料宿泊……旅のプロに聞いてみたら、旅費「節約」テクがこんなにもあって驚いた
オールアバウト / 2024年12月14日 18時30分
-
2【話題】カメラのシャッターを「切る」→若者世代には通じない!? 世代がバレるかもしれない「表現」の違い
オトナンサー / 2024年12月14日 22時10分
-
340歳から運動不足解消は何から始めたら良いの?
JIJICO / 2018年3月30日 7時30分
-
4「コンビニで10万円の買い物」「名刺に30ぐらいの肩書き」知られざる“超富裕層”の暮らしぶり
日刊SPA! / 2024年12月14日 15時51分
-
5Q. レンジは危険? マイクロ波の影響が心配です【管理栄養士が回答】
オールアバウト / 2024年12月11日 20時45分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください