前も後ろもAIデュアルカメラ!「HUAWEI nova 3」を使ってみた!
&GP / 2018年10月3日 11時30分
前も後ろもAIデュアルカメラ!「HUAWEI nova 3」を使ってみた!
ファーウェイが新しいSIMフリースマートフォン「HUAWEI nova 3」を発表しました。
10月5日に発売される「HUAWEI nova 3」は、ファーウェイのフラッグシップモデル「P20 Pro」「P20」「Mate 10 Pro」などと同じくAIプロセッサー“Kirin 970”を搭載。前にも後ろにもデュアルカメラを搭載。AIによる被写体・シーン認識により、カメラまかせでキレイな写真が撮れることが特長です。さらに、約6.3インチの縦長ディスプレイを搭載し、指紋認証と顔認証の両方に対応するハイエンドモデルになります。
▲背面に約1600万画素+約2400万画素のデュアルカメラを搭載
▲発表会に登壇し、日本市場での好調をアピールした、ファーウェイデバイス 日本・韓国リージェントプレジデントの呉波氏
気になる価格は、市場想定価格が5万4800円(税別)で、取り扱うMVNOによっては、SIMとの同時購入による割引もあるようです。比較的近い仕様の「HUAWEI P20」は、ライカのダブルレンズを搭載しているというアドバンテージはありますが、6万9800円(税別)なので、「HUAWEI nova 3」のほうが1万5000円も安く買えます。かなりコスパに優れたモデルといっていいでしょう。
この「HUAWEI nova 3」をいち早く使ってみることができました。AI対応デュアルカメラで実際に撮った写真作例も交えつつ、特徴を紹介しましょう。
■AI対応のデュアルカメラで撮ってみた!
背面に搭載されたデュアルカメラは、約1600万画素のRGB(カラー)センサーと約2400万画素のモノクロセンサーで構成され、レンズの開口部はどちらもF1.8。光を効率よく取り込んで、ディテールまで精細に描写できることをセールスポイントしています。
AIが学習した1億枚もの写真データに基づいて、カメラが瞬時にシーン・被写体を認識し、最適な撮影設定が行われることも特徴です。実際に撮影してみたところ、暗い場所や悪天候の日など、一般的に撮影が難しいとされるシチュエーションでもキレイに撮ることができました。
▲AIをオンにしていると、カメラが瞬時に被写体やシーンを認識する
▲グループ写真は、人物が際立つようにトリミングされたオススメの構図で撮れる
▲青空や緑は、実際に見える以上に鮮やかな映える色で撮影される
▲夜景は手持ちでブレることなく、明るく撮れる
▲料理も美味しそうに撮れる
フロントカメラもダブルレンズで、約2400万画素+約200万画素という組み合わせ。約200万画素のカメラは深度測定用で、セルフィーでも背景をナチュラルにぼかせます。また、フロントカメラもAIのシーン認識に対応し、8種類の背景を認識。人物を際立たせつつ、背景も生かした写真を撮れることが特長です。
▲夜間にフラッシュなしで自撮りした作例。顔も背景も明るく撮影できた
▲「ポートレート」モードに設定すると、肌が補正され、背景もぼかせる
▲インカメラでは、顔を認識してさまざまなエフェクトを付けられる「ARレンズ」を楽しめる
▲そのまま「TikTok」に投稿できそうな、音楽付きのエフェクトもある
■新色アイリスパープルは一見の価値アリ!
ディスプレイは約6.3インチで、解像度は2340×1080ドット。アスペクト比が19.5:9の縦に長いディスプレイで上部ににノッチ(切り欠き)がある流行のスタイルです。しかし、左右のベゼルを細くすることで、横幅は約73.7mmに抑えられてます。また、背面パネルに3D曲面ガラスを用いていることもあり、手にしたときのフィット感は良好。さほど手が大きくはない筆者が持っても、「大画面のわりにはスリムで軽い」と感じたので、手が小さな女性でも持ちやすいのではないかと思います。
▲広いディスプレイに地図やウェブを表示できるのがメリット
▲横向き表示にすると、ノッチが黒帯に隠れた状態になる
▲サイズは約H157.0×W73.7×D7.3mmで、重さは約166g。片手で楽に持てるサイズ感で、指紋センサーの位置もちょうどいい
日本で発売されるカラーバリエーションは、アイリスパープルとブラックの2色。さらに、goo(NTTコムストア)が限定色としてレッドも販売します。それらの中で、ぜひ実機に触れてみてほしいのがアイリスパープル。黒のベースに2層の高屈折フィルムを重ねて、青から紫へのグラデーションを実現した、ファーウェイの新色です。本体の向きを変えたり、光の当たり方が変わったりするだけで、色や光沢が変化する趣向。目立つのが嫌でなければ、選ぶ価値がありそうですよ。
▲カラバリは、アイリスパープル(左)とブラック(右)の2色
▲アイリスパープルの上のほうは光沢が強いブルー
▲ブルーからパープルに変わる、グラデーションになっている
▲goo限定カラーのレッド
■3750mAhの大容量バッテリーも頼もしい
前述の“Kirin 970”は、2.36GHz×4コア+1.8GHz×4コアの高性能なオクタコアCPUです。RAM(メモリ)は4GB、ROM(ストレージ)は128GBというハイエンド仕様なので、操作性も良好。3750mAhの大容量バッテリーを搭載しているためか、電池も余裕で1日以上持つ印象でした。AIプロセッサーによる電池効率の向上も電池持ちにつながっているのかもしれません。
▲省電力モードも搭載しているので、災害時にも安心
国内3キャリアのネットワークに対応し、2枚のSIMで同時に待ち受けできるDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)にも対応しています。また、ドコモとソフトバンクのVoLTEにも対応し、DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)にも対応。au VoLTEにも今後のソフトウェアアップデートで対応する予定です。
▲SIMスロットにはnano SIMを2枚セットできるが、1枚はmicroSDカードとの排他利用
スペック的にはハイエンドだけど、価格はミドルハイ。「HUAWEI nova 3」は、コストパフォーマンスを重視する人におすすめしたいモデルです。とりわけ、自撮りの画質にこだわる人には満足度が高いでしょう。
■健康サポート機能を強化した「HUAWEI Band 3 Pro」も発売
なお、10月2日に開催された新製品発表会では、スポーツリストバンド「HUAWEI Band 3 Pro」も発表されました。有機ELのタッチディスプレイを搭載しつつ、約25gと軽いため、違和感なく装着できることが特長。
▲スマホと連携して通知を受けられる機能に加えて、水泳・マルチスポーツ・ヘルスヘア機能を備えた「HUAWEI Band 3 Pro」
5気圧防水に対応しているのでスイミング時にも装着して、ターン数、ストローク数などを計測可能。睡眠をモニタリングして、快眠のためのアドバイスを得られる機能も搭載されています。バッテリーは通常使用で約10日持続し、GPSを起動したランニングやジョギングでは約7時間持つので、マラソンビギナーにも役立ちそうです。
カラバリはブラックとゴールドの2色。市場想定価格は1万1800円(税別)で10月19日に発売されます。
>> ファーウェイ
(取材・文/村元正剛)
iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。
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