新Yoga Bookを筆頭にYogaシリーズに4モデルが登場！ 1年間の修理保証も

レノボ・ジャパンは10月4日、Yoga Bookの新モデルなど4機種を国内向けに発表しました。「Yoga Book C930」といえば、8月にドイツで開催されたIFAでお披露目された注目のデュアルディスプレイ搭載端末。こちらが改めて国内向けに正式発表された形となります。また、年内発売を予定する、スマホ向けのSnapdragonを搭載したノートパソコン「Yoga C630」もあり、個性の強いラインナップとなりました。

■電子ペーパー画面を備えるYoga Bookの新モデル

Yoga Book C930は、2年前に発表したYoga Bookの後継機種です。物理キーボードを搭載しておらず、代わりにE-inkディスプレイを備えるデュアルデュスプレイ構造を採用。E-inkディスプレイには、オンスクリーンキーボードのように、キーを表示させられるほか、ペンを使用して描画する操作にも対応します。

▲「Yoga Book C930」。閉じた状態で強めにダブルタップすると、焼き蛤のようにパカっと開く機能を搭載

▲E-inkディスプレイに表示したキーボードは、タッチに合わせてキーが押し込まれるアクションが表示される。日本語入力にもしっかり対応していた

▲手前のバーを押すことでタッチパッドが現れる

なお、キーボードを使えば使うほど、ユーザーの癖を学習していって、タイプミスを減らす機能（アドバンスド・エルゴノミック・バーチャルレイアウト）が搭載されています。こうした学習は、ブラインドタッチをしている最中のみ反映されるとのこと。また、設定からJIS配列だけでなく、US配列も選択可能に。

ちなみに、キーボードスタイルは「クラシック」「モダン」の2種類を選択可能。クラシックを選択すると、タッチパッドを常時表示させることもできます。

▲Lenovo Precision Penは、マグネットで装着可能

▲E-ink画面はメモとしても活用できる。ペンは4096段階の筆圧検知、および傾き検知をサポートする

▲書いた文字はコピーしてテキストデータとしてコピペできる

もちろん、電子書籍リーダーとして使ったり、映像コンテンツを楽しむディスプレイとして活用することもできます。なお、サウンドについてはDOLBY ATOMSをサポート。

同機の価格は12万4800円〜（税別、以下同）。Wi-Fiモデルだけでなく、LTEモデルも登場します。10月12日にWeb予約開始となり、11月の上旬に発売が予定されています。

■ヒンジにスピーカーを備えるフラグシップ機「Yoga C930」

Yoga C930は、コンバーチブルタイプのフラグシップモデル。ディスプレイには、13.9インチ4K IPSタッチパネルを搭載し、Dolby Visionもサポートしています。

▲「Yoga C930」。キーボード右手前に指紋センサーを備える

また、従来デッドスペースだったヒンジ部にスピーカーが備わっていて、サウンドにこだわった製品となっています。ウーファーが2基内蔵されており、低音もバッチリ。Dolby Atmosもサポートします。

▲ヒンジ部にスピーカーがある

▲ディスプレイは360度回転する

▲ペンを格納している

側面には、ペンが格納されており、ワンタッチで引き出すことが可能。ペンは収納時に充電されるので、いざ使うときに充電されていないという事態を避けられます。

同機の価格は17万9800円〜。11月上旬に販売開始予定となっています。

 

■スマホ用CPUを搭載する「Yoga C630」

Yoga C630は、スマホのCPUとして普及しているSnapdragonを搭載したWindowsパソコン。暫定値として最大25時間のバッテリー持ちとギガビットの4Gに対応します。

▲Yoga C630。ディスプレイは13.3型。まだ製品版ではない

同機の詳細と価格は未定。2018年中の発売を予定しています。

 

■シンプルかつスリムな「Yoga S730」

Yoga S730は、シンプルかつスリムなモデル。クラムシェル型のPCで、最薄部6.5mm、最厚部11.9mmとなります。ディスプレイサイズは13.3インチで、ベゼルの3辺が狭額縁になったフレームレスディスプレイであることも特徴です。なお、サウンドについてはDolby Atomosにも対応します。

▲Yoga S730

同機はThunderbolt 3対応のUSB 3.1 type-Cポートを搭載。1時間で80%充電できるクイックチャージ機能をサポートすることもウリです。

価格は13万9800円〜。11月の上旬から発売開始予定となります。

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Yogaブランドといえば、シリーズ初期のタブレットPCのイメージが強くあるという人も多いはず。しかし、レノボとしては今年Yogaブランドを刷新。具体的にはコンシューマー向けを「YOGA」、メインストリームを「IDEA」として、２本柱で展開するように切り替えています。

特にYogaシリーズについては、予期しない破損・故障に関しても1年間の保証がつき、修理費用が全額サポートされるとのこと。ユニークな個性を持つデバイスとして魅力があるのはもちろんですが、安心して使えるという意味でもメリットがありそうです。

気になるモデルの詳細なスペックはメーカーサイトにてご確認ください。

>> レノボ

 

（取材・文／井上 晃）

いのうえあきら／ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。