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8000円台で”JAPAN TUNED”×完全ワイヤレス!AVIOTの「TE-D01a」

&GP / 2018年10月13日 15時0分

8000円台で”JAPAN TUNED”×完全ワイヤレス!AVIOTの「TE-D01a」

8000円台で”JAPAN TUNED”×完全ワイヤレス!AVIOTの「TE-D01a」

今や、音楽はスマホで聴くもの――というのは誰もが異論はないでしょう。そんな音楽ライフのお供と呼べるのがイヤホン・ヘッドホンです。スマホを購入すれば純正イヤホンは付属でついてくるけれど、音質が物足りない…という人も多いですよね。

そんな人が増えたおかげでヘッドホン・イヤホン市場は右肩上がりで急拡大中。また最近では、2016年以降のiPhoneでヘッドホンジャックが廃止されたことにより、“ワイヤレス”のイヤホン・ヘッドホンの普及に拍車がかかりました。既にワイヤレスが有線タイプの比率を逆転したというデータもあります。

そんな現在のイヤホン・ヘッドホンの“買い”のアイテムをピックアップしてレビューしていきます。

第1回となる今回は、この秋注目のブランド、AVIOTです。

 

2018年秋の今、どんなイヤホンを選ぶべきか? そう考えると、真っ先に候補になるのはワイヤレスの中でも最注目株である“完全ワイヤレス”です。スマホとイヤホンをBluetoothのワイヤレスで接続するだけでなく、左右の接続までワイヤレス。定番はアップル純正の「AirPods」だけど、日本の通勤・通学の電車で装着するには音漏れ問題もあります。

そして今回レビューするのは、日本の企画・監修で登場するAVIOTブランドの完全ワイヤレスイヤホンとして、9月29日に8250円(税別)の低価格で登場した「TE-D01a」です。

”アンダー1万円の完全ワイヤレス”という時点で注目株なのですが、「TE-D01a」はコンセプトも面白く”JAPAN TUNED”を掲げています。

中国で生産され米国向けのチューニングが施されることが多いイヤホン。チューニングも、米国人好みのズンズン響く重低音や、中国人好みのキツめの音が増えています。

しかし、AVIOTの「TE-D01a」は、日本人の聴く音楽、日本語の音韻を知り尽くしたオーディオのエキスパートが、クラシックからアニソンまでを1000曲以上、2000時間以上かけて徹底して分析し日本人向けにチューニングしたというのがウリ文句。どんな音に仕上がっているのか、気になりますよね。

 

■マットな質感でフィット感もしっかり作り込まれている

AVIOTの「TE-D01a」をパッケージから取り出してみると、形状は耳の内側にフィットする密着感重視のデザイン。重さは片側5.0g(イヤーピース込み)なので完全ワイヤレスとしては標準的なサイズです。

今回レビューした「TE-D01a」のブラックはマットな質感で、モノカラーのデザインも今風。イヤーウィングがブラックとグレーの2色、そして各S/Lの2サイズと合計4つが付属していて、耳の形に合わせせて付け替えられるます。僕は標準のSサイズで丁度耳の内側の形に合ったけど、遮音性とフィット感を高めたい! という人には、きちんと対策が用意されているのが好印象です。

装着後は耳栓のように外音をシャットアウトし、首を振ってもまず落ちる心配はないほど。ただ、本体が耳から少し飛び出す前提なので、耳の小さな女性が付けるとイヤーウィングはかかりません。サイズとしては、やはり男性向きかもしれません。

本体はIPX4の防滴仕様なので、ランニング用としても十分通用します。ちなみに、イヤホン表面はボタンとなっていて左側が再生系、右側が音量操作対応です。

持ち歩きのお供となる充電ケースは43.5gと、十分に軽量。本体と同じマットな質感で、服のポケットの収まりも文句ナシ。さらに、充電ケースを持ち歩くためのキャリングケースまで付属しているんです。これは珍しい。

 

■”JAPAN TUNED”は究極のフラット志向のサウンド!

そして気になる、8250円(税別)で買える完全ワイヤレス、AVIOT「TE-D01a」の実力のほどは!? 実際に僕のiPhoneと「TE-D01a」をペアリングして使い込んでいきます。

ちなみに、イヤホン側に内蔵されているBluetooth接続のガイドはアニメ声の女の子による日本語ボイス。接続ステータスを日本語で教えてくるのは分かりやすさも抜群です。

Bluetoothの通信規格は最新の5.0で、スマホとの接続は標準のSBCの他にもiPhoneと高音質で接続できるAACも対応します。

では、実際に「TE-D01a」の音質レビューをしていきます。

宇多田ヒカルの『あなた』を聴くと、予想以上にストレートに音情報を出しているサウンドなんです。冒頭の歌声から歌声の抑揚までをよく捉えた、感情表現たっぷりな描写で、ピアノのしっとりとした響きまで伝わります。低音はリズムの刻みを量感もたっぷりに出し、シンバルの金属音、ハンドクラップまでシャープ。オーケストラの楽器も空間を広々と鳴らします。フラットなサウンドで情報量を出してすべての楽器をバランスよく聴ける。これだけでも、アンダー1万円のイヤホンとして相当貴重な実力機です。

それでは洋楽とのマッチングはどうか!? と、Bruno Marsの『24K Magic』を聞くと、音の方位感、ボーカル、楽器を正しくすべてセパレートして鳴らすという点ではバッチリ。低音のビートの刻みも実力十分に鳴らします。ただ、これは洋楽を“狙った音”として“ハマった”というタイプではなく、イヤホンの元の素性が良いから十分良い音で鳴らすというトーン。

ちなみに完全ワイヤレスは“音切れ”の問題もありますが、「TE-D01a」は電波の飛び交う屋外で、時々片方が切れるという程度。比較的音切れはしにくいタイプと呼べそうです。

*  *  *

ワイヤレスイヤホンを初めて手にする人にもオススメしやすいアンダー1万円以下で登場したAVIOTの「TE-D01a」。これ、本当に8250円!? と思わせてくれるほど、フラット志向で良い音なんです。しかもポーチ付属と、ポケットに入れて持ち歩く人への配慮も満点。安くてもサウンドに妥協せずシンプルに音楽を良い音で聴きたい人のハイコスパイヤホンとして、2018年秋冬の鉄板になりそうなモデルですよ!

>> AVIOT

 

(取材・文/折原一也)

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