コーヒーがもっと好きになる!「スターバックス リザーブ」でできる4つの特別なこと
&GP / 2018年10月13日 7時0分
コーヒーがもっと好きになる!「スターバックス リザーブ」でできる4つの特別なこと
今や全国に1300店以上。多くの人にとって身近なコーヒーショップになったスターバックスコーヒー。毎日通っている、行きつけのお店がある、そんな人も多いのでは。
ちなみにスターバックスに行った時、いつも何を飲んでいますか? ラテ? それともフラペチーノ? 自分好みのカスタムで注文したラテで始まる一日なんていいですよね。
スターバックスにはエスプレッソをベースにしたラテやカプチーノ以外にも、ドリップコーヒーも用意されています。もちろん、お店で注文できるドリップコーヒーに使われるコーヒー豆も購入できます。
実はこのコーヒー豆、ちょっと特別なモノを用意しているお店があるって知ってますか? それが「スターバックス リザーブ バー」です。現在、日本には14店舗しかないこの特別なスターバックスでは、バイヤーが世界中のコーヒー農園を訪ねて出会った希少なコーヒー豆を味わえます。
もちろん、ただ飲めるだけじゃありません。ではいったいスターバックス リザーブ バーでは、何ができるのでしょうか。
東京・六本木にあるスターバックス コーヒー 東京ミッドタウン店。ここの2階にある、日本屈指の規模のスターバックス リザーブ バーで、特別な一杯をいただきながら教えてもらいました。
▲約15mもの長いバーが東京ミッドタウン店にはあります!
[1]バリスタと会話しながらコーヒー豆を選べる
スターバックス リザーブの世界観。これを存分に味わえるのは、なんといってもスターバックス リザーブ バーの存在が不可欠です。まずはバーのカウンターに座ってみましょう。するとバリスタが好みの味を聞いてくれます。しかもこのバリスタ、“ブラックエプロンバリスタ”と呼ばれる、スターバックスの中でも優れた抽出技術や知識を持った人です。このバリスタに「酸味は苦手」「フルーティなものを飲みたい」などなど好みを伝えてみてください。すると、数多く用意されているコーヒー豆の中から、オススメを教えてくれるんです。
▲(左)コロンビア「ペドレガル」(右)ボリビア「ソル デラ マラーニャ」
コーヒー豆の味わいを説明する用語は抽象的なものが多いため、イメージしづらかったりしますよね。でもバリスタは、用意しているコーヒー豆の味をすべて熟知しています。だから、自分の好みを伝えることで、数あるコーヒー豆の中から、オススメをいくつか選んでくれます。
取材の際も「以前、アフリカのルワンダ産の豆でいれたコーヒーを飲んだらとても美味しかったんです」と話したら、ルワンダのコーヒー豆3種類(!)それぞれの特徴を説明してくれました。
[2]希少なコーヒー豆を味わえる
スターバックスのバイヤーが世界中を巡って探したコーヒー豆。その中でも、少量生産の希少種を選べるのがスターバックス リザーブです。どの豆にもストーリーがあり、どのような人たちがどのように生産しているかが、それぞれのコーヒー豆に付けられたカードに書かれています。産地の特徴や生産者の想いを知ることで、1杯のコーヒーから世界とのつながりを感じられる、これもスペシャルティコーヒーならではの楽しみです。
[3]抽出方法を選べる
コーヒー豆が決まったら、次は抽出方法です。スターバックス リザーブ バーでは、ドリップ以外にも、なかなかお目にかかれない抽出器具がそろっています。
抽出方法が異なると味わいも変わってきます。選んだコーヒー豆や好みの味わいになる抽出器具を5種類の中から選びましょう。
①プアオーバー(ペーパードリップ)
いわゆるドリップコーヒーと言われるものです。この日、お相手をしてくれた東京ミッドタウン店のバリスタ、北森さんいわく「もともと日本のいれ方なんですよ」と教えてくれました。こういう話が聞けるのもスターバックス リザーブ バーならでは。ちなみにこのお店に在籍しているバリスタさんは、全国のブラックエプロンバリスタの中でも、コーヒーへの情熱や専門性の高い選ばれた人なんです。コーヒーの知識を豊富に持っているので、気になることは何でも聞いてみましょう。きっといろいろ教えてくれますよ。
▲ドリッパーは台形型を使用
▲最初にお湯を通してドリッパーとサーバーを温めます
▲ペーパーフィルターを折ってセットしたら…
▲挽いた粉をフィルターに入れて、まずは蒸らしから
▲蒸らしが終わったらゆっくりとお湯を注いでいきます
▲バリスタさんがいれているところを見ているだけでも楽しい! もちろん気になることは聞いちゃおう。豊富なコーヒーの知識からいろいろ教えてくれますよ
▲自分のためだけにいれてくれた1杯は至福。これはペルーの「ラ カピーリャ」というコーヒー豆を使っていれてもらいました
いれてもらったペルーの「ラ カピーリャ」は、酸味、コクともにほどよく、少しチョコレートのような風味を感じる味わいです。飲みながら北森さんと話していたら「少し置いておいてください。冷めてから飲むと、それまではなかった風味が出てきておもしろいですよ」と教えてもらったので、半分ほど飲んで置いておくことに。
そして20分後に飲んでみると…。
不思議なことに、ふわっと鼻に抜ける甘みが出てきました。いろいろ教えてもらいながら飲むと、コーヒーの新たな魅力も発見できます。
プアオーバーは、ペーパーフィルターがコーヒーの油分を吸うため、さらっとした味わいになるのが特徴です。強いクセは苦手という人にはオススメかもしれません。
②サイフォン
ある意味、最もフォトジェニックかもしれないサイフォンでもいれてもらえます。「1800年代から使われている抽出方法なんですよ」とのことですが、なんだか科学の実験をしているようで、見ていて楽しい。
▲まずは下側に入れた水を温めて沸騰させます。沸騰したお湯は気圧の変化で上の容器へと上がっていきます
▲上の容器にお湯が溜まると、コーヒーの粉を入れます
▲コーヒー粉を入れたら混ぜる! この混ぜる工程が最も難しく、最も味に影響するんです
▲下の容器の温めを止めて冷やすと、上に容器内にあるコーヒーが落ちていきます。真ん中の盛り上がった部分は粉を濾すためのネル(布)です
▲一度コーヒーサーバーに移してから、カップにいれてくれます
▲サイフォンでは、ボリビアの「ブエナビスタ エステート」という豆でいれてもらいました
お湯を沸かすのにちょっと時間が掛かってしまいますが、目の前でお湯が上がったり、コーヒーが下に落ちていったりを眺めているのは楽しいものです。サイフォンでいれたボリビアの「ブエナビスタ エステート」は、豆の個性がグッと強く出た、しっかりした味わいのコーヒーでした。
「サイフォンでいれたコーヒーは香り立ちがいいのが特徴です。ゆっくり過ごせる人にはオススメですね」と北森さんが話すとおり、仕事帰りや週末など、時間に余裕がある時にぜひ味わってみてください。
③クローバー
スターバックス リザーブ バーに行ったら、ぜひ一度試してもらいたいのが、「クローバー」という抽出器具を使っていれたコーヒーです。抽出時間や温度をデジタル制御し、コーヒー豆の個性を最大限に引き出してくれるマシンなんです。
こちらはサイフォンとは違い、アッという間に抽出されます。北森さんによると「ペーパードリップとフレンチプレスのいいところ取りというイメージですね。酸味がおいしく出てくれるので、アフリカのコーヒー豆がオススメです」とのこと。
さっそくいれてもらいましょう。
▲上面に丸い部分が。実はこれがフィルターになっていて、よく見ると細かい網状になっています
▲このスタートすると円形部分が下にさがるので、そこにコーヒーの粉を入れます
▲粉にお湯が注がれます
▲粉が均等になるように混ぜます
▲少し経つと円形部分が元の位置に上がってきます。実はこの段階ですでに抽出は完了しているんです
▲アフリカのコーヒーが合うということで、ルワンダの「ショリー」という豆をいれてもらいました
内部を真空状態にして一気に抽出する方式なので、香りがギュッと閉じ込められるのが特徴のクローバー。いれてもらったルワンダの「ショリー」は、透明感があり、酸味もしっかり感じられ、クリアな味わいのコーヒーでした。華やかな香りが特徴のコーヒー豆にはピッタリかもしれません。
④ブラックイーグル
エスプレッソだって、スターバックス リザーブ バーでは特別な機械でいれてもらえます。それが「ブラックイーグル」。通常のスターバックス店舗では使っていないこのマシンでいれたエスプレッソでラテだって作ってもらえますよ。
⑤コーヒープレス
もちろんプレスコーヒーだって楽しめます。コーヒーの風味を強く感じたいなら、コーヒープレスがオススメです。
[4]ビールも飲める!
実はこの東京ミッドタウン店では、コーヒーだけではなくビールも飲めちゃうんです。それがこの「コーヒー スティーブ ビール」です。
▲ビールサーバーから注ぐ生ビール!
実はこのビール、アルトビールをコーヒー豆に通したもので、ほんのりコーヒーの風味があるのが特徴。やっぱりビールもコーヒーなんですね! こちらのお店を含め、4店舗でしか味わえない希少なビール、仕事帰りにちょっと飲みたくなります。
▲カップはオリジナルの松徳硝子製
* * *
ゆったりとした時間が流れる店内で味わうコーヒーは格別。コーヒーはそんなに詳しくない、産地とか言われてもさっぱり、でもコーヒーは好き、そんな人はぜひ一度立ち寄ってみてください。スターバックスが誇るトップバリスタと話しながら、好みの1杯を見つける時間は、とても心地良い時間です。
通常のスターバックスよりちょっと価格は高いかもしれませんが、今日はお酒じゃなくて(ビールは飲めます!)ゆっくりコーヒーでも飲みながら過ごそうかな、という日にはぴったりの場所ですよ。
>> スターバックス コーヒー
(取材・文/&GP編集部 円道秀和 写真/田口陽介)
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