【ポロ ブルーモーション試乗】往年のVW車を想起させるコンパクトカー好き必見の1台
&GP / 2015年11月11日 18時0分
【ポロ ブルーモーション試乗】往年のVW車を想起させるコンパクトカー好き必見の1台
海外での排ガス不正問題で揺れるフォルクスワーゲン。直接は関係のない日本市場ですが、同社のセールスは厳しい現実に直面しているようです。
そんなネガティブなニュースに埋もれてしまったら「もったいない!」と思えるクルマが、ここに紹介する「ポロ ブルーモーション」(269万9000円)。2015年9月29日に発売され、日本向けに300台が用意された限定モデルです。
ポロのレギュラーモデルは、1.2リッターの直列4気筒ターボエンジン(90馬力/16.3kg-m)を搭載しますが、ブルーモーションのエンジンは1リッターの3気筒ターボ(95馬力/16.3kg-m)。スペック上は、4シリンダーと同等のアウトプットを誇ります。デュアルクラッチ式7速DSGとの組み合わせで、JC08モード燃費は23.4km/Lを誇ります。
■バンパーやフロントグリルは専用デザイン
ポロ ブルーモーションのボディカラーは、涼やかなピュアホワイトのみ。フロントバンパーとリアバンパーにはアンダースポイラーが付けられ、サイドスカートも装備されます。スポーティですね!
フロントグリルも2本の横桟から1本の太いバーに変更されていて、男らしい。バイキセノンタイプのヘッドライトをL字型に飾るLEDランプの列が華やかです。
ドアを開ければ、ザックリとした風合いの専用ファブリックシートが迎えてくれます。ブルーのアクセントカラーが用いられるのは、同社のブルーモーションモデルの“お約束”ですね。やや硬めで、しっかり体を支えてくれるシートです。オプションでシートヒーターも装着できますよ(純正ナビとのセットで24万1000円)。
革巻きのステアリングホイールを握って走り始めれば「あ、なんだか懐かしい…」。
昨今のフォルクスワーゲンは、上級ブランドであるアウディの影響もあってか、インテリアも走りもずいぶん“上等”になりました。
でも、ひと昔前のフォルクスワーゲンって、内装はぶっきらぼうなほど質素で、走行中には勇ましいエンジン音がけっこう車内に入ってくる。それがかえって、活き活きとしたドライブを感じさせてよかったんですよね。「質実剛健をクルマで表現するとフォルクスワーゲンになるんだな」と勝手に解釈していました。
3気筒エンジンを積むポロ ブルーモーションのドライブフィールには、ちょっとそんな、昔のフォルクスワーゲンの良さがあります。
フォルクスワーゲン「up!」の3気筒エンジンにターボを加えた1リッターTSIユニットは、精緻なコントロールが可能な直噴インジェクションが与えられ、回転はスムーズ。わずか1500回転で1.2リッター4気筒ターボと同じ、最大トルク16.3kg-mを発生します。出足はなかなか力強い。
一方で、滑らかながら3気筒ならではのビートが残っていて、それが4気筒モデルとは違ったキャラクターをブルーモーションに与えています。回転を上げていくとダイレクトにエンジン音が高まって、運転者は結構楽しいんです。
7速DSGに不満はありませんが、30台限定とかでかまわないので(!?)、次回は3ペダル式MTの3気筒ポロも輸入して欲しいものです(無理ですかね!?)。
燃費向上のデバイスとして“Start/Stopシステム”と名付けられたアイドリングストップと、“ブレーキエネルギー回生システム”が搭載されています。個人的にあまり好きではないので、前者の機能はオフにして運転してしまいました。さらに、元気に走り過ぎたせいもあって、今回の実燃費は「カタログ燃費の半分ほど」でした…。
小ぶりなボディを活かし、狭い道でも躊躇せずドンドン行けるポロ ブルーモーション。フォルクスワーゲンに対しての世間からの逆風は強い昨今ですが、コレはコンパクトカー好きなら絶対に見逃せない1台。おまけに限定車なので、気になるなら早めが肝心です。
<SPECIFICATIONS>
☆ブルーモーション
ボディサイズ:L3995×W1685×H1460mm
車重:1100kg
駆動方式:FF
エンジン:999cc 直列3気筒DOHC12バルブターボ
トランスミッション:7速AT(デュアルクラッチ式)
エンジン最高出力:95馬力/5000〜5500回転
エンジン最大トルク:16.3kg-m/1500〜3500回転
価格:269万9000円
(文&写真:ダン・アオキ)
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