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ガンプラ名人のカンタン塗装テク④本格ウェザリング編#2【グッとくるタイムラプス動画】

&GP / 2018年10月19日 21時0分

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ガンプラ名人のカンタン塗装テク④本格ウェザリング編#2【グッとくるタイムラプス動画】

ちょっとしたペイントでガンプラの見栄えがグッと良くなる方法を、タイムラプス動画とともに紹介する本企画。4回目は前回に続く本格ウェザリング編の後半として上塗りした部分を落としたり、新たな塗料を加えたりするポイントを紹介する。川口名人によるウェザリング後のパーツを見ると、まるで本当に泥が付着し、時間がしばらく経過したかのよう! 方法やコツを押さえれば、不慣れな人でもこんなプロの仕上がりも夢じゃない!

 

▲今回使用するのは、塗装を楽しむために開発されたガンプラ。東京・台場にある「ガンダムベース東京」限定商品で、川口名人がプロデュースしたものだ。「HGUC 1/144 ガンダムベース限定 ユニコーンガンダム(デストロイモード)[ペインティングモデル]」(2484円)

 

<特集>ガンプラ名人のカンタン塗装テク
第1回 簡単汚し&ダメージ表現編
第2回 クリアパーツ着色編
第3回 本格ウェザリング編#1
第4回 本格ウェザリング編#2
第5回 総集編

■ティッシュや綿棒の使い方がタイムラプス動画の見どころ!

第4回目で主に使うのは塗料の希釈にも使用した薄め液。まずは、それを浸透させたティッシュや綿棒をこまめに動かして、上塗り部分の塗料を適度に拭き取っていく。パーツによっては、部分的に濃い色をプラスして陰影を強調したり、表面に付着した色を明るくしたりすることで、自分がイメージする仕上がりにグッと近づくのだ。「水性塗料は乾燥前ならすぐに拭き取れるので、リカバリーもしやすく、失敗を恐れずに楽しんで欲しいですね」(川口名人)

■ティッシュと綿棒で表面を拭く

GSIクレオス「水性ホビーカラーうすめ液」(648円)をティッシュによく浸透させ、上塗りの塗料が乾いた表面を全体的に軽く吹くと、あら不思議! 所々の塗料が“いい感じ”で落ちてくれるのだ。さらに細かいところを落としたい場合は綿棒を使う。

綿棒の場合はティッシュとは違って毛羽立ちにくく、細部の処理には向いている。「綿棒を動かす方向を一定にすることが重要です。例えば、クルマの表面に付着しているホコリや泥を思い浮かべてください。汚れの線が“したたっている”のは必ず下方向のはず。こういったことを心掛けることで、リアルな仕上がりに近づきます」(川口名人)

 

■別の色をプラスすると、一層リアルに!

仕上がりの良さをさらに高める方法として、川口名人が実演してくれたのが、同系統でも異なる色をペイントすること。「例えば茶系でも濃淡が異なる色を足すと、ただ汚いだけじゃない“きれいな汚れ”に見えてくるんです」(川口名人) 水性塗料の色を足す細かい作業には、模型用の面相筆を使うといい。

模型用の面相筆で水性塗料の茶色を付着させ、薄め液を染み込ませたティッシュで軽く拭く。2種類の茶系の塗料がマッチすることで、深みが出てきたのが分かるだろう。溝にほんのりと残っている塗料もいい感じだ。

■溝部分に陰影をプラスすれば、より立体的に見えてくる

今度は、濃い茶色のウェザリング塗料を使い、溝部分を面相筆で重点的にペイントする。陰影をつけるための、いわゆる“スミ入れ”だ。「影を付けるようなイメージです。全体的に塗ると明るい茶色が隠れてしまうので、あくまでも溝やラインの境目に塗布するようにしましょう」(川口名人)

薄め液を付着した綿棒で軽く拭き取った後、しっかりと乾燥させる。溝部分がしっかりと暗く落ちることで、立体的な印象が強まる。「綿棒で拭き取る力加減によって、塗料が落ちる量は随分と変わります。いろいろと試しながらコツをつかんで欲しいですね」(川口名人)

 

■明るい茶色を使って、砂の付着を表現!

しっかりと乾かしたパーツを表面をティッシュでまずは拭き取り、その上から明るい茶色のウェザリング塗料をペイントしていく。「今度は、サンドカラーのような明るい茶色なので、下地の茶色が隠れることを心配せずに、全体的にまんべんなく“ペタペタ”と塗ります」(川口名人)

明るい茶色を塗布したら、これまでの処理と同様にティッシュや綿棒で拭き取って、汚れ具合を調整していく。こうして見てくると、ティッシュや綿棒が活躍する機会は実に多い! 塗装の作業に不可欠なアイテムだということが分かる。

陰影を強調したもの(右)と砂の付着を表現したもの(左)。同じような茶系の塗料を使っていても、仕上がりの印象は若干異なる。「塗料の使い方などで仕上げ方はいくらでも調整できます。だからこそ大切なのは、自分が仕上げたい“イメージ”を塗装前に固めておくこと。例えば、取り扱い説明書の完成見本をトレースし、塗り絵してシミュレーションするのも手です。配色のバランスや方向性を事前に詰めておけば、塗った後に後悔することもないでしょう」(川口名人)

*  *  *

これで、本格的なウェザリングも完了! 川口名人のアドバイスを踏まえながら、細部にキズを施したり、クリアパーツをグラデーションカラーにしたり、経年変化したようにウェザリングしたりすることで、自分だけのガンプラに仕上げてみてはいかがだろうか。次回でいよいよラスト。「ガンプラ名人の塗装テク」の総集編を見逃さないように!

 

ガンプラ名人・川口克己さん
SPIRITS ホビー事業部に所属し、ガンプラのプロモーション活動を行う。かつてはプロモデラーとしてその名を馳せ、フルスクラッチのガンダムなどを製作していた。往年のガンプラファンには神に等しい存在

 

>> THE GUNDAM BASE TOKYO

>> グッとくるタイムラプス動画特集

(取材・文・写真/ナゴヤリュータ 撮影協力/BANDAI SPIRITS、ガンダムベース東京  (C)創通・サンライズ)

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