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冬に乗れなきゃ意味がない!ひとまず今は先代、先々代ジムニーに乗るという選択

&GP / 2018年10月18日 22時0分

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冬に乗れなきゃ意味がない!ひとまず今は先代、先々代ジムニーに乗るという選択

2018年7月に20年ぶりのフルモデルチェンジを行い第4世代になったジムニー&ジムニーシエラ。これが売れまくっていて、「納車1年以上待ち」「シエラは3年待ちだ!」と、いろいろな噂が飛び交っているのはご承知の通り。

スズキは2019年1月を目処に、生産ラインを増設して月産7000台に引き上げることを表明しました。これにより納期は短縮されるはずですが、それでも今から注文しても納車はかなり先になってしまいます。

「毎年、11月頃から急にジムニーを見に来るお客さんが増える」

これは中古車販売店で秋口に耳にする話。

4WD車は冬が近づくと中古車相場が上昇する傾向にあります。雪や路面凍結などを意識して4WDへのマインドが高まるのが大きな理由です。その中でもジムニーは悪路走破性の高さから、冬季の需要が高くなるのでしょう。極端な話ですが、都心で大雪が降った後にジムニーの需要が増えたという話まであるほど。

相性のいい冬に乗れないことがわかって、ジムニー熱がトーンダウンしはじめている人もきっといるはず。でも、今すぐにでも買えるジムニーがありますよね? そう、先代のJB23型やさらにひとつ前のJA12/22型です。

 

■流通量が豊富で予算に応じて選べる先代ジムニー(JB23型)

▲JB23型ジムニー。デビューから3型まで、グリルは縦に5本スリットの入ったボンネット一体型

20年にわたり製造された先代JB23型は、中古車の流通量が2100台以上あるため、条件に応じて好みのものを探しやすいのが特徴です。中古車の価格帯も下は20万円から、上はショップがカスタムを施した200万円前後のものまでさまざま。MT比率は約36%で、走行10万km未満で修復歴なしという条件でも1400台以上の中から選ぶことができます。

JB23型は、20年の間に改良を行いながら10型まで登場しました。その中で大きな変更が加えられたのは、2004年10月に登場した5型です。

▲5型以降、フロントグリルは横スリットが2本入ったものに(写真は6型)

デザイン面ではグリルを横に2本のスリットが入ったものに変更(グリルデザインは4型でも変更されていました)。インパネのデザインも一新されました。

もっとも大きな変更は、ローレンジをローギアード化した新開発のトランスファーが採用されたことです。そして、2WD⇔4WDの切り替えがレバー式からインパネのスイッチを押して切り替えるタイプに変わりました。同時にATのシフトレバーがゲート式に変更されています。

先代ジムニーを狙う場合、新型を買うまでの“つなぎ”と考えるなら、価格帯の安い1~4型までを探してみるのもあり。逆に、新型はいつでも買えるからしばらく先代を楽しもうと思ったら、5型以降を選びたいところです。2008年6月に登場した7型はトランスファーに変更が加えられ、2Hから4Lへの直接切り替えも可能に。先代ジムニーならではの走りを楽しんでみたい人は、7型以降に的を絞るのもおすすめです。

 

■現在でも人気が高い軽量モデル2代目最終型ジムニー(JA12/22型)

▲1995年登場のJA22型。この代から乗用車登録に(JA12には商用登録のバンと幌もあり)

JB23型ジムニーが登場した1998年10月は、軽自動車の規格変更によりボディサイズが拡大されました。これは衝突安全性を向上させることが目的ですが、ボディが大きくなったことで快適性も高くなっています。

一方で1970年の登場以来スクエアなデザインが特徴的だったジムニーが先代のJB23型で丸みを帯びたデザインになったことで、「やっぱり四角いデザインがいいよね」という人はあえて2代目を選んでいました。また、JB23型はボディが大きくなった分、車重も重くなりました。そのため、スポーツ走行を楽しんでいる人は現在でも2代目を選ぶ人が多くいます。

第2世代となるジムニーは1981年に登場したSJ30型からその歴史が始まります。街乗り中心の人が2代目ジムニーを選ぶなら、1995年に登場したJA12、JA22のマイナーチェンジ版として1997年5月に登場した、第2世代最終モデルの2型がおすすめです。

JA12とJA22の違いはエンジンで、JA12には従来のジムニーに搭載されていたF6A型、JA22にはDOHCターボとなるK6A型が搭載されます。最高出力はどちらも64馬力です。

この時期のジムニーは、ライバルとなるパジェロミニがヒットしていたこともあり、オンロード性能を高めることに注力。JA12/22型は、サスペンションがリーフリジット式からコイルスプリング式に変更されました。

▲ドライブアクション4×4の採用により、快適性が高まった

そして、1997年5月のマイナーチェンジでは、ドライブアクション4×4が初採用されたのです。これは走行中でも100km/hまで2WD⇔4WDの切り替えが室内のレバーで行える機構です。

実はこれ以前のジムニーは、2WD⇔4WDの切り替え時に一度クルマから降りてホイールについたハブをロックorフリーにしなければなりませんでした。90年代前半までの4WD車にはたいてい付いていた機構なので、覚えている人もいるのでは? この作業が不要になったことで、切り替え時に手を汚さずに済むようになったのです。

JA12/22型ジムニーの中古車は全国で500台ほど流通しています。中古車相場は10万~170万円と、価格だけ見るとJB23型とほとんど変わりません。

20年以上前のクルマということもあり、走行距離はどれも10万km以上。20万km近く走っているものも珍しくありません。そのため、購入時は目先の距離ではなくエンジンのメンテナンス状態をしっかり確認したいところ。価格は高めになりますが、長く乗るならオーバーホールされているものを選んだり、購入時にオーバーホールを依頼するのもいいでしょう。

そしてこれはJA12/22型、JB23型、どちらにも言えることですが、ジムニーは雪国で使われていたものも多いのが特徴。すると凍結防止剤(融雪剤)の影響で、下回りに腐食が発生しているものもあります。購入時は車両の傷み具合をショップと一緒に確認したいところです。

 

■新型はいつでも乗れる。だから今しか楽しめないジムニーを!

新型ジムニーは20年ぶりのモデルチェンジということもあり、仕事で使う人たちの買い替え需要やデザインに惹かれた人たちが飛びついて、お祭り騒ぎになっています。

でもこの状態もしばらくすれば落ち着くのは間違いありません。何より、先代のモデルサイクルが20年もあったように、現行型もロングスパンで販売されるでしょう。その気になればいつでも乗れます。

それなら、今だからこそ楽しめるジムニーの中古車を満喫してから新型に手を出すのも悪くない選択だと思います。何より数年経てば、新型ジムニーの中古車も流通し始めているはずですから。

>> スズキ「ジムニー」

 

(文/高橋 満<ブリッジマン>

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