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革新的なニッポンの文具17選[切る&貼る&測る編]【ニッポン発の傑作モノ】

&GP / 2018年10月19日 19時0分

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革新的なニッポンの文具17選[切る&貼る&測る編]【ニッポン発の傑作モノ】

文房具ライターや編集者の3名に、近年リリースされた中で、トレンドを塗り替えるほど革新的だと思われる文具を挙げてもらった。鋼と軟鉄を鍛えて作られた鉛筆を削るための刃物や、ノギス機能を備えた定規など、マニアックな文具もエントリー! 広く人気を博したものから、識者の個性が垣間見えるものまで、どれも魅力的なラインナップとなった!

きだてたくさん
文具ライター。面白い文具=色物文具の愛好家で、自称世界一のコレクターでもある。著書に『日本懐かし文具大全』『愛しき駄文具』など

菅未里さん
文具ソムリエール。コラム執筆のほか、文具の商品企画や開発、売り場プロデュースなどに携わる。著書に『文具に恋して。』『毎日が楽しくなる きらめき文房具』など多数

山﨑真由子さん
編集者。文具ほか食、酒場、カメラなど多岐に渡って造詣が深い。著書に『林業男子いまの森、100年先の森』『ときめく文房具図鑑』ほか。『栗原心平のこべんとう』では編集を担当

■カッター

オルファ
「スピードハイパーAL型」(799円)

▲握った時に滑らず力を掛けやすいデザインの大型タイプ。標準でスピードブレード刃を装着

 

オルファ
「万能M厚型」(475円)

▲刃厚0.45mmのM厚型刃を装着。大型刃の頑丈さと小型刃の扱いやすさとを兼ね備える

 

【きだてさんのオススメポイント】

ダンボールを使った工作で切れ味を存分に発揮します

オルファの「スピードハイパーAL型」と、その替刃にも用意されている「スピードブレード(大)」が一押しです。鋭角に研がれた黒刃にさらにフッ素コーティングを施してあり、切れ味は最強。例えばAmazonのダンボールぐらいならコピー用紙を切る感覚でなめらかにカットできます。オルファの「万能M厚型」は小型刃の扱いやすさと大型刃の頑強さを備えた、文字通りの万能刃。分厚いダンボールにも刃がたわむことなくザクザクと切り込んでいけます。

 

金高刃物老舗
「鉛筆削り専用刃物D」(5800円)

▲硬い鉛筆の芯にも耐える鋼(白紙1号)と軟鉄で火造りした刃物。最高の切れ味と耐久性を実現

 

山﨑さんのオススメポイント

切れ味が良いだけでなく、そのままの切れ味が長く続く!

金高刃物老舗の「鉛筆削り専用刃物D」は、創業260年のまさしく老舗の刃物屋によるものです。サラサラ~と抵抗を感じずに鉛筆が削れて、最初は驚きました。硬い鋼と軟らかい鉄を何度も鍛えているからこその切れ味でしょうね。刃が露出している方が、安全に使おうという気持ちになります。ただ、湿気や手の汗が苦手なので、使い終わったらよく拭き取る必要があります。面倒がらずに手入れをすれば、一生使えますよ。

 

■定規

+d
「アーチルーラー」(540円)

▲ちょっと曲がった定規。線を引く時には押さえて引く。ブルー、オレンジなど全4色

 

Cohana
「真ちゅうの竹尺」(15cm/3564円 30cm/4644円)

▲竹尺の雰囲気をそのまま真ちゅうで再現。これならカッターで削ってしまう心配もない

 

山﨑さんのオススメポイント

昔懐かしい、こういう感じの定規がずっと欲しかった

短い定規は便利ですが、机の上で失踪することが多いですよね? ちょっと曲がった定規、+dの「アーチルーラー」なら、書類の下に隠れていても見つけやすく取り上げやすい。中央の膨らみを軽く押さえてあげれば、まっすぐな線が引けます。所有欲を満足させてくれる定規であればコハナの「真ちゅうの竹尺」がオススメです。一見すると昔懐かしい竹尺ですが、触ってみると真ちゅうだと分かります。真ちゅうの経年変化を楽しみながら長く使いたい一品ですね。

 

デザインフィル カンパニー
「厚みを測れる定規」(388円)

▲120mmまでの立体物の厚みを測れるアクリル製の定規。0.1mm単位で正確に測れる

 

山﨑さんのオススメポイント

ノギスのようにモノの厚みが測れて便利

ミドリの厚みを測れる定規は、色んな物の厚みも測れる定規です。仕事柄、ペン軸の直径や消しゴムの厚みを測ることも多いのですが、これを筆箱に1本放り込んでおくと重宝します。もちろん普通に定規としても使えますよ。

 

モチモノ
「ピタットルーラー」(15cm/648円 30cm/1296円)

▲上からソッと押さえるだけで紙面に固定される定規。線を引くにも、カッターで切るのにも最適!

 

【菅さんのオススメポイント】

手を添えればピタッと止まりズレません

プラスチック製の定規で困ることの一つが、滑りやすく線がまっすぐに引けないこと。もう一つが、カッターを使う時に定規自体を削ってしまうこと。前者は、もはや定規としての用をなしていませんし、後者も形が変形して意味をなさなくなります。これらの問題を同時に解決するのがモチモノの「ピタットルーラー」です。使う時に定規中央の膨らみを押さえると、紙にピタッと固定されます。また片方はアクリル、もう一方はアルミ定規なので、用途によって使い分けやすいです。

■ハサミ

プラス
「フィットカットカーブツイッギー」(702円)

▲カーブ形状の刃を採用した切れ味が軽い携帯用ハサミ。長さは135mmで刃渡り42mm

 

クラフトデザインテクノロジー
「item25」(5400円)

▲岐阜県関市で一丁一丁丹念に製造されるハサミ。表面はマットな墨黒で、重厚美を引き立てる

 

山﨑さんのオススメポイント

小さくてもよく切れる! ペンケースに入れておくのに最適

外出先で不意に必要になるのでプラスの「フィットカットカーブ ツイッギー」を持ち歩いています。カーブ形状の刃のおかげで、同サイズ帯のハサミよりも、よく切れて実用的です。デスク用としてはクラフトデザインテクノロジーの「item25」がオススメ。ソリッドなデザイン、マットな質感、そこそこの重量感と、持っているのがうれしくなるハサミです。

 

プラス
「フィットカットカーブスタンダード」(324円)

▲カーブ形状の刃により、根元から先端まで刃と刃の角度が、一番切りやすい約30度に保たれる

【きだてさんのオススメポイント】

この価格でこの切れ味はすごい!

特殊なカーブを描いた湾曲刃で、刃の根元から先端まで一定の切れ味を保つのが、プラスの「フィットカットカーブ」。登場時はメディアでも大きく取り上げられ、数十年ぶりにご家庭の常備ハサミが入れ替わった、と言われるほどの大ヒット商品となりました。500円以下なのに切れ味はシャープで使いやすい。まさにご家庭用としてオススメの逸品ハサミです。

 

 

■のり

プラス
「ノリノプロ」(432円)

▲テープがたるむのを防ぐパワーギアを搭載。長さ22mのロングテープを確実に使い切れる

 

【きだてさんのオススメポイント】

最後まで使えずに不満を感じていたら激しくオススメしたいテープのりです

テープのりは便利だけど、内部でテープが絡まる・たるむなどの故障が起きがち。プラスの「ノリノプロ」はギア機構でテープトラブルを未然に防ぐなど、随所に工夫が施された画期的な製品です。

 

コクヨ
「ドットライナー柄のり ドットライナーコンパクト」(324円)

▲のり面がハートやスター柄のテープのり。テープは8.4m×11mで、強粘着仕様

 

【菅さんのオススメポイント】

ハートや星柄のテープのりでのり付けするのが楽しくなる!

コクヨの「ドットライナー柄のり」は、のりに柄を付けるっていう、その発想が好きです。貼った後には見えなくなるので、のりとしては無駄なことですよね。それをあえて商品化して、さらにユーザーに受け入れられていることがうれしいです。使っていると楽しい気分になります。今はハートと星柄だけですが、今後も増えていくので楽しみです。

 

■ペンケース

コクヨ
「ネオクリッツ フラットBiz」(1944円)

▲ファスナーを開けて上部をめくるとペンスタンドになり、使いたいペンがひと目でわかる

【きだてさんのオススメポイント】

ペンケースにもペンスタンドにもなる。持ち歩きやすく使いやすいです

コクヨのネオクリッツフラットは、ペンスタンドに変形する機能性ペンケース。これまでの “筆記具を持ち運ぶだけのコンテナ”というペンケースの概念を覆した画期的な製品です。ネオクリッツの初代が登場して以降、各メーカーからも機能性の高い進化版ペンケースが続々と発売されるようになりました。そういう意味でもエポックメイキングなペンケースですね。

 

インダストリア
「セパレートペンケース」(7560円)

▲一人の職人が裁断から縫製まで丁寧に仕上げていく。ペンを一本ごとに収納できる

 

山﨑さんのオススメポイント

大事な万年筆でも安心していれておけます

インダストリアの「セパレートペンケース」は、しなやかで風合い豊かなシュリンクレザーを使っています。傷がついても目立たず、使い込むほどに味が出てくるので、気軽に持ち歩けます。ペン一本一本をホールドしてくれるので、大切に扱いたい万年筆を安心して入れておけますね。ペンホルダーの反対側には、薄いメモ帳やスマートフォンを入れるのに適したポケットが用意されています。

 

■テープ

コクヨ
「カルカット(クリップタイプ)」(388円)

▲着脱が簡単なクリップタイプのテープカッター。切り口がキレイなカルカット刃を採用する

 

【きだてさんのオススメポイント】

マスキングテープが簡単キレイに切れる!

多彩な柄で今やコレクションアイテムとして人気のマスキングテープですが、できれば集めるだけでなく、色々と活用してもらいたい。そこでおすすめなのがコクヨの「カルカットクリップタイプ」。クリップの要領で簡単に脱着できて、テープが素早く切れます。切り口がギザギザせずシャープなので、手紙やカードに貼るなど装飾用には最適ですよ。

 

カウネット
「音の出にくい透明テープ(10巻入り)」(528円)

▲テープを繰り出す時のビリビリ音が鳴らないテープ。幅15mmで長さは35m

 

【菅さんのオススメポイント】

使う時のビリビリ音が出ないテープ

カウネットの「音の出にくい透明テープ」は、セロテープを引っ張った時に鳴る“ビリビリィ~”という音が、鳴らないテープです。小売店に勤務していた時に、あの音がお客さんの前で鳴るのに困っていた経験があり、音の出ないこのテープは凄いなと。また、この製品には、周囲にいる人たちへの配慮を感じますよね。オフィスや事務所でも役立ちますよ。

 

LION
「テープカッターNo.40」(2214円)

▲18mm幅までの太巻/小巻の2種類のテープに対応。ブラックのほかホワイトを用意

 

山﨑さんのオススメポイント

実用性が高く美しいテープカッターです

「LION テープカッター No.40」は、事務用品の定番品を数多く作ってきたライオン事務器によるものです。重みのあるスチール製な上に、底面に滑り止めのウレタンが貼られていて、テープを引き出すときもビクともしません。だから片手でテープを引っ張れます。無駄のないデザインは機能美とも言えるほど。デスクに置いておくとカッコいいですよ。

 

>> [特集]ニッポン発の傑作モノ

 

 本記事の内容はGoodsPress11月号38-39ページに掲載されています

(取材・文/河原塚 英信 写真/湯浅立志<Y2>)

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