知ってた?東京都民はタダで白熱電球をLED電球に交換できるって!
&GP / 2018年10月26日 21時0分
知ってた?東京都民はタダで白熱電球をLED電球に交換できるって!
東京都が「家庭におけるLED省エネムーブメント促進事業」として行なっている「LED電球の交換」。
都内に住所を有する18歳以上の都民を対象に、参加協力店へ白熱電球か電球型蛍光灯を持参するとLED電球1個と無償交換してくれるというもの。
平成30年8月15日から平成31年3月31日まで実施されるが、予算がなくなり次第終了なので早い者勝ち。
せっかくの機会。まだ白熱電球を使っている人は、省エネ効果の高いLED電球に変えて光熱費の無駄を見直しましょう!
LED電球にするとどんなメリットがある?
「LED電球にすればエコでお得!」というけれど、実際どれくらいメリットがあるものなのか? 今回の交換対象商品にもなっているパナソニック製のLED電球で調べてみた。
寿命は、白熱電球の約1000時間に対して、LED電球は約4万時間(=LED電球1個で白熱電球40個分の寿命)といわれている。4万時間がどれほどかというと、電球を1日10時間使用するとして年間約4000時間、つまり4万時間ということは約10年電球を交換しなくてもいい計算になる。その間のランニングコストも交換の手間もかからないのだ。
しかも、白熱電球に比べ消費電力が1/7~1/8。LED電球と白熱電球60形とを4万時間で比較すると、電気代だけで約50,400円お得(新電力目安単価27円/kWhで計算)になる。1個でこれだけ抑えられるため、複数個使えばさらに相乗効果が高まって月々の電気代をより節約できるというわけだ。
そのほか、意外に知られていないLED電球に交換するメリットが5つもある。
1…紫外線や赤外線が少ないため、食品や美術品など、紫外線や熱で劣化するディスプレイにも使える。
2…電球色以外にもニュートラルな昼白色や、クールな昼光色があるので好みの雰囲気に合わせて色を選べる。
3…発熱が少ないため、エアコンの効率が高まり、総合的なエコにもつながる。
4…スイッチオンで即100%点灯。チチチっと点灯するまでのタイムラグがない。
5…紫外線が少ないため、虫が寄りにくい。
つまり、LED電球はメリットだらけ。交換しない手はないのだ!
LED電球を選ぶときに注意する点は4つ
LED電球は1個でも十分お得感があるからつい、「もらえればなんでもいい!」となりがち。だが、せっかく無償で交換してもらえるからこそ、いいものを選んだ方が満足度は高い。しかも、ひと口にLED電球といっても粗悪なものは白熱電球+αほどの寿命しかなかったり、過度に発熱したりすることもあるため、後々大きな差が出てくるのだ。
1.まず確認すべきは「口金」のサイズ
LED電球に交換する時にまず確認したいのが、口金(くちがね)サイズ。
口金とはソケットに接続するための金具で、その直径の差によって「E26口金」「E17口金」「E12口金」「E11口金」などがある。今回、交換の対象になるのは、直径26㎜のE26口金と直径17㎜のE17口金の2種類。一般的な白熱電球と交換する場合はE26口金、小径の電球と交換する場合はE17口金なので注意したい。余談だが、数字の前にある「E」はエジソンのE。
今回の交換対象は上記の口金であれば、持参する白熱電球または電球形蛍光灯の色や形(ボール球やレフ球、ビーム球、クリプトン電球等)、消費電力は問わない。ただし、東京都の交換品は一般電球タイプのみ、LED省エネムーブメント参加協力店で交換できる。
ちなみにパナソニックの電球を購入する場合、E26口金の中に一般電球タイプ、クリア電球タイプ、ボール電球タイプ、T形タイプ、レフ電球タイプ、ハイビーム電球タイプなどがあるので、購入する際は取り付ける部屋のインテリアや照明器具に合わせて選びたい。
2.W(ワット)ではない「明るさ」表記を確認
これまでの電球の明るさは、消費電力を示すW(ワット)で選ばれていた。だがLED電球の明るさは「〇〇W相当」「〇〇ルーメン(lm)」で表記されるから注意が必要だ。
E26口金の場合は、40W相当で485ルーメン以上、60W相当で810ルーメン以上だが、メーカーによって実際の数値や表記は異なる。パナソニックのLED電球には、白熱電球の40形と同等の明るさであれば「一般電球40形相当」、60形であれば「一般電球60形相当」と記載されているので分かりやすい。
3.使用場所に合わせて「光の広がり」を選択
LED電球の中でもっとも普及している一般電球タイプだが、ひと口に一般電球タイプといっても “光の広がり”で3タイプに分かれている。広がり角度はメーカーにより異なるが、パナソニックのLED電球は、
1つめは白熱電球に近く、例えば約260度の範囲に光が広がる「全方向タイプ」。全体の明るさが必要なリビングなどにおすすめ。
2つめは約180度の方向へ光が広がる「広配光タイプ」。ダイニングや玄関など、限られた空間に明るさが必要な場所に適している。
3つめは約140度の方向へ光が広がる「下方向タイプ」。下方向に光が集まるので、廊下や階段など、手元や足元など、集中した明るさが必要な場所に最適。
空間全体を明るくしたい場合は全方向を、部分的な明るさが必要なところでは下方向を選びたい。
4.使用シーンや雰囲気に合わせた「光の色」を選ぶ
LED電球は3つの光色を選べるが、選ぶポイントは使用シーンと雰囲気。
従来の白熱電球のように温かく、やさしい光を発する「電球色相当」(上写真左)は団らんが楽しくなったり、リラックスできたりするためダイニングやお風呂におすすめ。ニュートラルな白色の「昼白色」(上写真中)は食材の色が自然に見えるので、キッチンやリビングに、その名の通り日中のすがすがしい光の色のような「昼光色」(上写真右)は勉強部屋やリビングに向いている。
この色でなければダメというのはないので、雰囲気と好みに合わせて選びたい。
LED電球は繊細なハイテク機器だから信頼性で選ぶ
白熱電球は、ガラス球内にあるフィラメントが電流による熱で発光するシンプルな構造。LED電球も同様な形状なのでシンプルな構造だと思いきや、実は超ハイテク!発光する半導体素子=LED(発光ダイオード)を使った精密機器なのだ。
精密機器ゆえにLED電球は熱に弱い。LEDを発光させる上で重要な電子部品の中には「10℃上がると寿命は半分になる」といわれるほどデリケートなものもある。LEDそのものも明るさが落ちやすくなるため、外側にフィンを備えたり、熱がこもりにくい筐体を設計したりと熱対策を施さなくてはならない。
さらに最近は密閉性が高い高気密住宅が増えている。これらは天井や壁でフルに断熱材を活用しているため、照明器具自体が高温になってLED電球が劣化し、白熱電球と同等の1000時間程度で切れる場合も。だからこそ、断熱材の影響で高温となった場合でも問題なく利用できる「断熱材施工器具対応」の信頼性の高いLED電球を選ぶ必要があるのだ。
白熱電球とLED電球は光源という面では同じだが、似て非なるもの。
少しでも早めに交換した方がエコでお得な恩恵を受けられるので、とりあえず東京都民は、この機会に交換することをオススメします!
>>パナソニック「LED電球」
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