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着けたまま水泳ができる完全ワイヤレス!ソニー「WF-SP900」【イヤホンレビュー】

&GP / 2018年10月27日 9時0分

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着けたまま水泳ができる完全ワイヤレス!ソニー「WF-SP900」【イヤホンレビュー】

今、イヤホンを買うなら“完全ワイヤレス”。でも、完全ワイヤレスイヤホンって既に市場にあふれているし、ただ音楽を聴くだけの“完全ワイヤレス”なら1万円以下で購入できるんですよね。

そんな中、“スポーツ”という切り口で完全ワイヤレスイヤホンの多機能化を一気に進めたイヤホンがあります。ソニーが10月27日に発売する完全ワイヤレスイヤホン「WF-SP900」(実勢価格:3万2000円前後)です。

スポーツ用イヤホンに求められる性能は何か? というと、思い浮かぶことは多々あります。完全ワイヤレスの時点でケーブルの取り回しは解決するけれど、音切れするのは嫌だし、動き回っても外れない装着性も欲しい。汗をかくから防水性能も必須。それに、ランニングするなら周囲の音も聴きたいし、スマホや音楽プレイヤーと一緒に持ち歩くのは大変。なんて意見もあります。

そんなスポーツへの要望をすべて凝縮し、ソニーが、完全ワイヤレス3機種目にして“完全ワイヤレスの決定版!”と送り出した機種が「WF-SP900」です。

では、どこが決定版なのかを見ていきましょう。

外見を見てもただの完全ワイヤレスイヤホです。でも実は、4GBメモリの音楽プレイヤーを内蔵しています。つまり、スマホと接続しなくても単体で音楽を聴けるんです。身軽にランニングをしたい人なら「WF-SP900」を一台持ち出すだけでオーケー。音楽ファイルの対応フォーマットはMP3/WMA/ATRAC/FLAC/AACで、曲転送にPCソフト「Music Center for PC」を使えば、自動で対応形式で転送してくれます。

ちなみに、「WF-SP900」単体で音楽プレイヤーになりますが、普通にスマホとBluetooth接続もできるので、普段はスマホと組み合わせつつ、ランニング時は内蔵音楽プレイヤーと二刀流もできます。

 

■走っても落ちない!水泳時までできる!

「WF-SP900」は製品本体と付属品も、相当こだわってます。

まず付属品。通常のイヤーピース2種類に、なんと水泳用イヤーピースが2個付属。そう「WF-SP900」はIP65/IP68の防水防塵で、水深2.0mに30分沈めても大丈夫な本格防水仕様なんです。

プールの中で外れたら紛失しそう…と心配な人には、水流れ防止に左右を繋ぐ“リーシュコード”まで付属と、もう水泳で使ってもらう気マンマンです。

ランニング等、陸上の用途には、イヤホンを固定するアークサポーターが3サイズ付属。実際に「WF-SP900」を装着して屋外で試してみると、出荷時のMサイズからは少し大きめな点が製品のメッセージです。一般的な男性の耳サイズである僕の耳では、Mサイズで耳の内側にガッチリ。快適かというと少しキツいんですが(もちろんSサイズに交換もできます)、本格的に運動するなら耳にピッタリ固定しないと落ちるぞ、ということですね。

イヤホンの操作は左右のボタンとタップセンサーです。左側のボタン操作で音楽プレイヤーとスマホ接続、そして後で説明する「外音取り込み」の切り替えが可能。右側はボタンで再生操作、タップセンサーで音量操作。ランニングしながらでも、基本操作はくらいは可能な操作性です。

付属の充電ケースは丸みを帯びたデザインで、縦向きにイヤホンが入るという他機種にはないデザイン。NFCのマークがある通り、Androidのスマホならタッチでペアリングが完了します。

バッテリー駆動は音楽プレーヤーモードで最大6時間、ヘッドホンモードで最大3時間。ヘッドホンモードの時間は完全ワイヤレスとして最低水準ですが、音楽プレイヤーの6時間は安心です。

■外の音を聴きながら走れて安全性もバッチリ!

それでは、実際に「WF-SP900」で音楽を聴いてみましょう。

まずは、通常の完全ワイヤレスイヤホンとしてiPhoneとペアリングして音楽を聴いていきます。宇多田ヒカルの『あなた』から聴くと、声の部分をハッキリと立てて、ボーカル中心に中広域をクリアに聴かせます。音の質感と空間の広がりは上手く出しているんですが、高域までは伸ばさない割り切ったタイプといったところ。Bruno Marsの『24K Magic』を聞いても、低音のバランスは日本人の聴く音楽としてはバランス十分。ただ、ダンス系サウンドを聴くには、ちょっとパワー不足を感じるかもしれません。

でも「WF-SP900」では、ソニーのヘッドホン用アプリ「Headphone Connect」を利用できます。アプリからはプリセットやカスタムで音質調整も可能。低音不足を感じたら“Bass Boost”に設定するとちょうど良くなりました。

左側イヤホンのボタンを3回押してプレイヤーに切り替え、右側のボタンをタップするとPCから転送した音源も聴けます。フォルダー再生というシンプルな操作ですが、スポーツ時に音楽を聴くには実力十分。サウンド面はスマホから再生と同程度です。外音取り込みは当然プレイヤーでも使えるし、アプリからカスタムした外音取り込みや音質等の設定も左ボタン2回押しで呼び出せます。

「WF-SP900」のスゴさは、ただ音楽を聴いて終わらないところにあります。

ランナーの人が音楽に没入していて、車の走行音に気づかないと危険ですよね。そこで「WF-SP900」では、左ボタン1度タップで“外音取り込み”(アンビエントサウンド)を有効にして、周囲の音を聞き取れるようになります。屋外でオンにしてみると、車の走行音や周囲の音も聞こえるので安心感アップ。なお、アプリから“ボイス”の設定にすると人の声が特に聞きやすくなるので、ジムでエクササイズしながらトレーナーの声も聴けちゃいます。

もうひとつ特徴が。屋外で音楽を聴いていても全然音切れしないんです…。ホームページ等ではあまりアピールしていないですが、「WF-SP900」は左右のイヤホン接続にBluetoothではなくNFMI(近距離磁気誘導技術)を利用しているので本当に途切れません。ちなみに、Bluetoothは水中では電波は飛びませんが、NFMIは水中でも使えるので水泳用にも安心ですね。

ダメ押しに本当に水泳しても平気なほどに防水性能は大丈夫なのか!? とコップの水に沈めてみても、動作は全く問題ナシ。ただし、水中用イヤーピースは音の出口が塞がれているので、音質は全く良くないですけどね。

*  *  *

全機能を使ってみると、“スポーツ用”として考えられることをやりきった感があります。スポーツはあんまり…という人でも、音楽プレイヤーとして使えて、音切れが少なくて、外音取り込みがある。通勤・通学用途でも十分活用できます。これなら完全ワイヤレスに3万円出す価値アリです!

>> ソニー「WF-SP900」

 

(取材・文・折原一也

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