ポロッと落ちない工夫が満載！スポーツ用防水イヤホン「Jaybird X4」【イヤホンレビュー】

＆GP / 2018年11月10日 9時0分

ランニングが日課という人にとって、音楽を聞くためのイヤホンはマストアイテム。そんなランナー向けのスポーツイヤホンとしてJaybirdが10月に発売した最新イヤホンが「X4」です。

スポーツ向けイヤホンを多数ラインナップしているJaybirdですが、中でも「X4」はメインラインとしてIPX7相当の防水・防汗、そして耳へのフィット感を追求する“カスタム”を重視した主力モデルという位置づけになります。

▲スポーツ向けイヤホンのJaybird「X4」。実売価格は18230円程度

外見はいかにもスポーツ系イヤホンですが、初めて“イヤージェル”のイヤーピースを採用したのがポイント。表面はシリコンですが内部がジェルになっていて、耳穴に挿入すると適度に沈み込み装着ストレスを軽減します。

▲大きなフィンのついたスポーツ系イヤホンの代表モデル

耳穴のイヤーピースと、耳の外側にあたる外耳にフィットするフィンが独立している点も「X4」のこだわりポイント。耳の形は千差万別なので、例えば耳穴は大きいけど外耳は小さい、という人にも対応できます。デフォルトのMサイズは男性でもキツくフィットする程度なので、女性にはSサイズがオススメかもしれません。

▲イヤーピース、フィンを各3サイズ付属

▲フィンが外耳の内側にしっかりフィット

マニアックな部分もあります。フィット感を高める“フィン”を使いつつ、サウンド重視なら低反発の“COMPLY ULTRAフォームチップ”も組み合わせられるカスタマイズ性が、音質にこだわるユーザーにはうれしいポイント。指で潰して耳穴に挿入するコンプライのフォームチップはギュっと締まるようなフィット感で、遮音性も抜群です。

▲低反発の“COMPLY ULTRAフォームチップ”へのカスタマイズも可能

Bluetoothは一般的なBluetooth4.1。実際に着けてみると、左右はつながっている、いわゆる“ワイヤレスイヤホン”なのですが、ケーブルを首元で束ねられるので首周りにピッタリとフィット。少々キツく締めてリモコンが耳のラインに沿うようになるので、ちょうど良い感じ。重量は14.8gと軽めです。完全ワイヤレスではカバーしきれない約8時間という長時間の連続駆動を実現している点もポイントです。

▲余ったケーブルを絞れる

▲装着は耳に対して下掛けと上掛け、どちらにも対応（写真は下掛け）

■「X4」を装着してランニングに挑戦！

せっかくのスポーツ用イヤホンなので、実際に“ラン”してみないと意味ないでしょ！　ということで、僕も「X4」を身に着けて西新宿界隈を走ってみました。まず感じたのがフィット感。首筋にピタリとフィットして落ちる心配がまったくないのがうれしいところ。ケーブルのない完全ワイヤレスは快適なんですが、結局のところ“落ちそう”という不安は最後まで付きまといますからね。

▲スポーツへの対応度を確かめるべくJaybird「X4」を身に着けてランニング

なお、“イヤージェル”タイプのイヤーピースの遮音性はホドホドくらい。クルマの走行音は結構聞こえます。実際に街なかを走る場合は、音楽に没入してクルマの往来が分からないのは危険なので、あえて適度に抑えているということかもしれません。

またIPX7相当の防水にも対応しています。容赦なく公園の水でバシャバシャと濡らして、水たまりに沈めてもみましたが、濡れたままでも支障もなく使えました。普段の音楽リスニングでも用いる“イヤージェル”でも防水になっているので、突然の雨でも安心ですね。

▲IPX7相当の防水なので激しく雨に濡れてもOK

▲濡れたままの状態でも無事音楽を聞けました

最後に「X4」の音質のレビューを。

デフォルトのサウンドは女性ボーカルの高域の帯域をやや強めに押し出つつ、情報量をしっかりと出すサウンド。ランニングしながら音楽を聞いても低音は十分感じられます。

そして「X4」ユーザーに推奨したいのはアプリ「Jaybird My Sound」の活用。イコライザでサウンドのカスタムも可能です。特にオススメしたいのが過去のJaybirdのイヤホンに近い“シグネチャー”のセッティング。声もクリアで低音も気持ちよく響きます。スポーツ用イヤホンでこのサウンドなら満足感ありますよ！

▲スマホアプリ「Jaybird My Sound」