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Surface Goに向く人、Surface Pro 6に向く人の見分け方

&GP / 2018年11月17日 11時0分

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Surface Goに向く人、Surface Pro 6に向く人の見分け方

「Surface(サーフェス)」は、マイクロソフトが展開するWindows PCのブランドです。中でもタブレットPCである「Surface/Surface Pro」シリーズは、感圧式のペンを使用できるほか、キーボードを兼ね備えたカバーやマウスを利用できるため、外出時に使用するための“2台目”として有力候補に挙げる人は多いでしょう。

2018年に登場した同シリーズの最新モデルは、「Surface Go」と「Surface Pro 6」の2機種。本記事では、どちらを選ぶべきなのかがわかるように、それぞれの違いを紹介します。

■Surface GoとSurface Pro 6の価格

Surface Goの価格は6万9884円〜(税込、以下同)。Surface Pro 6は「Pro」と冠するようにその上位に位置し、価格は12万9384円〜。軽く倍くらいの差が開くので、予算によってはこの時点で後者が選択肢から外れるかもしれません。

▲Surface Goに「Surface Go Signature Type Cover」(1万6632円)を取り付けた状態

▲Surface Pro 6に「Surace Pro タイプカバー、指紋認証機能付き」(2万952円)を装着

一方、Surface Goのプロセッサには、格安モデル向けの「Intel Pentium Gold Processeor 4415Y」が搭載されています。Pentium Goldの中でもYシリーズは、性能を抑えた省電力版という位置付けなので、動画編集や3D描写の多いゲームプレイには向きません。メールやブラウジングをメインに想定すべきです。

Surface Pro 6はプロセッサを「i5-8250U」か「i7-8650」で選択できます(ビジネス向けモデルはi5-8250ではなくi5-8350)。こちらは一般的な使用用途には、オールラウンドに対応できるはず。

 

■コンパクトな「Go」の方が持ち運びやすい

想定用途が限定的で、こうした性能差が気にならないのであれば、Surface Goの方がコンパクトで小回りが効いて使いやすいと感じる人もいるでしょう。Surface Goは10インチ、Surface Pro 6は12.3インチモデルなので、サイズ感がひと回り異なります。

▲Surface Goのサイズは、W245 mm x H175 mm x D8.3 mm。カラーは「シルバー」のみ

▲Surface Pro 6のサイズは、W292 mm x H201 mm x D8.5 mm。写真のカラーは「ブラック」で、他に「プラチナ」も選択できる

共にケースにはマグネシウムが使用されており、どちらも比較的軽い印象。特にSurface Goはタイプカバーを含まず本体だけで522g〜です。一方、Surface Pro 6は770g〜。

さて、持ち運びを考えると、ここに充電器も加わってきますが、その大きさが結構違います。

▲Surface Goの充電アダプター

▲Surface Pro 6の充電アダプターは、アダプタからケーブルを繋いでコンセントに接続

試しに、タイプカバーと充電アダプター&ケーブルをまとめて重さを簡易的に測ってみました。

▲キーボードカバーと充電アダプターを合わせて手元のキッチンスケールで383g

▲Surface Pro 6の場合は、532g

本体の質量と合わせると、Surface Goで計905g程度〜、Surface Pro 6で計1302g程度〜となります。Surface Goは一式含めて最軽量クラスのノートパソコン(充電アダプタなし)に並びますね。性能さえ割り切ればかなり魅力です。

■情報量はPro 6の方が多い

ビューアーとして使うとどうでしょうか。10インチ、12.3インチのディスプレイを重ねてみると一回りサイズ感が異なります。ディスプレイの解像度も、Surface Goが1800 x 1200ピクセル(217ppi)で、Surface Pro 6が2736 x 1824ピクセル(267ppi)、と差があります。

▲Surface Go(手前)とSurface Pro 6(奥)

また、Edgeを起動してブラウジングしてみると、PCサイトを表示したときの情報量にわかりやすく差がありました。

▲PC向けサイトを表示するにはSurface Goだと心細い

▲Surface Pro 6の方が表示される情報量が多い

また、タイプカバーを装着して、複数ウィンドウを使い分けることを考えると、Surface Pro 6の方が使い勝手は良いですね。

同じく、Surfaceペンを使うときも、12.3インチの大画面の方がゆったり使えるのは、言うまでもありません。

▲大画面の方が描画しやすい

 

■キーボードメインで使うならPro 6がオススメ

キーボードを多用する想定なら、Surface 6 Proを選びましょう。筆者の手では、Surface Goのタイプカバーはキーの幅が小さすぎて、タイプミスが発生しました。ブラウジング中に登録情報を入力するために使うくらいなら全く問題ないのですが、Wordを使ってレポートを書いたりしたいなら、ちょっと厳しい。文字入力に関してはオンスクリーンキーボードで十分なのでは、とも思ってしまう。

▲Surface Pro 6ならキーボード幅がゆったりしているので打ちやすい。ただ、キータッチが強い人はたわみが気になることもある

一方、Surface Pro向けのタイプカバーなら、丸1日タイピングし続けても慣れれば問題なく使えます。また、Surface Proのタイプカバーでは、キーボード面に指紋センサーが備わっているので、Windows Helloの認証で指紋も使用できます。

▲コネクタ脇の出っ張りが異なるため、Surface GoにSurface Pro 6用のキーボードを付ける事はできない

関連した特徴に触れておくと、録音用途で使う際には、マイクがふたつ備わっている「Surface Pro 6」の方が音質は良いです。取材のインタビューで録音を残したり、議事録のメモとして録音をしたいような人は、この差も忘れずに。

▲インタビュー取材などにはSurface Pro 6の方が向いていそうだ

■法人購入ならLTE通信ができるGoにも注目

Surface Goの魅力としては、LTEモデルを選択できることが挙げられます。こちらは11月29日に発売されます。ただし、法人向け限定で、個人向けの販売は未定とのこと(是非とも販売してほしい!)。

一方、Surface Pro 6はWi-Fiがないと接続できません。過去のSurface ProにはLTEモデルもあったのですが、なぜか最新モデルはWi-Fiモデルしかありません。

ちなみにバッテリー持ちに関しては、Surface Pro 6がローカルのビデオ再生で最大13.5時間であるのに対し、Surface Goは最大9時間。もしSurface GoのLTEモデルを使用する際には外出時の充電環境には気を配る必要がありそうです。

 

■手持ちのアクセサリーとの相性は?

最後に細かい部分に触れておきましょう。まず、外部ディスプレイの出力は、Surface GoでもSurface Proでも行えますが、使用するポートが異なります。

▲Surface Goから外部ディスプレイに出力

Surface GoはUSB Type-C、Surface Pro 6はMini DisplayPortとなります。既存のPCでどちらを使っているかによって、どちらが嬉しいかは異なりそうですね。

ちなみに、その他の外部端子を比較すると下記のようになっており、「Surface Dial」が使えるかどうかも違いがありました。

<Surface Pro 6の外部端子>
・フルサイズ USB 3.0
・3.5mm ヘッドフォン ジャック
・Mini DisplayPort
・Surface Connect ポート
・Surface タイプ カバー ポート6
・microSDXC カード リーダー
・Surface Dial と互換性あり

<Surface Goの外部端子>
・USB-C
・3.5mm ヘッドフォン ジャック
・Surface Connect 接続ポート
・Surface タイプ カバーポート
・microSDXC カード リーダー

そして、Surface Pro 6の充電アダプタは、USBを接続できるようになっています。ここから別のデバイスを同時に充電できることも覚えておきましょう。

▲ここにケーブルを繋げば、スマホも同時に充電できる

*  *  *

携帯性に特化したミニマムなWindows PCが欲しいならSurface Goを選択するメリットがあります。しかし、長いレポートを執筆したり仕事で使用するような想定であれば、Surface Pro 6を選んでおいた方が長く満足して使えるはずです。これらを踏まえて検討してみてください。

>> マイクロソフト「Surface」

 

(取材・文/井上 晃

いのうえあきら/ライター

いのうえあきら/ライター

スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。

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