スターバックスリザーブで特別な「クリスマス」ブレンドが飲めるって知ってた？

＆GP / 2018年12月5日 15時0分

スターバックスファンにはおなじみの「クリスマスブレンド」。年の瀬の足音が聞こえてくると登場する、この時期だけのスペシャルブレンドのコーヒー豆です。お店でもドリップコーヒーとして提供されるので、飲んだことがある人というも多いのでは。

実はこのクリスマスブレンド、「スターバックスリザーブ」でもクリスマス限定のブレンドがブレンドで提供されているって知っていましたか？　この特別な「スターバックスリザーブクリスマス2018」と、11月7日にリザーブのコーヒー豆ラインナップに新たに加わったシングルオリジン「エイジドスマトラ」を、バリスタさんおすすめの抽出方法でいれてもらいました。

■クリスマスブレンドのベースはエイジドスマトラ!?

今回コーヒーをいれてくれたのは、スターバックスコーヒー目黒店のバリスタ清水さん。目黒店ではリザーブの豆も取り扱っていて注文もできるうえに、全国で2店舗（目黒店、代沢5丁目店）にしかない抽出方法があるのだそう。

ちなみに今年で3回目となるスターバックスリザーブクリスマス2018は「ウッディーな香りにマンダリンオレンジを思わせる風味、後味いに感じるスパイスが特長」とのことですが、正直これだけ聞いても味の想像がつきづらいですよね…。ここはやっぱり飲んでみないと！　ということでさっそくいれてもらいました。

清水さんが取り出したのはケメックス。ドリッパーとサーバーが一体化したカタチで、通常のペーパーフィルターより厚みのある専用ペーパーフィルターを使用します。そして、そのカタチからも分かるように、フィルターがかなり鋭角。ということはお湯が長い時間コーヒー粉に触れてから落ちるので、コーヒーの成分をしっかり抽出してくれます。そう、実はこのケメックスが2店舗でしか楽しめない抽出器具なんです。

お湯を落としていく清水さん。その間に、クリスマス2018についていろいろ教えてくれました。

「クリスマス2018は『エイジドスマトラ』と『ハシエンダアルサシア』のブレンドです。『エイジドスマトラ』は、シンガポールにある倉庫で、熱帯の暖かく湿った気候の中で生豆の状態で保管し、数ヶ月に一度、袋のホコリを取ったり袋の向きを変えたりしながら寝かせてエイジングさせています。数年寝かせると、しっかりとしたボディになり、特徴的なアロマ（香り）になるんです。このエイジドスマトラに、ラテンアメリカのコスタリカにあるスターバックスの自社農園『ハシエンダアルサシア』の豆をブレンドして作られています」

スマトラは野性味あふれる豆が多いのですが、その良さは残しつつ、寝かせることで味わい深くしているんですね。

抽出したコーヒーは、これもリザーブならではのカップに入れてサーブしてくれます。「クリスマスブレンドの味わいを楽しむにはこれがぴったり」と清水さんが選んでくれたのが「炭彩マグ BODY」。口径が狭く、底に向かうにしたがって広がっていくカタチは、コク（BODY）を楽しむには最適なんだとか（こちらのマグは目黒店限定で購入もできます。2670円／税別）。

さっそく飲んでみます。第一印象はしっかりとしたボディ感。濃いというわけではなく、力強いコクです。そしてアジアのコーヒーらしいスパイシーさが立ってきて、最後にマンダリンオレンジの甘みとコスタリカ「ハシエンダアルサシア」のさわやかな酸味がふわっと余韻として残る。これはケーキやチョコレートにピッタリかも。寒い冬の夜に、甘いものと一緒にゆっくりと楽しむコーヒーといったイメージです。通常のクリスマスブレンドとも違う、より力強い味わいは、ゆったり過ごす時間にぴったりではないでしょうか。

▲ドリップコーヒー「クリスマスブレンド」（Tallサイズ 960円／税別）

もちろん豆でも購入できます（250g 3400円／税別）。自宅にコーヒーミルがない人は、お店で挽いてもらうことも可能ですよ。

■エイジドスマトラはシングルでも飲める！

実はクリスマスブレンドのベースになっているエイジドスマトラは、シングルオリジンでも提供されています。それが11月7日からリザーブで発売されている「エイジドスマトラ」（250g 3400円／税別）。

清水さんによると「酸味がきわだつアフリカやラテンアメリカの豆は鮮度の良さも重要です。なので、エイジドに使われるのはほぼスマトラになります。エイジングさせることで味が落ち着くんです」とのこと。

そんなエイジドスマトラの抽出器具として選んだのがサイフォン。

「シナモンやジンジャー、杉の香りが立つスマトラは、スパイシーな味わいを楽しめるサイフォンでいれることで香り高いコーヒーになるんです」

高温で一気に抽出するサイフォンは、見ているだけでも楽しい。てきぱきと仕事をする清水さんとコーヒーが抽出される様子を眺めている時間はなんともぜいたく。

できあがったコーヒーは、こちらも目黒店のみ限定の「炭彩マグ AROMA」に入れてくれました。こちらは中央部分が膨らんだカタチをしていて、よりアロマ（香り）を楽しめるようになっています。

口元にマグを運び、まずは香りを楽しむ。たしかにスパイシー！　アフリカ産の豆によくあるフローラルな香りとは違い、力強さを感じます。そして口にふくむと、熟成させたことがよくわかるまろやかなコクが。酸味は苦手という人にはぜひ味わってもらいたい。ブレンドではないので、その豆が持つ本来の味わいがよくわかり、かつ尖った部分をうまく抑えたエイジドならではのまろやかな一杯でした。

▲ドリップコーヒー「エイジドスマトラ」（Tallサイズ 960円／税別）

■コーヒー豆との一期一会を楽しめる

スターバックスリザーブでは、リザーブでしか扱っていないスペシャルなコーヒー豆をいくつもラインナップしています。クリスマス2018以外は基本的にシングルオリジン。そのため、次に再入荷されるかどうかも分からないスペシャルな豆ばかり。行くたびに違う豆を選んで、自分の好きな豆や産地を探してみるのも楽しいですよ。それぞれの特徴はバリスタさんに聞くと丁寧に教えてくれるので、これからちょっとコーヒーにこだわってみようかな、という人にもピッタリだし、毎日自分で挽いて落としているという人も、ハンドドリップ（プアオーバー）以外のいれ方もお願いできるので、楽しいのではないでしょうか。