覚えておきたい!iPhone Xシリーズを使いこなす7つの必須テクニック
&GP / 2018年12月22日 7時0分
覚えておきたい!iPhone Xシリーズを使いこなす7つの必須テクニック
次の10年間ーー。そんな言葉とともに、「iPhone X」が登場したのは昨年のことでした。そして2018年には、iPhone XS/XS Max/XRという3機種が発売されました。ホームボタンがなく、Face IDを備える新しいスタイルは、次のスタンダードとなるのでしょう。
その中でも「iPhone XR」はユニークな存在です。Apple ワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデントのフィリップ·シラー氏は、同機について次のようにコメントしています。
"ーーiPhone Xのテクノロジーを多くの人に使えるようにしたものが、iPhone XRです。全体に広がったスクリーンは、これまでのiPhoneとは違うエクスペリエンスをもたらしてくれますし、Face IDや、新しいジェスチャーによる操作体系も快適です。A12 Bionicチップを搭載したことで、トップラインの性能やバッテリー駆動時間を誇り、優れたシングルカメラシステムも備えました。そしてお求めやすい価格になっています。”
XS/XS Maxより手頃ながらも、チップセットの性能は変わらないXRが登場したことで、「X」シリーズへの敷居は低くなりました。iPhone Xでは様子を見たけれど、今回は買い替えは決意した。そんな人も多いのではないでしょうか。
久しぶりにiPhoneを買い替えた人にとっては、大きな進化に驚くことでしょう。初めてiPhoneを手にした人にとっては、未知の機能に戸惑うかもしれません。しかし、基本的な操作に関しては、難しい説明がなくとも感覚的に理解できるだろうと筆者は思っています。
そこで本記事では、新しくiPhoneを購入した人が“基本的な操作を理解した後に、より実践的な使い方を身に着ける”という段階にフォーカス。すぐにでも試してほしい必須のテクニックを7つピックアップしました。
(1)パスコードを短くする
iPhone Xシリーズには、ホームボタンがありません。Touch IDの代わりに「Face ID」という顔認証機能を使用します。ここまでは基本ですね。
Touch IDがお風呂上がりにシワシワになった指で使用できないように、Face IDにも苦手なシーンがあります。例えば、マスクを付けているようなケースです。認証できない時にはパスコードの入力が必要になります。デフォルトだと6桁の数字を入力しなくてはいけません。
そんな事態での入力が面倒という場合、パスコードを少しでも短く設定しておくことをお勧めします。手順は「設定」アプリから「Face IDとパスコード」を選択し、「パスコードを変更」を選択。「4桁の数字コード」を選択し、新しいパスコードを入力すればOKです。
もちろん、パスコードの短さは、セキュリティの高さとトレードオフの関係です。それを承知の上で、快適さを重視したい場合に、活用してみてください。ちなみに、Touch ID搭載機種でも同じく活用できます。
(2)節約のために不要なモバイル通信を必ずオフに
iCloudを通じた連携は非常に便利です。特にMacとの同期がスムーズ。例えば、iPhoneの「メモ」アプリに残したテキストは、そのままMacBook Airで確認できますし、その反対も然りです。
また、2018年12月現在、最新バージョンとなるmacOS Mojaveでは、「連携カメラ」なる機能も登場。iPhoneのカメラで撮影した写真を素早く取り込めるようにもなりました。筆者も取材時に便利なので、よく利用しています。
一方で、こうした連携には注意点もあります。Macで作成したファイルがiCloudを通じてiPhoneに同期される際、モバイル通信を消費してしまうことがあるのです。先に述べたように、大容量の写真や動画を「メモ」に貼り付けたりする場合には、一瞬で数GBが消費されてしまうこともあります。
通信量が気になる人は、必ず設定を変更しておきましょう。
「設定」アプリを起動し、「モバイル通信」をタップ。最下部まで画面をスクロールし、「Wi-Fiアシスト」(Wi-Fiの接続状態が悪いときに自動でモバイル通信を使用する設定)と「iCloud Drive」(Wi-Fiがないときにモバイル通信を使って書類を同期する設定)をオフにします。これは通信量節約の定石です。
また、「メモ」や「ボイスメモ」を多用する場合は、これも個別にオフにしておくのがオススメです。「Dropbox」や「YouTube」などもWi-Fi限定で使うと節約につながります。
(3)コントロールセンターをうまく扱う
iPhone Xシリーズでは、コントロールセンターを表示する位置が変わりました。画面の右上(ノッチの右側)を下へスワイプします。コントロールセンターを上手く活用し、「機内モード」を素早く切り替えるような操作は基本中の基本ですね。
ここで覚えておきたいのは、一部の機能は画面をギュッと押す「3D Touch」操作(あるいは長押し)でしか表示されない画面があるということ。例えば、テザリングを利用する際に「インターネット共有」機能を素早く切り替えるには、下の図で示した部分をギュッと押し、そこからボタンを操作します。
再生中の曲の位置を調整したり、画面の色味が温かくなる「Night Shift」機能を切り替えたり、「おやすみモード」を1時間だけ有効にしたり…。コントロールセンターは奥が深いので、色々試してみてください。
なお、設定から表示する機能をカスタマイズすることも可能。「コントロールセンター」→「コントロールをカスタマイズ」から設定を行いましょう。「低電力モード」や「画面収録」など、頻繁に使用する機能があれば、追加しておくと便利ですよ。
(4)アプリの使用時間を制限する
「YouTube」を見だしたが最後、ついつい止まらなくなり、気づけば時間だけが過ぎているーー、なんてことよくありますよね。“ゲームは1日1時間まで”と言いますが、スマホのエンタメコンテンツだって制限した方がいい場合もあったりします。
iPhoneでは「スクリーンタイム」という機能を使って、アプリの使用時間を制限できます。「設定」アプリから「スクリーンタイム」を選択し、有効にしましょう。
そこから「休止時間」と「App使用時間の制限」をそれぞれ設定します。例えば、「休止時間」をカスタマイズすれば、夜21:00以降は電話などの緊急時に必要なアプリ以外を使用できなくなります。一方、「App使用時間の制限」からは、「ゲーム」や「エンターテインメント」ジャンルの利用時間を1日1時間までと定められます。
こうした制限をオーバーした場合には、アプリが起動できず「時間制限」などの画面が表示されるようになります。
自身のiPhoneとして設定した場合には、これを「制限を無視」というボタンで解除できるのですが、子どものiPhoneとして設定した場合には、設定時に定めたパスコードの入力が必要となります。
(5)「ショートカット」で便利機能を追加する
手抜きができる操作は、とことんラクをしましょう。
例えば、Safariで読んでいた記事の一言を引用をして、リンクを貼りながらTwitterに投稿する。手作業でこれを行えば、アプリ画面を切り替えながらコピペ作業を2回繰り返さなくてはいけません。
しかし、こんな時に「ショートカット」というアプリを使えば手順がかなり短縮されます。同アプリは標準搭載されていないので、App Storeから入手して使用しましょう。
このアプリの特徴は、簡単なプログラムを実行し、面倒な作業をある程度自動化できること。ゼロから自分の手で組み立てるのはハードルが高いので、基本的には「ギャラリー」という画面からレシピを選んで使います。
上記の「Safariで読んでいた記事の一言を引用をして、リンクを貼りながらTwitterに投稿する」という例では、ギャラリー画面にある「選択した引用をツイート」を取得して使用します。
「ショートカット」アプリの「ギャラリー」画面から、「ツイート」で検索を行い、「選択した引用をツイート」をタップ。「ショートカットを取得」を選択します。
続いて、Safariで引用したい文を選択し、共有メニューを表示。下段右端にある「その他」から「ショートカット」を有効にし、下段に表示された「ショートカット」の共有メニューを選択。
「選択した引用をツイート」をタップすると、引用とURLが記載されたツイートが表示されるので、内容を編集して投稿できます。
この他にも様々なショートカットが用意されているので、興味があったら色々と挑戦してみてください。
(6)コンビニ支払いはApple Payで
Apple Payに対応したiPhoneでは、コンビニや公共交通機関、自動販売機などで非接触式の決済が利用できます。まだ使ったことがない人はぜひ挑戦してみましょう。小銭を出さなくてよいので、レジでもたつく時間がなくなります。
使用するのは、「Wallet」アプリです。これは、キャッシュレスの支払いツールをまとめて管理するお財布だと思っておけばOK。クレジットカードや、電子マネーを登録しておき、支払い時に選択して使用できます。
まずは、「Wallet」アプリを起動し、右上の「+」をタップ。「続ける」をタップして、「クレジット/プレイペイドカード」または「Suica」を選択して登録を済ませます。
そして、iPhone Xシリーズの場合、サイドボタンをダブルクリックすると、Walletアプリが起動し、メインに設定したカードが表示されます。この状態でFace IDを認証させると支払い可能になります。
コンビニで支払いを行う場合には、“Suicaで” や、”QUICPayで” など、決済方法を店員さんに伝えて、レジ側の準備が整ったら読み取り用の端末にiPhoneをかざしましょう。
(7)「iPhoneを探す」をいつでも使えるように
せっかく買ったiPhoneを落としてしまったら大変です。どこにiPhoneがあるのか確認できるツールがあるので、無くしていないうちに使い方を確認しておきましょう。
iPhoneやiPadが複数手元にある場合には、アプリ版の「iPhoneを探す」を使います。これらの端末がない場合には、パソコンからブラウザ版のiCloud.comにアクセスして同ツールを利用可能です。
Apple IDでサインインすると、同じIDで使用している端末の一覧が表示され、それぞれの位置情報を確認できます。また、端末に遠隔でロックをかけたり、リモートでデータを削除するなどの操作も行えます。
しかし、端末の電源が切れてしまうと、位置情報を確認できなくなります。「設定」からApple IDの画面を起動し、「iCloud」→「iPhoneを探す」→「最後の位置情報を送信」をオンにしておけば、iPhoneの電源が切れる間際に位置情報が送信されるようになります。
* * *
新しいiPhoneの基本操作がわかってきたら、今回紹介したような実践的なテクニックも試してみるとiPhoneへの理解が深まるはずです。なお、本記事では詳細を説明し切れなかった部分もあるので、実際に使ってみてよく分からない箇所については公式のヘルプページなどで改めて調べてみてください。
(取材・文/井上 晃)
スマートフォン関連の記事を中心に、スマートウォッチ、ウエアラブルデバイス、ロボットなど、多岐にわたる記事を雑誌やWebメディアへ寄稿。雑誌・ムックの編集にも携わる。モットーは「実際に触った・見た人だけが分かる情報を伝える」こと。編集プロダクション「ゴーズ」所属。
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