5つのキーワードで振り返る要チェックなスニーカー5選【2018年まとめ④】
&GP / 2018年12月27日 18時0分
5つのキーワードで振り返る要チェックなスニーカー5選【2018年まとめ④】
<[特集]2018年を振り返る【スニーカー編】>
いや~、前年に引き続き2018年もさまざまなスニーカーが登場しましたね~。中でも特に印象的だったのが、ダッドスニーカー。もともとはバレンシアガのスニーカーがヒットしたことがきっかけ。そのボッテリとしたシルエットに注目が集まり、世界中でダッドスニーカー旋風が吹き荒れました! 各ブランドもこの波に乗り、さまざまなモデルが登場しました。それらの多くは1990年代に登場した名作の復刻をベースにしたもの。もともと2017年から’90年代スニーカーの復刻は盛んだったので、その流れもあり、続々と発売されてはヒットしていきました。
そのボリューム感が若者には新鮮に映ったとのことですが、’90年代に既にスニーカーフリークだったワタクシ“アラフォー”本間としましては、昔から見慣れたデザイン。新鮮と感じた人々が支持しただけじゃなく、“アラフォーホイホイ”にもなっていたようです!
そしてもうひとつ見逃せないのが、アーバンアウトドアブームを意識したラインナップ。既存のモデルをフィールドブーツ風にアレンジして、「街中でも快適&タフ」なモデルを結構目にしました。その繋がりからか、ミリタリーアレンジのナイキ エア フォース 1も秋以降出てきたり。一方では、ナイキ×人気ブランド「オフホワイト」や「シュプリーム」とのコラボスニーカーの発売日にえげつない程の行列ができたり…。と、2018年のスニーカーの動向をあげるとキリがありません。
そんな、2018年のスニーカーシーンでワタクシ本間が感じた5つのキーワードと、各キーワードを象徴する5モデルをご紹介します。良かったら参考にしてみてください。ハァ~、2018年はオサイフがきっ、厳しかったな~。
■「ダッドスニーカー」は“ダサカッコ良さ”の極み!
2018年に大旋風を巻き起こしたダッドスニーカーはナイキやアディダス オリジナルスなどさまざまなブランドから登場しました。いずれも、1990~2000年代初期に発売されたモデルをベースにして、ボテッとしたフォルムが特徴的ながらも、どことなく上手に洗練した雰囲気も加えられていました。そんな中、ダッドスニーカーの“ダサカッコイイ”要素をより一層強調したモデルが、アシックス「GEL-KAYANO 5 OG」(1万5120円)です!
衝撃緩衝材“GEL(ゲル)”や、着地時の安定性を高める高硬度スポンジ材“DUOMAX(デュオマックス)”といった機能部分をビジブル(可視)化して、さらにカラフルに色付けして過剰にアピール。ボテッとしててさらに派手さも加わった、まさに2018年ダッドスニーカーを象徴する一足です!
>> アシックス
※「ダッドスニーカー」記事
>> 吹き荒れるダッド旋風で成り上がったナイキの隠れたロングセラー「エア モナーク」
■「90年代復刻ラッシュ」で一躍人気モデルに返り咲き!
2017年に引き続き、2018年も1990年代リバイバル熱が続きましたね~。2017年にはナイキ エア マックス30周年ということで、エア マックスの初代から90、95、96、97と続々と名モデルの復刻が連発されました。そして2018年に入ってもそのペースは落ちることなく、さまざまな素材アレンジバージョンも加わって行きました。
そんな中でワタクシ的に印象的だったのが、エア マックス プラスの復刻モデル「NIKE AIR MAX PLUS」(1万6200円)です。こちらはハイテクスニーカーブームが成熟した’98年に登場したモデル。発売当時はアメリカの大手スポーツ店、フットロッカーでの販路限定モデルということもあり、国内流通量も少なく、比較的マイナーな存在でした。しかし2018年ではビビッドな新色を加えた復刻モデルも登場して、人気モデルになりました。しかもヴェイパーマックスのソールを搭載した「ナイキ エア ヴェイパーマックス プラス」も出ちゃったりと、2019年の動きも要注目です!
>> atmos
※「90年代復刻モデル」記事
>> オールブラックの「エア マックス 97」!よく見るとロゴがいっぱい!
■定番モデルの巧みな「アウトドアアレンジ」
昨年に引き続き人気のファッションスタイル“アーバンアウトドア”! 街では老若男女を問わず人気のスタイルになっていますよね。その波はスニーカーシーンにも波及し、既存のスニーカーをアウトドアアレンジしたモデルがたくさん出てきました。そこでワタクシが注目したのがコレ! ニューバランスの「MH1500」(3万2400円)です!
ベースになっているのは1989年に登場した「1500」。当時の最先端技術をガッツリと盛り込んで、ランナーのステイタスシューズとして名を馳せた名作です。それを秋冬に向けてミッドカットモデルへとアレンジしています。そして一番のポイントが、カラーリング。’82年にニューバランス初のハイキングブーツとして登場した「Rainer」をからインスパイアされたカラーリングを採用。「1500」ならではのいかにも“現代的スニーカー”なルックスを、実在したアウトドアモデルの色使いで“山っぽさ&クラシック感”までも演出するとは、さすがはニューバランス! 豊富なアーカイブスがなせる技ですね!
>> ニューバランス
※「アウトドアレンジ」モデル記事
>> NBの名作「990」をアウトドアなミッドカットに大胆アレンジ!
■人気モデルを武骨に「ミリタリーアレンジ」
2018年に巻き起こったナイキ エア フォース 1の人気復活っぷりは見事でしたね~。原点であるNBAをモチーフにしたアレンジモデルだったり、「カーハート WIP」とのコラボレーションだったりと、多くのヒット作が出ました。そしてエア フォース1の動向には、もうひとつ注目の流れがあります。それがミリタリーアレンジ!
2017年秋にはミルスペックやウェイビングテープを配した「SF AF1」が登場して話題に。そして2018年になってからもドイツ迷彩仕様なども登場しています。これはやはり“アーバンアウトドア”ブームからの流れで、ヘビーデューティで武骨なスニーカーの需要が高まっているのも理由のひとつと考えられます。
そんなミリタリーアレンジ エア フォース1の最新作が、この「NIKE AIR FORCE 1 UTILITY」(1万6200円)ってわけです。アッパーには“ナイキ コミューター”にも採用されたスライド式のバックル、ヒールのプルタブには大きなDリングと、ミリタリーフレーバーを漂わすディテールを採用しています。アーバンアウトドアにもピッタリなスニーカー、注目せざるをえません!
>> atmos
※エア フォース1「ミリタリーアレンジ」モデル記事
>> 全面にドイツ迷彩!ナイキ「エア フォース1」とミリタリーは相性バツグンです!
■過去と最新がひとつになった「ハイブリッドモデル」
2017年からの復刻ラッシュは2018年も続いていますが、さらに新たな波が出てきました。それが「新旧ハイブリッドモデル」。つまり、過去の名品をただ復刻させるだけじゃなく、現代の最新テクノロジーとドッキングさせての復刻です。実はこの試みをアディダス オリジナルスでは今までもたびたび行っていて、ブーストソールを履いたスパースターも発売されました。そんなアディダス オリジナルスのお得意とする新旧ハイブリットに、注目すべき新作が出ました。それが「MICROPACERxR1」(2万3760円)!
こちらは1980年代に登場した伝説のモデル、デジタルストップウォッチ機能などのマイコンを搭載した「Micropacer」がベースになっています。そしてソールには現代のアディダス オリジナルスが誇る代表作「NMD_R1」と同じBOOSTソールを履かせているのです!
ナイキからもヴェイパーマックスのソールでアレンジした「エアマックス95」とかも出て来ましたし、新旧ハイブリッドムーブメントが本格化するきっかけになる一足かもしれません!
>> アディダス
※「新旧ハイブリッド」モデル記事
>> デジタルタイマーを搭載した名作「マイクロペーサー」を大胆アレンジ!
>> [特集]2018年まとめ
(文/本間 新)
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