新技術採用が進んだ“第二世代”を象徴する完全ワイヤレスイヤホン5選【2018年まとめ⑩】
&GP / 2018年12月30日 18時0分
新技術採用が進んだ“第二世代”を象徴する完全ワイヤレスイヤホン5選【2018年まとめ⑩】
<[特集]2018年を振り返る【完全ワイヤレスイヤホン編】>
2018年のイヤホン市場の主役は、左右を繋ぐケーブルのない“完全ワイヤレス”スタイル。アップルのAirPodsが登場した2016年冬以来、2017年にはソニー、BOSEを始めとした多数のブランドが製品を投入しました。そして2018年は完全ワイヤレス第ニ世代の製品群が市場を賑わせた一年となりました。
第二世代に突入した2018年の完全ワイヤレスは、“初物”から一歩踏み出し、各社それぞれプラスワンの個性を打ち出してきました。スポーツイヤホンとしては必須の防水・防滴などの“タフネス”、装着したままで外の音を聴ける“外音取り込み”、そして“低価格”も重要なテーマ。
一方、実売3万円を超えるハイエンドモデルでは携帯音楽プレイヤーを一体化、完全ワイヤレスイヤホンの接続安定性を劇的に向上する近距離磁気誘導技術“NFMI”採用と、新技術の採用も進みました。
2019年にはクアルコム社の最新ワイヤレスチップQCC3026の普及により、ワイヤレスの高音質化と接続安定性向上への期待も高まります。
そんなホットな2018年の完全ワイヤレスイヤホンシーンから5製品をピックアップして紹介しましょう。
■外で使うための機能性に特化
ソニー
「SP700N」(実勢価格:1万9000円前後)
ソニーの完全ワイヤレスイヤホン第二弾として2018年4月に発売されたモデルが「SP700N」です。最大の特徴はスポーツ志向のイヤホンとして備える、IPX4相当の防滴性能。そしてノイズキャンセルに外音取り込み対応と、屋外で音楽を聴く機能に特化しています。迫力の重低音“EXTRA BASS sound”で、サウンドもスポーツ向け。2018年はただの完全ワイヤレスでは物足りない、そんなトレンドの方向性を示したモデルでした。
>> ソニー「SP700N」
■耳の下から後ろに回す独自スタイルを構築
ソニーモバイルコミュニケーションズ
「Xperia Ear Duo XEA20JP」(実勢価格:3万2300円前後)
2018年の完全ワイヤレスイヤホンのなかでも、際立ったコンセプトの大ヒットモデルが5月発売の「Xperia Ear Duo」です。耳の後ろにフィットする独特のデザインのイヤホンは、耳をふさがず周囲の音と共に再生している音楽を聴ける“デュアルリスニング”のスタイルを提案。Androidスマホと組み合わせれば、アシスタント機能「Assistant for Xperia」を利用してLINE、そして「Clova」のボイスアシスタント機能とも連携します。まさに、完全ワイヤレスの未来形ですね。
>> ソニーモバイルコミュニケーションズ「Xperia Ear Duo」
■音質を落とさず低価格化を実現
ANKER
「Soundcore Liberty Lite」(実勢価格:6000円前後)
2018年は完全ワイヤレスイヤホンの低価格が一段と進んだ一年でもあります。2017年の完全ワイヤレスは1万円以下で低価格と呼べましたが、2018年は各社が8000円台のイヤホンまでがズラリ。そんな中、ハイコスパな製品を多数手がける米Ankerが2018年7月に実売7000円以下で発売したモデルが「Soundcore Liberty Lite」です。完全ワイヤレスイヤホンがメジャー化していく上では、低価格でしっかりと良いものが登場する事は重要ですね。
>> ANKER「Soundcore Liberty Lite」
■完全防水、ノイキャン、外音取り込みとフルフル装備
ソニー
「WF-SP900」(実勢価格:2万6000円前後)
2018年10月ソニーが完全ワイヤレスイヤホンに新たな高機能製品を投入しました。「WF-SP900」は完全ワイヤレスイヤホンの本体に2GBのメモリを内蔵し、スマホなしでも音楽を聴ける機能性を提供。IP65/IP68という完全防水対応の仕様なので、身につけたままでも水泳もできるという究極のスポーツ性能も実現しています。トレンドの外音取り込み機能も搭載するなど、多機能完全ワイヤレスイヤホンとして、求められる性能すべてをやりきった集大成モデルです。
■最新テクノロジーをいち早く先取り
AVIOT
「TE-D01b」(実勢価格:1万6000円前後)
2019年に数多く搭載モデルが出てくることが予想される、高音質と接続安定性を向上させるクアルコム社の最新チップ“QCC3026”。その最新チップを日本メーカーで初めて搭載し、11月に発売したモデルがAVIOTの「TE-D01b」です。圧倒的なマイク感度と共に親機と子機を適時入れ替えながら通信。Androidのスマホ(対応チップ搭載モデル)では左右独立して通信するクアルコム社の最新技術「TrueWireless Stereo」にも対応します。最新チップによる圧倒的な高音質と最大9時間駆動のバッテリー駆動時間。2019年スペックを先取りした一台です。
>> [特集]2018年まとめ
(文/折原一也)
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