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シースルーなボディに満足!ハイテク焚き火台「ファイアピット」【アウトドア銘品図鑑】

&GP / 2019年1月12日 7時0分

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シースルーなボディに満足!ハイテク焚き火台「ファイアピット」【アウトドア銘品図鑑】

焚き火の熱を電気に変換してファンをまわす「キャンプストーブ」で知られるバイオライトから、ビッグサイズの焚き火台「ファイアピット」(2万9000円/税別)がデビューしました。

バイオライトには「ファイアピット」のほかに、「キャンプストーブ2」や「ベースキャンプ」がラインナップしています。「キャンプストーブ2」や「ベースキャンプ」は調理がメイン。「ファイアピット」だって調理できますが、それに加えて“炎を楽しむ”も重要なテーマとなっているようです。

■組み立て

メッシュに囲まれた本体とファン内蔵のバッテリーパック、焼き網、バッテリーパックの充電用ケーブルです。これらはすべて本体の中に収納して持ち運べます。ちなみに、燃料ラック(ロストル)は本体の中に入っています。

収納サイズは33×68.6×H26.7cm で重量8.98kg。メッシュボディのおかげでしょうか、サイズの割に軽く感じます。

本体の底に折りたたみ式の脚が付いています。プッシュボタンでロックできるのが安心です。

燃料ラックの場所を設定します。木炭で調理するなら上部のフックに引っかけ、薪を入れるなら燃料ラックをそのまま底に置きます。燃料ラックの脇のハンドルは可倒式なので、薪の場合は倒しておいても問題ありません。

バッテリーパックを取り付けます。本体下部のフックに引っかけたら、ボタンを押しつつ上部の金具に差し込みます。ただ載せるだけではなくしっかり固定できます。

組み立て後の高さは40.1cm。ローチェアだと膝あたりになり、みんなでぐるりと囲み、座って焼き焼きできる高さです。

 

■着火

基本的な着火手順は他の焚き火台と同じです。燃料ラックは隙間が広く、小さな着火剤だと下に落ちてしまうので、細め・薄めの薪を何本か並べてその上に着火剤を載せてライターで着火します。着火剤の炎が当たるように細めの薪をこんもり載せてしばらく放置。思いのほか燃料ラックが大きいので、乾燥も兼ねて脇に太めの薪も入れておきました。

バッテリーパックの電源をオン! 風量は4段階。最初はローで静かに風を送ります。10分もすると炎が安定しました。

熾(おき)になったことを確認できたら、太めの薪を追加。状況によってファンを回して風を送ります。

風を送ると炎が大きくあがります。ただし、ローでは炎が上がるのですが、ハイにすると上部の風で炎が暴れます。ファンを止めてからの方が炎の勢いを実感するでしょう。煙は着火までに少し出ますが、燃焼が進むとほとんど上がりません。また、時間がたって底に灰がたまった状態でも、空気は灰の上から出るので底の灰が巻き上がることはありませんでした。

ただし、当然ですがファンを多用すると薪をどんどん消費します。

■炭火料理

ステンレス製の焼き網が付いています。しっかりとしているので、スキレットなど重い鍋でも安心して載せられました。

手元で風量を変えて火力を調整できるのは、結構便利です。ただし焼き網が広く、また本体側面がメッシュで熱がこもりにくいので、炭の量を変えて保温ゾーンを作ると食材がぬるくなってしまうことも。このあたりの調整は経験を重ねるしかありません。

付属の網は片側に小さくワイヤーが出っ張っています。この部分を本体に載せて、スライドさせれば燃焼させた炭の上でも安全にセットできるんですね。また、網が横にずれにくいという役目も担っています。

分厚いステーキを焼くアメリカ生まれのブランドですから、焼き網の間隔は広め。日本の焼き肉用の薄切り肉や野菜は隙間から落ちてしまいます。串を使うか、手持ちの網を載せるなど工夫が必要です。ちなみに、写真はユニセラの焼き網です。

 

■機能

バッテリーパック内のファンが生んだ空気は、両脇と底に伸びる3本のパイプを伝って燃焼室内に送られます。パイプには全部で51個の穴が開いてます。底のパイプの上に燃料ラックが乗っているので、雑に薪を載せても空気が遮断されることはありませんし、うちわや火ふき棒がなくても大丈夫。炭の場合は、上部のパイプからの空気が威力を発揮します。

長さ35cmの薪が余裕で入ります。45cmくらいの長めの薪でも困ることはありません。

ファイアピットのバッテリーは10400mAh。内蔵ファンを5〜24時間回せますが、焚き火の間、ずっとファンを回すことはありません。本体が全面メッシュで空気が入りやすい構造ですし、燃料ラックに灰がたまることはありません。そのためファンを回すのは薪への着火、炭火での火力コントロールなど1泊のキャンプであれば稼働時間はのべ2時間で事足ります。「キャンプストーブ2」や「ベースキャンプ」とは違い発電・蓄電はできませんが、スマホへの充電に使っても大丈夫。

風量調整は、専用アプリでも行えます。スマホとBluetoothで接続してちょっぴり離れた場所でも風量をコントロールできるんです。焚き火をしたまま無人になることはありませんが、一度チェアに座ったら立ち上がるのは面倒。座ったまま、立ち上がることも、手を伸ばすこともなく焚き火をコントロールできるんですね。ひとりで撮影しているときなんかは、カメラを構えたまま風を送って炎の勢いをコントロールできることにも感動しました。

また、アプリは稼働時間を確認するのにも使えます。

耐熱塗装炭素鋼の本体はX-Rayメッシュと名付けられ、炎の様子がよくわかります。ガラス窓を搭載した薪ストーブはススで汚れて見えづらくなることがありますが、ファイアピットならその心配はなさそうですね。

底にスライド式の扉が付いています。灰はこちらから取り出して処理できます。約9kgの本体をひっくり返す必要はありません。

*  *  *

発電・蓄電機能が搭載されていないのは少々残念ですが、「キャンプストーブ2」や「ベースキャンプ」は余った電力を出力。バッテリー容量に余裕があるほうが、安心なのかもしれません。

また、「ファイアピット」はバッテリーパックの装着されていない3方向から炎の様子がよく見えます。夜見ると、まるで焚き火が宙に浮いているかのようです。深いボックス状の燃焼室ですが、ファンとメッシュのおかげで薪の組み方に四苦八苦するなんて過去のこと。

何よりも発生する煙が少なく、クリーンな焚き火を楽しめますよ!

>> バイオライト

 

>> [連載]アウトドア銘品図鑑

(取材・文/大森弘恵)

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