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手入れは“ほどほど”にゆるく楽しむボタニカルライフ【お洒落で楽しい趣味な部屋②】

&GP / 2019年1月9日 19時0分

手入れは“ほどほど”にゆるく楽しむボタニカルライフ【お洒落で楽しい趣味な部屋②】

手入れは“ほどほど”にゆるく楽しむボタニカルライフ【お洒落で楽しい趣味な部屋②】

“好きなモノに囲まれる空間”って男なら誰もが一度は憧れるが、趣味とお洒落って中々結びつかないことが多いのも事実。それならばと、お洒落な趣味部屋の持ち主を取材。

今回は “アウトドア”、“ボタニカル”、“薪ストーブ”の3カテゴリーに絞ってご紹介。限られたスペースにどう配置するか、メンテナンスは…とどうも手の掛かる様子。でも結局、大切なのは自分が“楽しい”かどうか。“グッとくる部屋”がきっと見つかるはずだ。

 

>> お洒落で楽しい趣味な部屋

■植物があることで部屋全体に気を配るようになる

庭を持つことが難しい街暮らしにおいて、心に癒しと安らぎを与える植物は大事な存在。とはいえ部屋に置くスペースも限られているし、生き物だけに手間がかかるのもお悩み。だからこそ今は、手入れも “ほどほど” にゆるく楽しむ。そんな距離感がちょうどイイ。

「10年くらい前に、“自分が働くショップで取り扱っているなら、実際に自分でも育ててみないと” というのがグリーンにハマったキッカケ。まずは、育てやすい多肉植物やアイビーなどの鉢植えからスタート。その後はコウモリランなどにも手を出しましたが、正直な話、結構枯らしてしまいました…(苦笑)」

そう話すのは人気インテリアショップ、アクメファニチャーでプレスを担当する勝山さん。インテリアのプロである彼だが、根がマメな性分ではないとのことで、トライ&エラーを繰り返して世話を覚えていったそう。

「その経験もあって、いま現在、僕が育てているのは手間のかからない種類ばかり。しかもその世話だって、土が乾いてきたなぁ〜と思ったら水をあげるくらいで、ほどよく適当(笑)」

正直、世話が面倒という理由から手を出すのを躊躇してしまいがちなグリーンだからこそ、彼のイージーな付き合い方はビギナーにも心強い後押し。さて、気持ちも軽くなったところで、まずは何から始めるべきか?

「グリーンにもトレンドがあって、いま人気なのは塊根植物ですかね。種類も色々ありますし、それぞれ適した育て方が決まっているものが多いので、やはり専門店で聞くのが近道。あとはインテリアとしてのグリーンという観点でいえば、ウチのようなインテリアショップも使えると思います。また最近はインスタなどSNSを駆使して情報を集めるなんてのもアリですね」

このほど良い距離感と力の抜き加減こそ、長く付き合うための秘訣。最後に植物を取り入れることのメリットを聞いた。

「結局、生物なので部屋に置くことで、世話をしなきゃとか手が掛かるワケじゃないですか? でもそれによって、“植物に水をあげてその周りも掃除しよう。じゃあ、ついでに部屋に掃除機をかけよう!” と部屋全体に気を配るようになるので、その点ではメリットと言えるんじゃないでしょうか。難しく構えず、まずは気軽に。小さな鉢植えなんかから始めてみては?」

 

■数は控えめだからこそ、散らからないようにまとめて配置

▲「流木はディスプレイ屋さんの閉店セールで購入。穴を開けてボルトを打って、ピクチャーレールに下げているだけです。反対側の壁とのバランスを考えて配置してみました」と勝山さん。シンプルな白壁もレールライトとモジュール、そして流木が組み合わさり西海岸ライクに

海外の雑誌や映画で見るような広い部屋ならいざ知らず、ここ日本の街暮らしにおいて、植物を散らして配置するのは若干ハードル高め。そこで勝山さんが実践しているのが、植物を1箇所にまとめた配置バランス。これなら世話もしやすく見た目だってスッキリ。

いざ植物を部屋に置こうにも何を選べばいいのか? そしてどう配置するのが正解か。引き続きその答えを勝山さんに聞いた。

「基本的に家具と違って、植物はどんなテイストの部屋にも合います。ショップでは小ぶりな鉢植えを買われる方が多く、中でもサボテンなんかは可愛がりすぎないよう注意するだけでイイし、世話が簡単でビギナー向け。レイアウトする際は日当たりが大事なので、室内では窓際が基本! あとは、実際に置いてみた時のバランスでしょうか。僕の場合は分散させないようにまとめて置くように意識しています。その方が手入れも楽ですし、部屋全体がスッキリ見えるというメリットも見込めます」

▲棚に置かれた鉢は、彼が勤めるアクメとジャーナルスタンダード ファニチャーにて取り扱っているルスルスのもの。「元々はショップの植栽を手掛けていた方のお店で、鉢と植物をアッセンブルして販売しているんですが、どれもセンスがよくて人気。壁に吊るしたドライフラワーはアジサイとユーカリ。生花で買ってきたら、あとは逆さまにして吊るしておくだけで出来上がり! 簡単でしょ?」

▲ひときわ大きな鉢植えは蘇鉄。その下にはハオルチアとユーフォルビア、峨眉山が並ぶ。

▲結束バンドを繋げたものや自転車用ロープで吊るしているのはシッサス・ロンビフォリア・エレンダニカとリプサリス。どれもよく茂っている

 

勝山龍一さん
アクメ ファニチャー、ジャーナルスタンダード ファニチャーにてプレスを務める。そもそも面倒くさがりで動植物の世話は苦手だったりする。

■暮らしを彩りを添えるグリーンインテリア

勝山さんも話していたように、何から始めるべきか分からなければまずはショップに頼るのが一番。ここでは人気の塊根&多肉植物に加えてアイデアが光るボタニカル照明と、部屋の雰囲気と空気をフレッシュに変えてくれるグリーンインテリアを集めてみた。

ボタナイズ
「アガべ・チタノタ」(3万240円~<然POT 8424円>)

メキシコ原産のリュウゼツラン科リュウゼツラン属。夏型でボタニカル男子に人気の高い品種。存在感抜群な肉厚の葉と白いトゲが男心に突き刺さる。また、葉を落とすことがないので一年を通して楽しめるのも魅力。

▲真上から見ると、肉厚の葉っぱが重なり合いながら広がる姿はまるでバラのよう。横から見た際に感じさせる凶暴なまでの力強さに、花の如き美しさをプラス

 

ジャーナル スタンダード ファニチャー
「ボタニカル ハンギング ライト」(1万3824円 植物は別売り)

えっ、電球の中にグリーン!? 長寿命・省電力のLED電球を使うことによって熱を帯びることなく植物を照らすことが可能。光とグリーンの共演が楽しめる洒脱な照明インテリア。

 

ボタナイズ
「アデニア・グロボーサ」(2万3760円)

アフリカ原産の夏型。天に向かって真っ直ぐと伸びた茎状の枝に、トゲトゲの葉を付ける。インパクトある塊根とのバランス感も絶妙で、さらに育つとクリーム色の花を咲かせる。

▲鮮やかなグリーンの表皮部分と、そこに浮かんだ凸凹のイボの対比が魅力。小さく芽吹いた新芽からはあふれだす生命力を感じさせる

 

ボタナイズ
「亀甲竜」(5400円)

ヤマイモ科でアフリカ原産の冬型。塊根部分から伸びたツル部分も、成長が目に見えて分かりやすく、なおかつ葉っぱもハート形で女子ウケ◎。育てやすくファースト塊根に最適。

▲塊根部分が名前の通り、亀の甲羅のように丸く割れているのが特徴。歳月を重ねていくことにより、その特徴はより顕著になっていく

夏型= 夏に成長するタイプ、冬型= 冬に成長するタイプ

 

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(取材・文/ TOMMY 写真/会田秀人・江藤義典 スタイリング/近澤一雅)

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