家族や友人が自然と集まる薪ストーブのある暮らし【お洒落で楽しい趣味な部屋③】

“好きなモノに囲まれる空間”って男なら誰もが一度は憧れるが、趣味とお洒落って中々結びつかないことが多いのも事実。それならばと、お洒落な趣味部屋の持ち主を取材。

今回は “アウトドア”、“ボタニカル”、“ガレージ”、“薪ストーブ”の4カテゴリーに絞ってご紹介。限られたスペースにどう配置するか、メンテナンスは…とどうも手の掛かる様子。でも結局、大切なのは自分が“楽しい”かどうか。“グッとくる部屋”がきっと見つかるはずだ。

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■薪ストーブがあると家族や友人が自然と集まってくる

アウトドア好きが憧れる家といえば、薪ストーブのあるログハウスではないだろうか。そんな理想の家で暮らす川辺さんに、薪ストーブ生活の様子や、その魅力について聞いてきた。そこには温もりのある暮らしがあった。

▲シンプルなデザインが気に入り、できるだけ大きいサイズを選んだという愛用の薪ストーブ。鉄の板を立てかけて炉壁にし、夏場は取り外せるスタイルにしている

薪ストーブ生活を送る川辺央士さんは、キャンプや登山を始め、トレイルランやトライアスロンまでこなすアウトドア派。さらに自宅にある木製家具のほとんどを自作するD.I.Y.マスターだ。そんな川辺さんが薪ストーブのある暮らしに辿り着いたのは必然とも思えるが、7年前に家を建てるまではまったく頭になかったという。

「多くの住宅展示場に足を運びましたがあまりピンとこなくて。そんな中、BESSの家のログハウスを見たときに、シンプルさに衝撃を受けました。自由度が高いので、住んでいるうちに自分の感覚が変わっても、家族構成など環境や状況が変わっても、それに合わせて家をイジることができるんです」

▲あえて道路に面して玄関を設けず、ウッドデッキを中心としたプライベート空間が広がる家に。庭のほとんどを家庭菜園にしている

BESSの家は薪ストーブと相性が良いため、導入することを決めた。ここから薪ストーブのある暮らしが始まった。最初は本当に暖かいのか半信半疑だったそうだが、実際に使ってみて快適さに驚いたという。

▲薪運びや掃除をラクにするために、土間を広くして薪ストーブを設置。土間なので炉台が不要。ちなみに煙突掃除は、一度業者に依頼したときに方法を教わり、以降は自分で行っているのだとか

「薪ストーブだけで吹き抜けの家全体が暖かくなって、しかもその暖かさが持続します。冬でも、夜に薪をくべてから寝れば朝まで暖かいので、もう羽毛布団や毛布は使っていません」

着火や操作も簡単で、今では奥様のほうが「扱いがうまい」と話す。暖をとるだけでなく、パンを焼いたり塊肉を焼いたりと、オーブンとしても大活躍。子どもたちは焼きマシュマロを楽しんでいるとも。

▲薪ストーブでパンを焼き、煮込みハンバーグの仕上げも薪ストーブで。料理にも薪ストーブが大活躍！

▲家族みんなで作った料理を、みんなで食べる。食事の時間は楽しみのひとつ。 子どもたちも、薪ストーブのある自分の家が好きだと話してくれた

「暖かいのはもちろんですが、炎を見ているだけでも心地良い。薪ストーブがあることで、家族も友人も自然と集まってくる、そんな家になりました」

▲薪となる木は知り合いから譲ってもらったり、仲間とチェーンソーを担いで集めに行ったりして確保。薪割りは自身で行い、なんと薪棚も自作したそうだ

▲リビングのテーブルやイスはもとより、大型ラックや二段ベッドも自作。さらに庭の物置小屋や燻製器までD.I.Y.という川辺さん。すごい！

 

川辺央士さん
現在の家を建てたことで、アウトドアやD.I.Y.は趣味ではなく生活の一部に。薪集め、薪割りなど非日常だと思っていたことも、今では当たり前の光景になったという

 

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（構成・文／津田昌宏　写真／宮前一喜　取材協力／ BESS（アールシーコア）https://www.bess.jp/）