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スマホ対応G-SHOCKに向く人、スマートウォッチに向く人の見分け方

&GP / 2019年1月13日 21時1分

スマホ対応G-SHOCKに向く人、スマートウォッチに向く人の見分け方

スマホ対応G-SHOCKに向く人、スマートウォッチに向く人の見分け方

<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>

スマートフォンやAppleWatch(アップルウォッチ)に代表される“スマートウォッチ”の登場により、その存在意義を大きく問われることになった腕時計。「時間を確認する」という役割を超えて、ライフログ・GPS連動の位置情報・心拍計・スマホアプリとの連動など、多彩な機能を有しています。近未来的なガジェットとして、誰もが注目したのは当然でしょう。

ここ半年くらい、アメリカ発スマートウォッチブランドの雄 “Fitbit(フィットビット)”最新モデル「Fitbit Versa」を身に着けてきましたが、フルデジタルの時計って、それはそれで人を選ぶというか、好き嫌いが分かれるジャンル。

そこで、“もうちょっと腕時計としての存在感もありつつ、スマートウォッチっぽい機能性を持っている時計ってないの?”なんて、漠然と考えていたら、…ありました。それも日本が誇るカシオの「G-SHOCK」。タフでおなじみ、誰からも愛されるG-SHOCKに「スマホリンク」対応モデルがあったのです。

というわけで今回は、スマホリンク対応「GBA-800DG-7AJF」と、スマートウォッチ「Fitbit Versa」を使ってみたレポートをお送りします。

■同じような価格帯で分かれる役割

まず両者のスペックを。左は2018年11月に発売されたG-SHOCKのスポーツライン「G-SQUAD(ジースクワッド)」の「GBA-800DG-7AJF」(価格:1万8500円/税抜き)。GBA-800シリーズの最新作で、バスケットボールウェアにインスパイアされたデザインがテーマになっており、専用アプリケーション「G-SHOCK Connected」と連携し、ワークアウトに適した機能が特徴。

アプリ連携により5段階運動強度付歩数ログ、カロリー算出や目標歩数設定、更にタイマーメニュー作成+転送、ストップウオッチ計測データ保管、データ一括確認など、トレーニングメニューの簡単作成や活動記録により、身近にスポーツを楽しめます。

一方、右側の「Fitbit Versa」(実勢価格:1万8000円前後)は、これまたフィットネスに特化したスマートウォッチ。心拍計や歩数計はもちろん、睡眠時間や質の計測から、スマホ連動による通知機能など、最先端ガジェットのすごさを感じることができるアイテムになっています。

 

■タフなスマートウォッチ的ポジション

▲G-SQUADらしい手前のビッグボタンを押すと、「スーパーイルミネーター」で文字盤全体を照らす

スマホと連動するという意味では、どちらもスマートウォッチ。でも「GBA-800DG-7AJF」は、デジ×アナのMIXモデルで、電池内蔵タイプだから充電は不必要。しかも約300都市対応のワールドタイム機能があり、最大5つの時間設定が可能なインターバル計測用のタイマーを搭載するほか、G-SHOCKらしいスーパーイルミネーターとゴツゴツしたボタン類が武骨な雰囲気を醸しています。

スマホ連動でアクティビティを計測してくれるわけですが、専用アプリ「G-SHOCK Connected」で一日の行動範囲やカロリー消化を表示。

▲アプリを開くと、時計右下のボタンを長押しすることで、スマホとリンク。ワールドタイム機能は国名を選ぶだけで時計が連動。デジタルの強みが融合されています

▲3軸センサーを搭載したことで、歩数データを計測。さらにスポーツウォッチとして必要なタイマーやストップウォッチとしての機能もリンクするように設計されています

使ってみた感想としては、やはりG-SHOCKとしてのタフネスは安心できるということ。ランニングはもちろんアウトドアでも、「液晶を傷つけたくないな」と躊躇するスマートウォッチと違って、耐久性を気にしなくていいですし、そもそも電池のことを考えなくて済むという大きなメリットがあります。

いい意味で、雑に扱ってもいいところがG-SHOCKの良さですし、そこにスマートウォッチとしての機能性がプラスされているのは、使い道の幅を広げていると感じました。

■スマートウォッチならではの豊富な機能性

対して「Fitbit Versa」ですが、何がメリットかと言うと、その機能性の豊富さにあります。アクティビティ系のデータはもちろん、「睡眠計測」や「心拍計」を計測できるので、健康管理を目的にするなら、断然こちら。

しかも意外なのが、ビジネスシーンなどでも役立つ「アプリ連動」は、一度体験すると手放せないほど。Facebook、LINE、Messenger、Slack、Gmail、Twitterなどなど、挙げればキリがないわけですが、これらの通知を腕元に送ってくれるのです。液晶にある程度テキストが表示されるので、会議や打ち合わせ中にヴァイブレーションが鳴ると、腕元だけ見れば急ぎの用か否か判断できるので、とっても便利。

ただ便利すぎて、ちょっと通知中毒になる部分は懸念でもあります。スマホを見る回数は劇的に減りますが、デート中にチラチラ時計ばっかり見てたら、かえって相手の気分を害すること間違いなし(笑)。

▲他にもスマートウォッチの魅力と言えば、そのカスタマイズ性の高さ。文字盤もダウンロードすること好みのデザインに変えられます

▲さらにアップルウォッチ同様、Fitbitも電子マネーに対応。腕をかざすだけで買い物ができるというのは、スマートウォッチならでは

Fitbitはフル充電で最大約4日間のバッテリー持ちという特徴があり、使っていて大きなストレスを感じることはありませんでした。本体は軽いし、薄いし、バンドも好きなモデルに買い替えてきせかえできるし、ガジェット好みのニーズは満たしています。あえて言えば、便利すぎてデジタル過多になるのがちょっと不安というか…。ないものねだりなのか(笑)。

 

■どうやって選んだらいいの?

では、似ているようで異なるスマホリンク「G-SHOCK」とスマートウォッチ「Fitbit」。どのように選べばいいのか、ここまでをおさらいしましょう。

「GBA-800DG-7AJF」に向いている人

・充電を気にしたくない
・海外出張や旅行によく行くので、ワールドタイム機能が欲しい
・アウトドアやスポーツなど、激しく体を動かす
・ランニングで秒数やラップ数を計測したい
・時計はゴツい方が好み

「Fitbit Versa」に向いている人

・充電が苦にならない
・デジタルガジェットが大好き
・アクティビティだけでなく、睡眠時間や心拍といった数値も気になる
・仕事のメールや電話はいち早く気が付きたい
・買い物はなるべく電子マネー決済で

*  *  *

以上、Fitbitはガジェット感たっぷりで使いやすく、G-SHOCKはタフなスマートウォッチという結論になりました。アプリの完成度や豊富さはFitbitに一日の長があるものの、G-SHOCKの無骨なデザインにスマホリンク機能が使える「GBA-800DG-7AJF」も面白いかと。正月太りを気にして、そろそろ運動をしなければ、という人はどちらもスポーツのお供としてオススメですよ!

 

(取材・文/&GP編集部 三宅隆)

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