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買う前にお試しができる!カメラ初心者が「カメカリ」で憧れの一眼レフを借りてみた

&GP / 2019年1月23日 19時0分

買う前にお試しができる!カメラ初心者が「カメカリ」で憧れの一眼レフを借りてみた

買う前にお試しができる!カメラ初心者が「カメカリ」で憧れの一眼レフを借りてみた

最近のスマホはとてもきれいに写真を撮れますが、いまでも一眼レフやミラーレスといった「カメラ」を趣味にしている人は多いですよね。

カメラにはまったく詳しくない筆者ですが、最近、一眼レフに興味を持ち始め、ぼんやりと購入を考えていたところ。

そんなときに見つけたのが「カメカリ」。全国のプロやアマチュアのカメラマンから、カメラやレンズなどの機材をレンタルできるサービスです。

今回、ちょうど旅行に行く機会があったため、それに合わせてカメカリでカメラを借りてみました。

■一眼レフを借りる

カメカリは、「オーナー」が自身の機材を登録・出品し、機材を借りたい「ユーザー」がオーナーにレンタルを申し込む、という仕組み。機材は直接オーナーと会って受け渡しを行うのが特徴です。

まずは利用登録。「カメカリ」のサイトを開いて、「無料登録」をタップし、アカウントを作成します。


アカウント作成が済んだら、レンタルしたい機材を探します。機材は製品カテゴリ、またはメーカーで絞り込めます。今回は「ニコン」の機材を検索。出品されている機材が一覧で表示されるので、気になる機材の「レンタル一覧」をタップします。


機材を貸し出しているオーナーが(複数人いれば一覧で)表示されるので、「レンタル詳細」をタップ。1泊あたりの料金や、機材の受け渡し方法、場所、時間帯などを確認できます。オーナーによっては、郵送による受け渡しが可能な場合もあります。

レンタルを申し込む機材(オーナー)を決めたら、「レンタルオファー」をタップ。


レンタルの開始日(機材の受け取り日)と終了日(返却日)を設定し、次の画面で受け渡し場所を選択したら、オファー完了です。今回は3泊4日でオファーしました。


オファーすると、オーナーとのメッセージ画面が表示されます。オファー後は、このメッセージ画面で受け渡し場所や日時の決定といったやり取りをしていきます。


オーナーからオファーを承諾されたら、レンタル料金を支払います。支払方法はクレジットカードのみとなっています。オファー承諾から3日以内に支払いが完了しないと、取引がキャンセルされてしまうので注意が必要です。支払い後、レンタルが確定します。


機材受け渡しの詳しい場所や日時については、あらかじめオーナーと決めておきましょう。

機材を受け取ったら、メッセージ画面で「受取確認する」をタップします。返却時は、オーナーが返却を確認すると、取引完了(レンタル終了)となります。

■「F値」を変えて背景をぼかす!

今回の目標は、「背景がいい感じにぼけた写真を撮る」「一瞬を切り取った写真を撮る」の2つ。あれこれ試しながら練習してみました。

さっそく、背景のぼけた写真にチャレンジ。まずカメラを「A/Av(絞り優先オート)」モードに切り替えます。F値だけを任意の数値に設定でき、それ以外の項目はカメラにおまかせできるモードです。

▲「F5.6」がF値。「F4.5」「F8.0」というように表わされる

ひとまず、そのときの数値のまま撮ってみました。

▲手前の花にピントが合い、背景がぼけている

次に、F値を小さくして撮影。

▲花がより際立って見える

このように、F値が低いほど背景のぼけは強くなります。また、被写体に近づく(ズームする)こともポイントです。この調子で練習してみました。

▲素人なりに、季節感が出せたような気がするのだが…

逆に、背景をぼかさずに全体をはっきりと見せたいときは、F値を大きくして撮影します。

まとめると、背景をぼかすポイントは3つ。

  • カメラを「A/Av(絞り優先オート)」モードに切り替える
  • 「F値」を小さくする
  • 被写体に寄る(ズームする)

 

■「シャッタースピード」を速くして躍動感を出す!

次は、「一瞬を切り取った写真」にチャレンジ。まず、シャッタースピードを調節できる「S/Tv(シャッター優先オート)」モードに切り替えます。カメラによっては、動きのある被写体を撮るのに最適な「スポーツモード」を搭載するものもあります。

▲「320」(=1/320)がシャッタースピード。シャッターが開く秒数を表す

ひとまず、撮ってみました。

▲流れの勢いは感じられる

次に、シャッタースピードを速くして撮影。

▲水しぶきがはっきり見え、白波が立つ様子もよくわかる

一瞬を切り取った躍動感のある写真になりました。同じ被写体でもシャッタースピードを変えるだけでイメージが違ってきますね。それでは練習。

▲ピントが合っていない…が、水のはねる躍動感は伝わる…はず

▲水が玉になって落ちていくように見える。実際は細く流れている

作例が水ばかりで恐縮です…。今度は動物とかスポーツ選手を撮ってみようかな。

まとめると、躍動感ある写真を撮るポイントは3つ。

  • 「S/Tv(シャッター優先オート)」モードに切り替える
  • シャッタースピードを高速にする
  • 一瞬を見極める

反対に、シャッタースピードを遅くするとこんな写真が撮れます。

▲シャッターが開くあいだ、ライトを点灯させたスマホを動かす

もうちょっと工夫すれば「いいね!」がもらえそうなこの写真も、シャッタースピードを遅くするだけなので簡単でした。手持ち花火やペンライトを使ったり、複数人で絵や文字を書いたりすれば、もっとSNS映えする写真が撮れそうです。

■初心者にも上級者にもおすすめ

カメカリを利用してみて感じたのは、安く借りられる手頃さ。購入するより安いのはもちろん、レンタルショップの価格と比較しても低価格である場合がほとんどでした。料金はオーナーが設定するので、割安具合は機材によってバラつきがありますが、カメカリに出品されている機材は全体的に割安な水準にあるように思います。

安く借りられるため、子どもの運動会や友人の結婚式などイベントに合わせて利用してもいいですし、購入を迷っている機材を試すといった使い方も気軽にできます。使ってから購入を検討すればいいので、機材選びの失敗が減るはず。カメラ歴の長い人は、いわゆる「レンズ沼」にはまるのを防げるかも(こういう言葉があるんですね…)。

使っていない機材を貸し出せば、ちょっとした収入にもなります。新しい機材の購入費に充てるのもいいですよね。

▲なかなか手に取ることのできない機材も、今後数が増えていくかも

まだサービスの提供開始から半年足らず(2018年8月から)であり、今後利用者が増えれば、出品される機材の数も増え、ちょっと使いづらさを感じたサイトも使いやすくなっていくのでは。

 

*  *  *

ふだんスマホで撮るときはAIが自動で設定してくれるし、せいぜい「夜景」「食事」などシーンを選ぶ程度。「写真を撮る楽しさ」って、あまり感じたことなかった気がします。あれこれ設定をいじりながら撮るのも、意外と(というかかなり)おもしろいですよ。

カメラ購入への第一歩にも、カメラライフのさらなる充実にもつながりそうなカメカリ。カメラに興味がある初心者、沼にハマっているカメラ好き、みなさんにおすすめします。

 

▲おまけ。一番上手く撮れた気がする

>> カメカリ

 

(取材・文/友納一樹<ゴーズ>)

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