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金のコーヒーフィルターのお味は?アイデア満載の家電が集合【最新家電レポ5選】

&GP / 2019年1月30日 11時30分

金のコーヒーフィルターのお味は?アイデア満載の家電が集合【最新家電レポ5選】

金のコーヒーフィルターのお味は?アイデア満載の家電が集合【最新家電レポ5選】

<家電女優・奈津子×安蔵靖志の最新家電連載【2018年12月】>

元SDN48で家電アドバイザーの資格も取得し、「家電女優」として活躍の幅を広げる奈津子さんと、AllAbout家電ガイドや家電アドバイザーとしてテレビやラジオ番組、雑誌やWebサイトなどで活動するIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志が、最新家電の注目ポイントについて語り合う連載企画。今回は2018年12月に発表・発売された家電製品を中心に紹介します。

■なくなる前に注文してくれるIoTウォーターサーバーが登場

安蔵:天然水のウォーターサーバービジネスを展開するフレシャスが、Amazonの自動再注文サービス「Amazon Dash Replenishment」に対応する“IoTウォーターサーバー”、「FRECIOUS Slat」と「FRECIOUS dewo bottle」の2モデルを発売しました。

▲フレシャス2019年1月に発売したIoTウォーターサーバーの「FRECIOUS Slat」(写真左、実勢価格5万3800円)と「FRECIOUS dewo bottle」(写真右、同3万5800円)

奈津子:私は自分の部屋で同社の「FRECIOUS Slat」のIoT非対応モデルを愛用しています。デザイン性や機能面は概ね満足しているのですが、水の買い忘れや買いすぎが小さなストレスになっていたのは確かです。

足りないと不便だし、9.3リットルのボトルがいくつもあると結構かさばるんですよね。

▲ボタン1つで水やお湯を注げる

安蔵:ウォーターサーバー側にはボトル消費感知センサーと3Gの通信モジュールなどを搭載しており、水の消費データが3G回線を通じてサーバーに送信されます。水の残量が少なくなると自動的にAmazonに再注文する仕組みだそうです。

▲FRECIOUS Slatのフタを開けたところ。水タンクの容量をセンサーで検知し、必要に応じてAmazonに注文する仕組みだ

奈津子:米ラスベガスで開催された「CES 2019」では、Shiftallがクラフトビールの残量を自動的に感知して再注文する「Drink Shift」を発表して話題になりましたよね。IoTで自動的に補充する系のプロダクトは今以上に増えそうですね。

▲ShiftallがCES 2019で発表したクラフトビール専用冷蔵庫。アプリで好きなビールを選んで購入し、足りなくなった分を自動的に補充してくれるというサービスを含めて2019年内に事業の開始を予定している

安蔵:Amazon Dashボタンを使ってボタン1つで再注文というのも1つの方法ですが、自動的に先回りして注文してくれるとさらに便利ですよね。水ボトルもそうですが、お米などの重いものはぴったりです。

奈津子:自動補充のためのセンサーモジュールなどを、既存のウォーターサーバーに外付けできるようになるとさらに革新的だと思います。

■シロカから画期的アイデアの電気ケトルとトースターが登場

安蔵:シロカから調理家電2機種が登場しました。1つはトーストを約1分という超短時間で焼き上げるオーブントースターの「すばやき」で、もう1つは調理もできる電気ケトル「ちょいなべ」です。

▲シロカが発売したコンベクションオーブン機能搭載のオーブントースター「すばやき」。写真のトースト2枚モデル(実勢価格1万5000円)に加えて4枚モデル(同2万円)もラインアップする

奈津子:庫内の反射板でヒーターの熱をトーストに集めるのが特徴で、これによってトーストを最短1分で焼き上げるそうです。電気ストーブからインスピレーションを得て技術を応用したそうです。

安蔵:ヒーターが温まるのが速いという日本エー・アイ・シーの「アラジン グラファイト グリル&トースター」などでも2分から2分半ですから、約1分というのは圧倒的な速さですね。

奈津子:トースト研究の第一人者である工学院大学の山田昌治教授によると、素早く焼いて水分を逃さないことが大事で、焼くのが速いと表面水分の蒸発が少ないとのことでした。トーストに含まれる水分含有率は、一般のトースターと比較して約2倍とのことでした。2倍というのはすごいですね。

安蔵:素早く表面を焼き上げることで、内部の水分蒸発を抑えるということですよね。バルミューダのザ・トースターは5ccの水を使いますが、それすら不要で短時間で焼き上げられるのは魅力です。

奈津子:実際に試食してみると、外側のサクッとした感じと中身のふんわり感のバランスがとてもよかったです。

▲外がサクッと、中がふんわりしているトーストをわずか約1分で焼けるのが魅力

安蔵:熱風循環機能もあるのでコンベクションオーブンとしても使えますし、扉を外せるので掃除がしやすいのも魅力です。

奈津子:ちょっとした料理ができる「ちょいなべ」もかなりのアイデア商品ですよね。

▲シロカが2019年2月9日に発売する「おりょうりケトル ちょいなべ」(実勢価格1万1000円)

安蔵:台にケトルというか、鍋を載せて温めるという構造は電気ケトルと同じですが、鍋に電極などが付いていないため丸洗いが可能です。

なので、鍋ごと袋ラーメンを作ったり、ミルクを温めたりできるというのが魅力です。

▲ラーメンを作っているところ

▲鍋などもお手の物だ

奈津子:さっと作って、さっと片付けられるというのがコンセプトだそうです。そのまま使っても、収納していてもしっくりとくるスタイリッシュなフォルムと色合いがいいですね。

安蔵:40℃から100℃までの無段階温度調節機能や60分の保温機能などもあるので、チーズフォンデュをやったり、熱燗にしたり、調理の幅が広がります。

もうちょっと目盛りが細かいといいのですが、うまく使いこなせば肉などを固まらせずにレアな感じで火を通せる「低温調理」などにも使えそうです。

▲温度調節ができるので、熱燗やチーズフォンデュなども楽しめる

奈津子:普通のケトルとしても使えるし、自分ならではの使い方を見つけられそうですね。1〜2人用にピッタリなので、新婚の我が家でも導入したいです。

■書類を持ち出してメモ書きもできる電子ペーパー端末が登場

安蔵:富士通クライアント・コンピューティングから「手書きができるペーパーレスノート」をコンセプトにした電子文房具「電子ペーパー P01/P02」が登場しました。

▲A4サイズの「電子ペーパー P01」(実勢価格7万9800円)とB5サイズの「電子ペーパー P02」(同6万9900円)

奈津子:広報担当者によると、2018年12月18日に発売してから想定よりもかなり売れているそうです。私自身も割とメモ魔なのですが、最近話題になっている「メモの魔力」(前田裕二著)という本の熱烈な読者なので、よりメモ魔になっているんです。

紙のメモは脳に結びつきやすくていいのですが、検索のしやすさや、気軽に書いたり消したりできる点を考えると、デジタルもいいですね。

安蔵:ペンを使って書いてみると、紙の書き味をかなり追求した印象はありました。私はアップルのiPad Proを使っていて満足しています。電子ペーパーは約3週間もバッテリーが持つというのが魅力ですが、ちょっと高いですよね。

▲紙のような書き味が魅力の一つだ

奈津子:発表会に登壇したおもちゃクリエイターの高橋晋平さんは、数日前にメモした内容を見返すと、違う視点のアイデアが出てくるようになると話していました。

文具ソムリエールの菅未里さんは、取材中にパソコンを先方に見せるときには汚れが付いていないかが気になってしまうので、手の汚れが目立たないところがいいと話していました。

紙に書いた取材メモをなくしたことがあるので、クラウド上に残しておけるのはありがたいとも話していましたね。

■アイリスオーヤマがドラム式洗濯機とスティック掃除機を発表

安蔵:アイリスオーヤマが同社初のドラム式洗濯機「HD71」(直販価格14万8000円)を発売しました。

▲アイリスオーヤマが発売したドラム式洗濯機「HD71」(直販価格14万8000円)

奈津子:加速するドラム式洗濯機の高級路線とはあえて一線を画し、1〜2人暮らしで使いやすいものにし、乾燥機能も付けないことでコンパクトにしたとのことです。

私のような世代には初期費用が少なくて済み、場所も取らないのでちょうどいいと思いました。

安蔵:縦型洗濯機の防水パンにそのまま設置できるコンパクトさは魅力ですね。節水性も高いですし。ただ、乾燥機能付きのモデルでも15万円前後から購入できますし、このモデルは洗濯容量7.5kgと決して多くはないので、価格的な優位性はそれほど高くないですね。

個人的にそれよりも気になったのが、モップ付きコードレススティック掃除機の最新モデル「KIC-SLDCP6」(実勢価格2万4800円)です。

▲アイリスオーヤマのモップ付きコードレススティック掃除機の最新モデル「KIC-SLDCP6」(写真左、実勢価格2万4800円)と、第1段モデルの「KIC-SLDCP5」(実勢価格2万2000円)

奈津子:静電モップ付きでホコリをサッと取って、掃除機で吸えるというユニークな掃除機の第2弾ですね。

第1段モデルの「KIC-SLDCP5」(実勢価格2万2000円)は下重心の、いわゆる「エルゴラピードタイプ」だったのですが、第2段モデルは上重心の「ダイソンタイプ」になりました。付属の台は立てかけるだけで充電はできないけれど、収納的には便利ですね。

ただ下重心のモデルは収納と充電が一緒にできるから、やっぱりそっちの方がいいような気もします。

安蔵:下重心タイプはフロア掃除特化型で、上の方のホコリを取るのはモップにおまかせという感じですね。新しい上重心タイプはハンディ掃除機としても使いたいという人向きです。

収納しながら充電できる下重心タイプの方が吸引力もありますし、バランスはいいですね。

■ラッセルホブスから金フィルター搭載のコーヒーメーカーが登場

安蔵:ラッセルホブスから金メッキされた金属フィルターを搭載するドリップコーヒーメーカー「GRAN Drip」が登場しましたね。8カップタイプと10カップタイプの2モデルをラインアップしています。

▲ラッセルホブスが発売した「GRAN Drip」シリーズ2モデル。8カップタイプの「7653JP」(写真左、実勢価格1万5000円)と10カップタイプの「7651JP」(写真右、同1万円)の2モデルをラインアップする

奈津子:コーヒー豆が持つ個性や旨味成分を味わうには、コーヒーオイルをそのまま抽出することが重要で、オイルが吸収されてしまうペーパーフィルターよりも金属フィルターの方がお勧めとのことです。

そして、その金属素材にはイオン化しにくいゴールドがベストなのだそうです。さらに微量の金イオンはコーヒーの味に良い影響を与えていると同社では考えているとのことです。

▲金メッキを施した金属フィルター「Cores」を採用している

安蔵:金は「王水」以外のどんな物質とも化学変化を起こさないというのが定説なので、良い影響を与えることはないと思います。どちらかというと、「何も足さない、何も引かない」という感じでしょうね。

奈津子:体験会では同じ豆を使って、通常のペーパーフィルターと純金コーティングの「Cores」フィルターで淹れたコーヒーを飲み比べしたのですが、比較するとペーパーのほうが酸味を強く感じました。

一方、「Cores」はまろやかで、朝・昼・晩とどんなシーンにもマッチしそうだと感じました。フィルターでこんなに味わいが変わるのですね。

▲体験会では同じ豆を使って通常のペーパーフィルターと純金コーティングの「Cores」フィルターで淹れたコーヒーを飲み比べした

 


【家電女優・奈津子×安蔵靖志の「最新家電レポ」】


(取材・文/安蔵靖志 奈津子)

profile-654x720 あんぞうやすし/IT・家電ジャーナリスト

ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。総合情報サイト「日経トレンディネット」、「NIKKEI STYLE」などで執筆中。KBCラジオを中心に全国6放送局でネットしているラジオ番組『キャイ~ンの家電ソムリエ』にも出演中。

natsuko_profile なつこ/女優・タレント

ドラマ、CMの出演多数。「家電アドバイザー」資格を取得し“家電女優”として雑誌、webメディアなど活動のフィールドを広げて活躍中。TOKYO FM「Skyrocket Company」レギュラー出演中(火曜18時〜)。instagramは 「natsuko_kaden」、Twitter「natsuko_twins」

 

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