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スマホ初の4K有機ELを搭載した「Xperia 1」は今夏発売!【MWC19】

&GP / 2019年2月28日 12時0分

スマホ初の4K有機ELを搭載した「Xperia 1」は今夏発売!【MWC19】

スマホ初の4K有機ELを搭載した「Xperia 1」は今夏発売!【MWC19】

スペイン・バルセロナにて開催された世界最大のモバイル展示会「MWC19 Barcelona」で、ソニーモバイルコミュニケーションズが「Xperia」スマートフォンの最新モデルを発表しました。

▲MWC初日に開催されたソニーモバイルコミュニケーションズのプレスカンファレンスで、岸田光哉社長が、ソニーの技術を結集させたモデルとして「Xperia 1」を発表

 

■21:9の4K有機ディスプレイを初搭載

新しいフラッグシップとして発表されたのは「Xperia 1」。「1」と数字には「1から始める」という原点回帰や新たな出発という思いが込められているそうです。実際、Xperia 1は、見た目からして従来モデルとは大きく異なります。

 

アスペクト比が21:9の長いディスプレイを搭載し、縦向きでは画面を2分割するマルチタスク操作が快適に行えたり、横向きではゲームや映画をワイドスクリーンで楽しめるというのが特徴。しかも、ディスプレイは、スマホでは世界初の4Kの有機ELです。

▲Xperia 1は初夏以降に日本を含む国・地域で発売される。価格は発表されなかったが、関係者に聞いたところ「950ドル程度になると予測される」とのこと。MWCの同社のブースでは実機を試すことはできないものの、Xperia X1を用いたさまざまなデモンストレーションが披露された

Xperiaシリーズのスマホは、従来からソニーがコンシューマー向けのテレビやデジカメなどの開発で培った技術を応用しています。Xperia X1では、そこからさらに進化して、放送局や映画製作の現場などで広く採用されているプロフェッショナル向け機器の技術まで取り入れたことが特徴です。

▲従来からソニーのテレビ「BRAVIA」の高画質化技術が採用されていたが、新たに映画製作の現場で用いられるモニターの技術まで応用

▲Netflixなどを見るときに、製作者の意図する画質を選択できる。記憶色を優先するモードも選択可能

▲「FORTNITE」など、人気のゲームタイトルも21:9に対応

▲映画を撮るために高性能ビデオカメラの技術も取り込み、スマホで映画のような趣きのあある色調で動画を撮影することもできる

 

■瞳AFをサポートするトリプルカメラも魅力

背面に搭載されたカメラは、12メガピクセルのトリプルカメラ。焦点距離を16mm、26mm、52mm(35mm換算)に切り替えて撮影でき、デュアルフォトダイオードを搭載するイメージセンサーにより、暗い場所でも明るく撮れることが利点。さらに、スマホでは初めて、瞳を検出してオートフォーカスする「瞳AF」にも対応しています。

▲アウトカメラは16mm/F2.4 + 26mm/F1.6 + 52mm/F2.4という構成で、26mmレンズと52mmレンズは光学式手ブレ補正に対応。インカメラは8メガピクセル

▲瞳AFは、人の目を認識してフォーカスを合わせ続ける技術。顔を認識する従来のAFよりも細かいところにまでピントを合わせられる

▲業務用カメラ「VENICE」を手がけるチームが監修した新機能「Chinema Pro」を搭載。好みの色相を選択して4K HDR 24fpsで撮影できる

 

■マルチウィンドウ操作はヘビーユーザーにオススメ

報道向けに開催された説明会では、モックアップ(見本端末)には触れることができました。画面が縦に長いぶん、横幅は72mmに抑えられており、厚さも8.2mmとスリムなので、持ちやすさには支障はなさそう。21:9の縦長ディスプレイは、片手で操作しやすい表示に切り替えたり、2画面に分割して、画面上側に頻繁な操作を要しないコンテンツを表示して、下側で他のアプリを使ったりすることもできます。上に16:9の横画面、下に16:9の縦画面を同時に表示できるそうです。

▲本体は縦に長いが、横幅は72mmで、片手でしっかりつかめるサイズ感

▲右側面に指紋センサー付きの電源ボタンを搭載

▲前モデル・Xperia XZ3から継承される「サイドセンス」で、素早いアプリ切り替えが可能。この画面、もしくは専用のアイコンから2画面に分割するマルチスクリーンに切り替えられる

▲利用したマルチスクリーンの組み合わせは記憶され、次回以降、最近使った組み合わせを素早く起動できる

CPUにはクアルコム社の最高グレードであるSnapdragon 855を採用。RAM(メモリ)は6GBで、ROM(ストレージ)は64GBモデルと128GBモデルを用意。Dolby Atmos、DSEE HX、LDACなどの高音質オーディオにも対応。防水・防塵性能も備えています。なお、カラーバリエーションは4色から選べます。

▲Xperia Zシリーズで人気を博したパープルも新しい色彩で復活した。背面はガラス仕上げで質感も◎

 

■同じく21:9のミドルレンジモデルも要注目

ミドルレンジの「Xperia 10」と「Xperia 10 Plus」も同時に発表されました。これらも21:9のディスプレイを搭載していますが、プロユースの技術応用はなく、アウトカメラをダブルレンズにするなど、スペックは抑えられています。今のところ、日本発売は未定ですが、Xperia 1に比べるとかなり安いので、日本でも売ってほしいですよね。

▲6インチ画面のXperia 10(左)の市場想定価格は350ドル。6.5インチ画面のXperia 10 Plusは430ドル

▲5G向けのXperiaのプロトタイプも展示されていた

 

>> ソニーモバイル

(取材・文/村元正剛

むらもとまさかた/ITライター

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

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