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立てたままでも荷物が出せる!360°開くスーツケースが想像以上に便利でした

&GP / 2019年3月2日 7時30分

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立てたままでも荷物が出せる!360°開くスーツケースが想像以上に便利でした

引っ張って持ち歩けるキャリーケース、便利ですよね。荷物が多い時は欠かせません。最近は街なかでも、飛行機への機内持ち込み可能な小さめサイズのキャリーケースを使っている人をよく見かけます。

実は1月末にひさびさに長期で海外に出かけることになり、それまで使っていた中型スーツケースを使おうと思っていたんですが、その直前に不慮の事態が発生…。

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この時は無印良品のハードケースを急遽購入して事なきを得たのですが、そういえばこれまでさんざん&GPでスーツケースを紹介してきたのに、どれもちゃんと使ったことがないぞ、と気付きました。

いや、無印良品のハードケース「キャリーバーの高さを自由に調節できるストッパー付きハードキャリー(62L)」も相当完成度が高く、十分満足していたんですが、せっかくならちょっと変わったスーツケースも使ってみたいなと。

そこで思い出したのが、以前&GPで紹介したスーツケース。360°どこからでも開けるというもので、そもそもどういう仕組みになっているのか気になる。

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しかもこれ、ちょうどリニューアルしたばかりらしいぞ。ということで、PROTECAの「360T METALLIC 62L」を実際に1週間の海外出張で使ってみました。

そしてわかったのが、360°開く構造の利点。たしかにこれイイわ! 変わり種スーツケースは、使えば分かる、思わず膝を打つ機構満載のアイデア商品でした。

 

■動かしてわかったハイスペックなキャスター

今回使ってみたのは4サイズあるうちの、上から2番目の大きさとなる容量62L。キャスター部分も含めた外寸はH65×W48×D27cm。1週間の旅行や出張には十分。お土産をたくさん買いたい人なら、最大サイズの86Lがいいかもしれません。

気になる重さは、62Lでたったの4.0kg! 持てば分かるのですが、これ相当軽い。お土産が加わる帰路は預け入れ荷物の制限重量が気になったりしますが、荷物が重いならまだしも、スーツケースが重くて制限を超えてしまったなんて笑えません。そう考えると、軽さはかなりポイントが高い。

ちなみに外装は、いわゆるポリカーボネート。このモデルは金属っぽいメタル塗装が施され、高級感があります。そして、これは使ってみて分ったことなんですが、とにかく動きがスムーズで静かなんです!

このスーツケースのキャスター、実はベアリングが入っています。そりゃあスムーズだわ。とにかくスーッと流れるように動く! ガタガタの路面でもうるさくない。体感音量を軽減した“サイレントキャスター”が使われているとのことですが、たしかに音もかなり静か。スーツケースがうるさいって地味にストレスだったりするので、これはうれしいポイントでした。

そして、ハンドルの付け根部分にはキャスターロックを装備。キャスターのおかげでスーツケース自体が本当にスムーズに動くので、電車の中などでは手を添えていないと、静かにスーッと動き出してしまいます。そんな時はこれをカチッとしておく。これも地味にうれしい。

もちろんTSAロック付き。今やスーツケースには常識の装備ですね。ちなみにこのTSAロック、荷物検査が厳しいアメリカ向けの装備です。アメリカの領土にある空港では、アメリカ国内の移動やアメリカから出国の際に、預け入れ荷物を運輸保安局(TSA)が検査することになっています。なので、基本的には荷物は鍵をかけずに預ける必要があります。鍵が掛かっていたら、鍵が壊されちゃいますから。しかし、TSAロックなら鍵を掛けて預けられます。なぜならTSAの職員が持っている特殊な鍵で開けられるから。だからTSAロックがあると、スーツケースに鍵を掛けた状態で預けられるというわけです(ただし非常事態時には鍵を壊される可能性もあります)。

といったように、外装周りの基本装備はさすがPROTECA。スーツケースの老舗ブランドだけあり、基本的なスペックがとても高い。特にキャスターは地味ながらスゴい! 使わなきゃわからない部分ですが、実はストレスが溜まるポイントだったりするので、そこがストレスフリーになると旅の移動がとてもラクになります。

そして気になる内部構造ですが、こちらも使ってわかることがたくさんありました。

 

■開けてわかった360°の利点

まずは普通に開けてみることに。この時ようやく“360°開く”構造の仕組みがわかりました。

使う前は「ファスナーの端っこがなく、どこまでもファスナースライダーを動かせる」構造だと思っていたんです。でも実際には、端っこはありました。上の写真の中央の部分となる、片方の長辺にファスナーの“端っこ”があります。ちなみに端っこ部分にはTSAロックがあり、スライダーの出っ張りをロック部分にカチッと留めるシステムになっています。

とはいえ、この端っこがある長辺も、通常のスーツケースとは異なる構造です。通常のスーツケースの場合、片方の長辺にはファスナーがありません。開く時は3辺を開いて、1辺を軸にします。しかしこのスーツケースの場合、端っこのある長辺にもファスナーが付いています。そう、4辺すべてにファスナーが付いているんです! だから360°なんですね。もちろん端っこがあるため、スライダーをどこまでも自由に動かせるというわけではないのですが、端っこがある長辺も開ける。これが最大のポイントです。

上の写真の中央にある軸となる部分。実はここ、面ファスナーで留められているだけです。それを外してみると…

このように、短辺を軸にして開けるようにもなります。狭いホテルの部屋など、長辺を軸に開くのが難しい場合には助かる機能です。

そして内部構造も普通のスーツケースとは異なります。

上のふたつの写真を見て気付いた人もいるかもしれませんが、フタ側にはベルトが付いていません。そう、荷物を入れられるのは片方だけ(ハンドルが付いている側)なんです。

なのでフタ側の外装は、本当にフタとして使うようなイメージになります。

ちなみにこの荷物を入れる部分、実は二重構造になっています。ちょうど荷物入れの厚みでいう真ん中辺りにファスナーが付いていて、それを開くと…

このように二分割されます。上部は外装のフタ側(上写真左側)にぴったり収まるサイズです。またハンドル側部分(右側)には見慣れたベルトが付いていて、荷物をギュッと締められるようになっています。なので衣類ははこちら側に入れるといいかもしれません。

そして上部との仕切りはメッシュ素材を使用。このメッシュの仕切りも3辺がファスナーになっています。

容量的にはハンドル側部分とほぼ同じ。ただしこちら側には荷物をギュッと押さえられるベルトが付いていないので、ギューギューに入れて押さえつけて…、みたいなことはできません。ちなみにこちら側、荷物収納部の最も外側からもアクセスできるようになっています。

荷物収納部の最も外側のファスナーを開くとこのようになります。底が衣類で少々デコボコになりますが、まぁそこはご愛嬌。こちらにはお土産などを入れるといいかもしれません。

そして荷物を入れて荷物収納部のファスナーをすべて閉じたら、最後にフタをかぶせるように外装を閉じて、360°ファスナーを締めます。外装はポリカーボネートなので、内部が荷物で少々変なカタチになっていても、ちょっと押さえつけてやれば、閉じられます。

4辺どこを軸にしても開ける構造の360°ファスナー、たしかに便利なのですが、実際に軸として使うのは、面ファスナーで留められる辺と、立てた時に底になる辺のふたつかなと。この2辺を軸にするパターンで十分コト足りるのではないかと思います。

とはいえ、旅行先や出張先のホテルで荷物を置ける場所の状況に合わせて開き方を変えられるのは便利! 360°ファスナーおもしろいぞ!

などと思っていたんですが、実はこのファスナー、利点は他にもありました。

それが「立てた状態でも開けられる」ことです!

立てたまま、上と横、3辺のファスナーをすべて開き、キャスターの付いている辺だけ閉じた状態にすると、このとおり! 立てたままでも開けられました! そしてこの状態になると使いやすいポケットが内部の荷物収納部に付いています。大きくはありませんが、文具やモバイルバッテリーといったよく使う小物を入れるには十分です。

そしてこの状態になってわかったのが内部構造の意味。たしかにハンドル側とフタ側、両方に荷物を入れられる構造だと、立てたまま開いた時に、中の荷物が崩れる可能性があります。それを防ぐための、袋状構造だったんですね。

*  *  *

空港や移動途中で、ちょっと荷物を出し入れしたいなんてことよくあります。最近は外装の一部が開く構造になっているモノもありますが、スペース効率やパーツ数増加による重量増などを考えると、スーツケースの基本構造はシンプルに越したことはありません。

PROTECAの「360」シリーズの特殊構造は、シンプルさはキープし軽さを実現しつつも、立てたままでも開けたいというワガママにも応えるためのモノだったんです。スーツケースの「荷物を入れる」「動かす」「軽くて頑丈」といった基本的なスペックは高いレベルを実現し、さらには工夫を凝らしたアイデアまで盛り込む。ギミックに目が行きがちですが、実はかなり使い勝手の良いスーツケースで、1週間の出張でもストレスなく過ごせました。

気になる人はぜひ一度、お店で触ってみて、いろいろと開け方を試してみてください。思わず「へ~っ」となること請け合いです。

>> PROTECA

 

(取材・文/&GP編集部 円道秀和 写真/田口陽介)

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