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大幅進化した糖質制限向け炊飯器で炊いたごはん、本当においしい?

&GP / 2019年3月14日 21時0分

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大幅進化した糖質制限向け炊飯器で炊いたごはん、本当においしい?

筆者はごはんもパンも大好きです。糖質制限をしている人と食事をするときは多少の罪悪感を覚えながらも、「やっぱり“おいしいは正義”だな」と思っていたりします。「食べない」という選択肢はないけれど、「置き換える」という選択肢ならアリかも…。

そう思い、サンコーの「糖質カット炊飯器 匠」を使ってみることにしました。2018年に初代モデルである「糖質カット炊飯器」を使って記事にしましたが、正直、そこまでピンと来なかったのです。

[関連記事]ギルトフリーな「糖質カット炊飯器」があればダイエット中も白ごはんが食べられる!?

あまりに大きい。ごはんが冷めるとおいしくない。水タンクの手入れが面倒。筆者が気になったのはその3点。新モデルではどのように進化したのか検証してみました。
 

■水タンクがなくなりやや省スペース化に成功

今回、本体を見てまず気付いたのがそのサイズ感。以前のモデルに比べると、奥行きが56mm、高さが28mmコンパクトになっています。一般的な5.5合炊きの炊飯器に比べればもちろん大きいのですが、カラーがホワイトになったことで、台所でも主張しすぎないような印象を受けました。

▲本体サイズは幅277×奥行き344×高さ302mmで、重さは6.7kg。カラーはホワイトのみ

▲2リットルのペットボトルと並べるとこんな感じ。まだ大きいが許容範囲ではある

デザインも以前より少しオシャレになった気がします。天面の操作パネルはタッチセンサー式で、いたってシンプル。フラットなので掃除もしやすそうです。

▲ボタンは「スタート/取り消し」「低糖質炊飯」「通常炊飯」「保温」「炊飯ボタン予約タイマー」と、時間を変更するのに使う「+」「−」のみ

本モデルでは、「低糖質炊飯」と「通常炊飯」の2つのモードを搭載しています。普通の炊飯をするためにこの炊飯器を買う人は少ないと思いますが、いざとなれば普通のごはんも炊けるという安心感は、低糖質デビューする人にとっていいかもしれません。

ちなみに、低糖質モードでは1〜2合、通常炊飯モードでは1〜4合の炊飯が可能です。低糖質モードで炊く場合は、食事のたびに炊くほうが良さそうです。

 

■糖質が溶けた煮汁を除去して糖質カット

「糖質カット炊飯器 匠」は、内釜と外釜に分かれた二重構造の釜を使います。低糖質モードで炊飯する際は、内釜に米、外釜に水を入れて炊飯器にセットします。

▲内釜をセットする前に、炊飯容量に合わせた水を外釜に注ぐ。内釜を入れてからでは水量のラインが見えない

あとは、電源プラグをコンセントに挿し、「低糖質炊飯」ボタンをタッチしてモードを選びます。モードは1〜3まであり、1は「糖質削減効果:最大/炊飯後のごはん:柔らかめ」、2は「糖質削減効果:中/炊飯後のごはん:普通」、3は「糖質削減効果:最小/炊飯後のごはん:硬め」となっています。

▲まずは「1」で炊いてみる。モードを選び終えたら、「スタート/取り消し」ボタンを押して炊飯開始

炊飯時間は約40〜50分。炊飯が終了すると、「ピーピーピー」という電子音が3回鳴ります。表示が「0:00」になれば保温開始。最大24時間保温可能です。

低糖質炊飯モードの「1」で炊いたごはんの炊き上がりは、かなり水分が多そうです。一瞬、炊き方を間違えたかと思ったのですが、これで正解。

▲糖質を含んだ煮汁を米が吸わないように、内釜が自動で上がっている

▲外釜を見ると、煮汁がたっぷり下に残っていた

以前のモデルでは糖質を含んだ煮汁がタンクに溜まる仕様でしたが、「糖質カット炊飯器 匠」では内釜が自動で上がることで、米と煮汁を分けているようです。

肝心のごはんを熱々の状態で食べてみると、おかゆと普通炊きのごはんの中間くらいの柔らかさです。何も知らずに食べると驚いてしまうかもしれません…。モード1の「柔らかめ」は、想像以上の柔らかさです。

▲以前のモデルではここまで柔らかくなかったが、今回はかなりの柔らかさ。ひとことでいえば、べちゃっとしている

通常のごはんに比べれば糖質は35%ほど低いのですが、この柔らかさは食べる人を選ぶかもしれません。ごはんの味わい自体はあっさりしていて、おかゆと思って食べればアリ。柔らかいほうが胃への負担も軽そうですし、お腹には優しいはずです。

しかし、普通の白ごはんを期待していた筆者にとっては、「ううむ…」となってしまいました。モード1で炊いたごはんを日常的に食べられるかどうかは、ごはんの味よりも柔らかさを受け入れられるかどうかが分かれ道になりそうです。
 

■糖質削減効果を最小にすれば満足の仕上がりになるのか?

気を取り直して、今度は低糖質炊飯モードの「3」で炊いてみることにしました。これなら硬めのごはんが炊けるはずです。

▲モード3で炊いたごはん。炊きたての段階で、先ほどよりは少し硬くなっていることがわかる

▲箸に取った印象としては、普通のごはんと比べると柔らかめではあるが、モード1よりもしゃっきりしている

モード3で炊いたごはんは、先ほどよりもお米の甘みやうまみが感じられ、何より硬さがだいぶ復活している印象です。もちろん、普段白ごはんを炊飯器で炊くときに比べれば柔らかく、「炊きたてのごはんを急いで茶碗によそったとき」のような硬さではあるものの、これならおかずにも合わせやすい気がします。

しかし、おにぎりにして少し冷めた状態のものはおいしくないので、やはり低糖質モードで炊いたごはんは温かい状態で食べるのがおすすめ。お弁当用には向かず、自宅で食事をするときだけこの炊飯器で炊くというのが最適な使い方でしょう。

ちなみに、付属の取扱説明書を見てみると、「季節やお米の種類などでも若干違いがございます。適宜使用するお水の量を調整してご利用ください」とありました。水加減はあくまでも目安ということなので、何度か使えばもっと思い通りの硬さに炊き上げることができるのかもしれません。

 

■手入れのしやすさは大幅アップ

炊飯し終えたら、内釜を取り出して炊飯器のフタを締め、「スタート/取り消し」ボタンを5秒ほど押します。これで、炊飯時には上に上がっていた内釜昇降リングがゆっくりと元に戻ります。

▲炊飯後はこのように内釜昇降リングが上がった状態になっている。これを下げることで、次の炊飯に備える

炊飯後に洗うパーツは、内釜、外釜、内蓋、蒸気口のみ。以前は水タンクが洗いにくかったのですが、手入れのしやすさは格段に向上しています。

▲内釜はザルのようになっているので、ていねいにごはん粒を落とすのがやや大変。少しお湯に浸けてから洗うといい

「糖質カット炊飯器 匠」の価格は3万4800円。一般的な炊飯器に比べると手頃な価格ですし、糖質制限を心がけている人なら、これでごはんが罪悪感なく食べられると思えば許容範囲ではないでしょうか。

あくまでもこの炊飯器を使う目的は「糖質制限」。ごはんの硬さという基本的なところでつまづいてしまった筆者ですが、ごはんを食べるのを辞めないのなら、これは受け入れるしかないのかもしれません。筆者のように「ごはんだけはどうしても食べたい」という食いしん坊な人は、ダイエットの奥の手として覚えておきましょう!

>> サンコー「糖質カット炊飯器 匠」

 

(取材・文/今西絢美

いまにしあやみ/エディター、ライター

いまにしあやみ/エディター、ライター

編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。

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