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興味深いヘンテコ生物が集合!「へんないきもの展3」が“へん”に磨きがかってた!

&GP / 2019年3月21日 9時0分

興味深いヘンテコ生物が集合!「へんないきもの展3」が“へん”に磨きがかってた!

興味深いヘンテコ生物が集合!「へんないきもの展3」が“へん”に磨きがかってた!

3月20日(水)より東京都豊島区のサンシャイン水族館・特別展会場にて開催されている「へんないきもの展3 サンシャイン水族館×早川いくを」に行って参りました。

過去2回で延べ約20万人も動員している人気の展示イベント第3弾ということで、展示生物の“へんな”っぷりに一層の磨きがかけられているのはまず間違いのないところ。さっそくレポートしていきましょう。後半では、展示の仕方に悩んだ館長のインタビューも!

■キモ~い生物から、謎のカワイイ系動物まで!

入り口を入って最初にお出迎えしてくれるのは「ワニガメ」。岩と見間違うかのようなゴツゴツ感と圧倒的な存在感はインパクト抜群です。

▲「ワニガメ」。こちらが見えているのか、カメラ目線もバッチリいただきました(笑)

その横には、今回の企画に携わっている早川いくを氏のコメントが掲示されています。早川氏は「へんないきもの」(新潮文庫)や「へんないきもの へんな生きざま」(エクスナレッジ)を始め、へんないきものに関する著書を多数上梓。

また、近年は水族館の企画展示にも参画されている著作家様です。今回展示されている生物への解説文も手掛けており、早川氏独特の解説や表現も見所のひとつとなっています。

▲早川氏による企画コンセプトと展示生物の解説。わかりやすく、また堅苦しさ皆無の楽しい文体で好評を博しています

最初の小広いエリアでは、「ハナミノカサゴ」「ジャノメナマコ」「フジツボの仲間」「クモヒトデの仲間」「トラウツボ」と、海に生息するへんないきものを中心に展示。

▲「ハナミノカサゴ」。華やかな模様やヒレは、他の生物に対する「毒がありますよ」というアピールなんだとか

▲「クモヒトデの仲間」。全世界の海に生息し、分類が困難になるほど多くの種類がいます。

▲水槽を下から覗き込めるようになっています。

▲「トラウツボ」。ウツボ類は「口の中に『もうひとつの口』がある」ということが、最近になって発覚したんだそうです。エゲつないフォルムだ…。

海洋生物エリアにもかかわらず、なぜかメインで「アンゴラウサギ」が展示されています。違和感たっぷりですが、不思議と癒されます。

▲「アンゴラウサギ」が2羽います。もふもふもふもふもふ…(エンドレス)

■不可思議な生き物たちのオンパレード

小広間を抜けると「アサヒガニ」「アロークラブ」「キンチャクガニ」「タラバガニ」と展示が続く甲殻類ゾーンへ。「タラバガニ」はカニじゃなくてヤドカリの仲間って知ってました?

▲眼鏡をかけたでっかいカニ…ではなく、サンシャイン水族館の丸山館長です。右側水槽内のオレンジがかった生き物が「アサヒガニ」

▲「アロークラブ」。見ていてハラハラするほど、体のつくりが繊細なんです

▲「タラバガニ」。真っ先に思い浮かんだのが「うまそう」でした

ヒレを使って海底を歩く「エポーレットシャーク」と、口を開けた姿がガマグチそっくりという「オーストラリアガマグチヨタカ」も展示されています。「オーストラリアガマグチヨタカ」は夜行性とのことで、ガマグチぶりは確認できませんでした。残念。

▲「エポーレットシャーク」。水槽内を元気に泳いでいましたが、歩く姿は見られず

▲「オーストラリアガマグチヨタカ」。ぐっすりと眠っておられました(笑)

展示も終盤。オレンジ色の触手が色鮮やかな「ウコンハネガイ」、見た目そのままの名前が付いた「エレファントノーズフィッシュ」、派手ないで立ちながら北日本の沿岸にも生息しているという「フサギンポ」と続き、最後を飾るのは「アルマジロトカゲ」。ポスターなどを見るとものすごくデカい生物のイメージを抱くかもしれませんが、実際は大人になっても20cm程度のサイズなんだそうです。

▲「ウコンハネガイ」。オレンジの触手の下に、約40個の眼があります。光の反射加減により、殻の縁が稲妻のように光るんだそうです

▲「エレファントノーズフィッシュ」。ゾウの鼻のように見えるのは”下顎”なんです

▲「フサギンポ」。頭部や背びれのフサフサ(皮弁)がその名の由来なんだとか

▲「アルマジロトカゲ」。逃げ場のないところでは、尾を咥えて体を丸める防御行動をとります。見た目は強そうですが、警戒心が強めのビビリさんです

 

■見どころを直撃インタビュー!

今回の「へんないきもの展3」開催にあたり、サンシャイン水族館の丸山克志館長と早川いくを氏の両氏にお話を伺うことができました。

ーー「へんないきもの展3」のコンセプトについて教えてください

丸山克志館長(以下丸山)「特別展は期間限定だからこそ色んなことにチャレンジして、かつ生き物に興味がない方にもご覧いただけるように取り組んでいる展示でもあります。今回のテーマに関しては、生き物の特徴やその裏にあるものを知っていただきたい、紹介したいということで、早川さんの切り口でそれがさらに伝わりやすいように、シンプルな作りにしています」

ーー展示を行うにあたって、工夫したポイントなどは?

早川いくを氏(以下早川)「本当に奇妙な『えっ!?』っていう生き物が色々といる中で、どういう構成と順番で見ていただけたら、その『へんてこさ』をアピールできるかなというのを、考えて考えて考え抜いて(笑)。こういう展示になりました」

ーー「トラウツボ」の構造はビックリしました

早川「肉食だということは知っていても、実際に『内側の口』が飛び出して捕食するということは、漁師さんのような専門の方でも知らなくて。見慣れたウツボにこんな技があったという驚きがありました」

ーー色々な生き物がいる中で、特に「アンゴラウサギ」は『へんてこ』というよりは『カワイイ』に特化してますけども

早川「これは『可愛いって言ってほしいな』という下心なんですけど(笑)。ただ、得てしてこういうのはスルーされちゃって、こちらが思ってもみないような『クモヒトデがカワイイ』とか言われちゃう(笑)」

ーー他に「これは推しておきたい」という生き物はありますか?

早川「そうですねフジツボを推しましょうか。生殖器が体長の数倍に伸びます(笑)」

丸山「私もこれだったらフジツボを(笑)。エビやカニと同じ甲殻類というところからすると、一方は動き回って、一方のフジツボは岩に張り付いて。動き回れない分は雌雄同体となって、動けないからこそ一カ所に集まって、そういったストーリーが本当に面白いと思うんですけどね」

早川「(種としての)根っこは同じなのに、片やカニやエビのように進化して、片やフジツボはこういう風に進化して

丸山「カニとセットにして展示しておけばよかったですね(笑)」

早川「!!! 次からはそうしましょう(笑)」

ーーこれは今から、次の開催も期待できそうですね。ありがとうございました。

「へんないきもの展3」の開催は、320日(水)~75日(金)の9時~21時(427日(土)~56日(振休・月)は830分~21時)。入場料は600円です(水族館本館ほか対象施設・イベント利用時、年間パスポートを所持されている方は400円)。また、会場出口と「ショップ アクアポット(別途水族館本館への入場料が必要)」では、へんないきものをモチーフとしたフードやアイテムも販売されていますので、来場記念のお土産にどうぞ。

サンシャイン水族館観賞とセットにすれば、ゴールデンウイーク中のアクティビティはもちろん、お子様連れの方なら夏休み前の自由研究テーマを仕込んでおくのにもピッタリ。ぜひ足を運んでみてください!

>> サンシャイン水族館「へんないきもの展3

 

(取材・文/河西正明)

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