【ボルボV40 D4 Rデザイン試乗】パワフルなディーゼルに、スポーティな足回り&デザインが好マッチ
&GP / 2015年12月16日 18時0分
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【ボルボV40 D4 Rデザイン試乗】パワフルなディーゼルに、スポーティな足回り&デザインが好マッチ
輸入Cセグメント車で唯一、ディーゼルエンジンを搭載するモデルは? 答えはボルボ「V40 D4」。
Cセグメントとは、BMW「1シリーズ」、メルセデス・ベンツ「Aクラス」、アウディ「A3」、フォルクスワーゲン「ゴルフ」辺りが当てはまります。Aクラスが最新のマイナーチェンジでディーゼルを設定しなかったこともあり、ボルボV40 D4の存在感が急上昇中。そのV40 D4にスポーツグレード「V40 D4 Rデザイン」が200台限定で設定されたので、箱根の峠道で試乗してきました!
■思わずギクシャクしてしまうほどのハイレスポンス
「FFなのかあ。ホンダの『シビック タイプR』と、どっちが速いかなぁ?」
これは先日、ボルボの特別仕様車「V40 T5 Rデザイン カーボンエディション」の試乗レポをアップした際、Facebookのコメント欄にいただいたひと言。
なるほど、どちらもCセグメントのFF(フロントエンジン/フロントドライブ)なので「“ホットモデル”的な解説があれば、そういう見方もあって当然かも」と勉強になった次第です。
速さでいえば、断然、タイプRでしょうね。しかし今回のV40 D4 Rデザインは、同じホンダでも、どちらかといえば小型ビジネスジェット「ホンダジェット」辺りと比べたいものです。パーソナルな移動空間のクオリティにこだわっているという点において。
さて2015年、ボルボは日本仕様でもパワートレインの大刷新を断行し、今、最も伸びしろのあるブランドに変貌を遂げたように思います。その原動力はなんといっても、クリーンディーゼルエンジンのD4。
D4は、2リッターの直列4気筒ターボディーゼル。スウェーデンで組み立てられていますが、その核となる技術は日本製。デンソーが開発した“i-ART”テクノロジーによって、かつてない精度の燃料噴射を行っているのです。
ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと異なり、着火のために火花を飛ばすスパークプラグがありません。圧縮して高熱になった空気の中へ、燃料の軽油を吹き付けて自然発火させているのです。いってみれば、ただそれだけのことなのですが、どのタイミングでどれだけの燃料を噴射させるか。これがパワーと燃費、そして排ガスのクリーンさを左右するのです。
デンソーのi-ARTは、噴射精度を高めるためにインジェクターと呼ばれる燃料噴射装置の一つ一つにセンサーと制御用のマイクロチップを内蔵させ、10万分の1秒レベルでタイミングを調整しているというのです。
ちなみに、デンソーの開発プロジェクトリーダー曰く「時速300kmで走るF1が10万分の1秒で進む距離は、わずか1mm」だそうです。写真判定でも見分けがつかないレベルですね。とにかく、これほどの制御は前代未聞、前人未到の領域なのです。
そうやってできた、将来的に“傑作ディーゼル”と呼ばれることになるであろうD4エンジンは、すでにジワジワと広がりを見せつつあります。ボルボの「XC」や「Cross Country」といったSUV系モデルの受注台数を見ると、すでに約7割がD4エンジンなのだとか。ボルボ全体を見ても、約5割がD4とのこと。皆さん、舌が肥えているというか、本当に目ざといですね。サスガです。
D4エンジンをはじめ、ボルボが展開する新世代のパワートレーン“Drive-E”は、開発の選択と集中を断行したことが功を奏し、決して軽くはないSUVの「XC60」にも、同じD4エンジンを積んでいます。XC60も乗りましたが、2リッターの排気量では物足りないどころか、街中を走っても、高速道路に上がっても、パワーにゆとりを感じたくらい。
そんなD4エンジンをコンパクトハッチバックのV40に載せたわけですから、V40 D4の走りの活発さに関して、多くを語る必要もありません。ですが、今回ドライブしたV40 D4 Rデザインは、さらにオプションの“ポールスター パフォーマンス パッケージ”でチューニングされていました。
このポールスター パフォーマンス パッケージは、エンジンごとに開発された純正ソフトウェアで、インストールするとD4の場合、最高出力を190馬力から200馬力へ、最大トルクを40.8kg-mから44.9kg-mへとアップしてくれます。しかも、単なる出力アップではなく、スロットルをオン/オフした際のレスポンスを高めたり、ギヤチェンジのタイムラグを少なくしたり、ギヤシフトのタイムそのものをスポーティな方向へ振ってくれたりします。
乗ってみると、このパワフルさは賛否両論分かれることもあると思います。
といいますのも、常用する回転域の1750回転で最大トルクを発生するものですから、アクセルのオン/オフ操作がダイレクトにV40の挙動に反映されます。「いいじゃん、それ!」と思っていただいて間違いありません。
ただし、アクセルペダルの操作が荒いドライバーだと、クルマの挙動がちょっとギクシャクしてしまうかも。パワーとトルクがあり、レスポンスがいいだけに、アクセルペダルをスムーズにコントロールしてあげないと、V40の挙動を気持ち良く支配下に置けないのです。
あえてこの点にフォーカスしたのは、V40 D4 Rデザインのキャラクターは、1本筋がとおっていると思うからです。
ボルボはV40のために、3つのサスペンションセッティングを開発しています。“ツーリングシャーシ”、“ダイナミックシャーシ”、そして“スポーツシャーシ”です。今回のRデザインはこのうち、最もスポーツ走行に適したスポーツシャーシを採用しています。
スポーツシャーシは、ダイナミックシャーシよりも前後スプリングやスタビライザーを強化していて、ダンパーもフロントに強化タイプ、リアにはモノチューブタイプを装備しています。モノチューブタイプは、ダンパー内に高圧ガスが封入されている特性上、ダンパーそのものが反発力を持っています。その反発力がリアタイヤを路面に押さえつけてくれるので、前輪でトラクションを生むFFとはいえ、スポーツ走行では4輪をシッカリ使い切れるわけです。
この強化サスペンションは、ステアリング操作に対してもそうなのですが、先述したアクセル操作によるパワー/トルクの出方にも、割と敏感に反応します。アクセルオンで荷重がリア寄りになり、アクセルオフでフロント寄りになります。なので、コーナーの進入や脱出でアクセル操作とステアリング操作のコンビネーションがキマまると、ドライバーとV40との一体感がグングン高まり、その世界観にグイグイ引き込まれるのです。
なんとなくパワフルなモデルが欲しいという方には、ちょっとスパルタン、なんとなくスポーティなモデルではなく、スポーツモデルが欲しいという方に決定的に喜ばれる、筋の通った仕様だと思うのです。
そういったハイパフォーマンスにふさわしく、さりげなくフロントバンパーのデザインが専用になっていたり、エキゾーストのエンドパイプが90mm径に拡大されていたり、さらには内装も、専用のレザーシートがあしらわれていたり、フィニッシュに専用パネルが使われていたり…。小型ビジネスジェットを手に入れるのは非現実的だとしても、これならば! と思わせてくれる上質な佇まいも、V40 D4 Rデザインの魅力として巧みにまとめられています。
なお、純正チューニングプログラムのポールスター パフォーマンス パッケージは、通常18万8000円(工賃込み)ですが、2016年の初売り期間=1月初旬に対象車を購入すると、これが無償でプレゼントされるとか。狙っている方は、この機会をお見逃しなく!
<SPECIFICATIONS>
☆D4 Rデザイン
ボディサイズ:L4370×W1800×H1440mm
車重:1550kg
駆動方式:FF
エンジン:1968cc 直列4気筒ディーゼル ターボ
トランスミッション:8速AT
最高出力:190馬力/4250回転
最大トルク:40.8kg-m/1750〜2500回転
価格:459万円
(文&写真/ブンタ)
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