アウトドアで大活躍!機動力重視の最新ミラーレス一眼4選【特集「Go Nature!」】
&GP / 2019年4月15日 20時0分
アウトドアで大活躍!機動力重視の最新ミラーレス一眼4選【特集「Go Nature!」】
【特集「Go Nature!」】
キャンプシーンに持っていくべきミラーレス一眼はどれか?最新モデルの中からタフで高画質な一台をピックアップ。実際に撮り比べてチェックしてみた。
■今やミラーレス一眼は、一眼レフを凌駕する性能
キャンプなどのアウトドアシーンに持っていくカメラと言えば、まず思いつくのは防水性を備えたコンパクトデジカメだろう。激しいアクティビティをするなら、GoProなどもいいだろうが、荷物などが多少増えても気にならないオートキャンプを想定するなら、ミラーレス一眼を選びたい。
昨年来、ミラーレス一眼からはフルサイズセンサーを搭載したモデルが、各メーカーから続々と発表された。従来はコンパクトで軽量、だから持ち運びやすいというのが訴求ポイントだったが、完全にトレンドの潮目が変わった。今やミラーレス一眼は、高画質性能においても、一眼レフと変わらぬ、いやむしろ凌駕するほどの性能を備えているのだ。
そして、特にフルサイズセンサー搭載モデルは、プロユースが想定されている。必然的に高画質性能だけでなく、雨や雪などのタフな環境でも、ひるまず使える頑強さが求められている。まさにアウトドアシーンで求められる、カメラの条件を満たしていると言っていい。
テンションが上がって、誰もが笑顔でいるキャンプ場。そんな絶好のシャッターチャンスを逃さない一台はどれか? 各モデルをチェックしていく!
1. 持ち歩きやすさはピカイチ軽量フルサイズ機
キャノン
「EOS R」(実勢価格:22万8600円前後)
約3030万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載しつつ、バッテリーを含めたボディ重量は約660gと軽量。0.05秒の高速AFを実現し撮影チャンスを逃さない。人物の瞳に自動でピントを合わせる「瞳AF」や、人物が動いても瞳に合わせ続ける「瞳サーボAF」にも対応予定。
▲マウント部には金属を採用。防塵防滴構造で、電池室やカードスロットルカバー開閉部にはシーリング部材で補強。シャッター耐久は約20万回
▲横開きスタイルの3.15型のバリアングル液晶モニターを採用。解像度は約210万ドット。タッチ操作対応で、2本指で再生画像を拡大や縮小できる
▲背面右上には、AF、ISO、WBなどの機能を設定できるマルチファンクションバーを配置。バーを左右にスライドしたり、タップすることで各種設定が可能
▲0.5型・有効画素数約369万ドット・視野率約100%のOLEDのEVFを搭載。ファインダー倍率は約0.76倍。露出シミュレーションなどを表示できる
▼ここに合わせたいという場所に即座にピントを合わせる
「EOS RP」を除く、他のフルサイズ機と比べてコンパクトで、持ち歩きやすい。サンプル撮影は「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」(8万1000円)を使用。撮りづらい小さな植物の撮影でも、ピントを合わせたい場所に即座に合焦してくれた。
▲単焦点レンズらしい透明感のある画質。薄桜色で見づらい花脈もしっかりと写している
▲これだけ引きで撮っても、拡大するとタクシー運転手の表情までくっきりと捉えている
2. 一眼レフで培ったノウハウが踏襲されたミラーレス機
ニコン
「Z7」(実勢価格:40万7000円前後)
有効画素数4575万画素のフルサイズセンサーを採用。約5.0段分の手ブレ補正機構を搭載。「瞳AF」に対応予定。複数の目を検出した時にはピントを合わせたい目を選択できる。「ローライトAF」を搭載し、暗い場所でのピント合わせもスムーズ。マグネシウム合金使用の堅牢ボディだが、重さは675g。
▲ボディに軽量堅牢なマグネシウム合金を使用。各所の接合部にはシーリングを施し、悪天候でも安心して撮影できる防塵・防滴性能を確保した
▲3.2型/210万ドットのタッチパネル液晶モニターを搭載。ピンチやスワイプなどスマホ感覚で操作できる。上下の広い範囲で自由な角度にチルト可能
▲同社の一眼レフの操作性を踏襲。背面モニターに加えて、ボディ右肩に表示パネルを備える。サブセレクターにより素早く被写体にフォーカスできる
▲0.5型・有効画素約369万ドットの有機ELのEVFを採用。ファインダー倍率は約0.8倍。オートまたはマニュアル(11段階)で、明るさ調整できる
▼光量の少ない雨天時でも色鮮やかに切り撮ってくれる
レンズは「NIKKOR Z 24-70mm f/4 S」を装着。ボディと合わせた重量は約1175g。EVFの見え方が良好で、光学式と同様の見やすさと、そのままの映像が撮れるというEVFならではの利便性が実感できた。
▲撮影時は雨天だったが、実際よりも植物の緑が鮮やかに捉えられ、生き生きとしている
▲蔦の緑とともにレンガや木製のドアなどの質感がリアルに写しだされている
3. ライカレンズも充実!ルミックス初のフルサイズ機
パナソニック
「LUMIX S1」(実勢価格:33万9000円前後 ※ボディのみ)
有効2420万画素のフルサイズセンサーを搭載。パナソニック、ライカ、シグマの3社から来年までに計42本のレンズが発売予定のLマウントを採用。静止画のみならず、動画撮影では4Kの60p記録、HDR動画の撮影も可能だ。ボディ内手ブレ補正は約5.5段分の効果が見込める。
▲EVFに約576万ドットの有機ELパネルを採用。倍率は0.78倍。120fpsの高フレームレートと約0.005秒の高速表示で、動きの早い被写体も正確に捉える
▲8方向操作とプッシュ操作に対応するジョイスティックを配置。AF時にシャッターボタンから人差し指を離さずに、親指でフォーカス位置を指定できる
▲3.2型/約210万ドット/視野率100%の3軸チルト式の液晶モニターを採用。正位置でも縦位置で持っていても、自在にアングルが変えられる
▲マグネシウム合金フレームな上に、ボディの接合部や操作部材にはシーリング構造を採用。防塵・防滴設計に加え、マイナス10℃の耐低温設計
▼やや重めの組み合わせだがさまざまなシーンを高画質で撮影可能
サンプル撮影には広角から望遠、さらにマクロ撮影にも対応する「LUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.」を装着。ボディと合わせた重量は約1697g。少し重たくはあるが、汎用性は高い。レンズの写りはシャープ。
▲焦点距離105mmで撮影したが、ピントもストレスなく即座に合った。背景ボケもきれい
▲鉄の硬い質感が細部まで表現されている。微妙な緑色の色合いも正確で、発色が豊か
4. タフなフィールドでも気にせずガツガツ使える!
オリンパス
「OM-D E-M1X」(実勢価格:36万円前後)
マイクロフォーサーズ規格を採用。画像処理エンジン「TruePic VIII」を2基搭載。高速性や画質などが向上。縦位置グリップ一体型形状を採用しており、縦位置でも横位置でも同じ感覚でホールディングできるうえ、防塵・防滴(IPX1相当)・耐低温設計であらゆるシーンで活躍する。
▲約236万ドットの液晶モニターを搭載。倍率は0.83倍。フレームレートは120fpsで表示タイムラグは0.005秒
▲縦位置と横位置にそれぞれマルチセレクターを配置。ファインダーを覗いたままでAF位置を素早く移動できる
▲3.0型/約104万ドットのタッチ液晶モニターを搭載。本体左側にモニターを展開すれば、角度を自在に調整でき、自撮りも可能だ
▲防塵・防滴(IPX1相当)・耐低温性能を確保。同社の防水デジカメで使用されるラバー素材で各所にシーリングを施し、より防滴性を高めている
▼ボディはヘビーでもレンズは軽く扱いやすい
サンプル撮影には全域でF値が変わらない高倍率ズームレンズの「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」を使用。ボディ単体で約997gだと重いように感じるが、12-100mmのレンズを装着すると、フルサイズに比べて軽く扱いやすい
▲望遠端で撮影した。意外とやわらかいボケ味だが、細部まで表現が行き届いている
▲被写体の縁までカリッとした写り。鉄さびのザラッとした質感がリアルに表現されている
<New Product>
▼瞳を検出してフォーカスするリアルタイム瞳AFを搭載
ソニー
「α6400」(実勢価格11万円前後)
ソニーのαシリーズからも新製品が登場。APS-Cサイズの有効約2420万画素のセンサーを搭載。最高約11コマ/秒のAF/AE追従高速連写を実現する。「リアルタイム瞳AF」を搭載。マグネシウム合金ボディの重さは約403g。
本記事の内容はGoodsPress5月69-71ページに掲載されています
(取材・文/河原塚 英信 写真/湯浅立志<Y2>)
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