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変形ギミックと利便性を融合した“多関節”クリーナー【男前家電】

&GP / 2019年4月30日 22時0分

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変形ギミックと利便性を融合した“多関節”クリーナー【男前家電】

【男前家電#02

武骨でメカニカルなデザイン。まるで “トランスフォーム”するかのように、使用時と収納時にフォルムが変わるコンセプトのコードレススティック掃除機「Shark EVOFLEX」は、なんとも男心をそそるユニークなモデルです。

■最近のトレンドは「充電ドック付き」ですが…

スティック掃除機というと、本体とヘッドがほぼ一体化したエレクトロラックスの「エルゴラピード」シリーズのような低重心タイプ、本体に延長パイプとヘッドを取り付ける、ダイソンの「Dyson V11」のような手元重心タイプの2つに大きく分かれます。

前者の多くは付属する充電台に置くだけで「収納」と「充電」という2つの重要なポイントをクリアしますが、後者の場合は充電台が付属するモデルがほとんどなく、「収納」と「充電」をクリアするソリューションが大きな課題になっていました。

ダイソンが2019年4月に発売した「Dyson V11」などもそうですが、コードレススティック掃除機の最近のトレンドの1つとして「充電台付属モデル」が増えた点が挙げられます。Dyson V11のほか、三菱電機の「iNSTICK ZUBAQ」、パナソニックの「POWER CORDLESS」、日立アプライアンスの「パワーブーストサイクロン」などがそうです。

■Shark EVOFLEXはセパレート充電を採用し、折りたたみも可能

▲Shark EVOFLEXは折りたたんで自立収納できるのがユニークなポイント

Shark EVOFLEXはそれとは異なるアプローチになっています。まず大きく違うのが充電スタイル。下位モデルの「S10」(直販価格3万6500円)はACアダプターから本体に直接充電するスタイルですが、上位モデルの「S30」(同4万6000円)と「S20」(同4万4000円、直販限定モデル)はバッテリーを取り外して付属する充電台に載せて充電する「セパレート充電」スタイルを採用しています。

▲掃除するときには延長パイプを開いて使います

S30とS20はバッテリーが2個付属しており、S10は標準モードで約19分(モーターヘッドの「DuoClean」装着時)の連続掃除が可能。S20、S30はバッテリーを取り替えることで約38分の連続掃除ができるようになっています。

▲本体後部に操作ボタンを配置

そしてここが最もユニークなポイントですが、Shark EVOFLEXは「折りたたみ」ができるようになっています。使用時の製品サイズは高さ1090×幅239×奥行き132mmですが、折りたたんだときのサイズは高さ605×幅239×奥行き295mmとかなりコンパクトになります。

A4コピー用紙が幅210×奥行き297mmですから、それよりも少しだけ幅が広い程度。高さ605mmなら、カウンターキッチンの下などにも余裕で置けます。

▲バッテリーには残り掃除時間の目安が分かるインジケーターを搭載。ここもメカニカルなデザインで男心にグッときます

▲種類の異なる2つのブラシを搭載した独自ヘッドの「DuoClean(デュオクリーン)」は、まるで外車のフェイスのよう

■折りたたみボタンを押して掃除をスタート

一般的なコードレススティック掃除機は収納場所で充電するスタイルなので、収納場所の近くに電源がないと困ります。しかしShark EVOFLEXはセパレート充電のため、収納場所とは別の場所に充電器を置いておき、使いたいときにサッと取り外して本体に装着して使うといった使い方ができます。

S30とS20はバッテリーが2つ付属しているため、満充電状態のバッテリーを常に装着しておくことで、ストレスなくいつでも掃除をスタートできます。

▲今回紹介するShark EVOFLEX S30にはバッテリー2個と充電器が付属しています

▲セパレート充電スタイルなので、充電器とは別の場所に収納し置けるのが魅力です

折りたたんでコンパクトに収納するため、掃除をスタートする際にちょっとした“儀式”が必要になります。延長パイプの途中にある「折りたたみボタン」を押しながら本体上部のレバーを持ち、カチッと音がするまで引き上げるとスティック掃除機として使えるようになります。

▲延長パイプの途中にある折りたたみボタンを押して、延長パイプの端にあるレバーを引き上げて使用します

▲本体を伸ばして使える状態にしたところ

Shark EVOFLEXは種類の異なる2つのブラシを搭載した独自ヘッドの「DuoClean(デュオクリーン)」を採用しています。前面の柔らかい「フロントローラー」が大きなゴミをキャッチしつつ、後方にある「ブラシロール」がカーペットの中などに潜む細かいホコリもかき出して吸い込むようになっています。

本体後部に操作ボタンを配置しており、電源ボタン1つで掃除がスタート。掃除モードはフローリング用の「フローリングモード」と、カーペットやラグなどに向く「カーペットモード」を用意しています。「カーペットモード」はブラシロールが高速回転することで、毛足の長いカーペットでも小さなゴミをしっかり取り除けるようになっているとのこと。

どちらのモードでも放っておくとヘッドが前に進む「自走式ヘッド」になっていますが、カーペットモードではブラシロールが高速回転することもあって、特にグイグイ進んでいくのを実感します。

▲本体後部の操作ボタンで操作します

 

■ソファーの下などの掃除もしやすい

面白いのが、延長パイプをまっすぐにしないで掃除する使い方もあるというところです。例えばソファーやベッドなどの下を掃除する場合、どうしてもかがんで掃除しなければなりません。

▲普通だとソファーの下を掃除する場合にはかがまないといけませんが……

しかし、Shark EVOFLEXの場合は延長パイプが途中で折れ曲がるため、かがまなくてもソファーの奥の方まで掃除ができます。ベッドの奥などかなり先まで掃除するためには、かがんでしっかりとヘッドを奥まで差し込む必要があるとは思います。

そこまでしないと届かない場所でもない限り、腰をあまり曲げずに掃除できるのはうれしいポイントです。

▲Shark EVOFLEXなら延長パイプが曲がるため、腰を曲げなくても掃除ができます

少し気になったのは、延長パイプを付けたままではゴミ捨てができないことです。ダストケースにはワンタッチでケースを開けるボタンが付いているのですが、延長パイプを取り付けた状態では開きません。

ゴミを捨てる場合は必ず延長パイプを取り外してから捨てなければならないようになっているのです。シャークニンジャによると、「誤ってゴミが散らばる心配がない」という「安心設計」だそうです。ちょっと手間ではありますが、そういう考え方なのであれば納得ですね。

▲ダストケースのゴミは、延長パイプを外して捨てるようになっています。一手間かかるものの、間違えてゴミが散らばる心配はありません

今回レビューしたShark EVOFLEX S30は充電器とバッテリー2個のほか、多くのアタッチメントを付属しており、家の中だけでなく自動車内などの掃除も手軽にできるようになっています。

▲最上位モデルのS30は数多くのアタッチメントが付属します。写真上左からDuoCleanクリーナーヘッド、布団ツール、ミニモーターヘッド、抗アレルゲンホコリ取り用ブラシ、写真下がロング(45cm)フレキシブル隙間ノズル

▲ミニモーターヘッドはソファーや自動車のシートなどの掃除に便利です。布団ツールも付属しますが、これを布団専用に使うのも良さそうです

▲角度調整が可能な抗アレルゲンホコリ取り用ブラシを使えば、エアコンの上部なども手軽に掃除できます

一癖あるデザインは女性より男性好みかもしれませんが、なかなか使いやすい掃除機でした。

>> SHARK「EVOFREX(エヴォフレックス)」

 

 

(取材・文/安蔵靖志 写真/下城英悟、安蔵靖志)

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あんぞうやすし/IT・家電ジャーナリスト

ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。総合情報サイト「日経トレンディネット」、「NIKKEI STYLE」などで執筆中。KBCラジオを中心に全国6放送局でネットしているラジオ番組『キャイ~ンの家電ソムリエ』にも出演中。

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