崎陽軒の焼焼売、厚切りステーキ…焼いて分かったアウトドア用小さめ鉄板の使い勝手
&GP / 2019年4月27日 8時0分
![崎陽軒の焼焼売、厚切りステーキ…焼いて分かったアウトドア用小さめ鉄板の使い勝手](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/goodspress/goodspress_225297_0-small.jpg)
崎陽軒の焼焼売、厚切りステーキ…焼いて分かったアウトドア用小さめ鉄板の使い勝手
<&GP編集部員が買ってみた!使ってみた!>
バーナー、ランタン、ナイフに、クッカー…。アウトドアグッズは、例え持っていたとしても「これはブランドが違うから」「これは機能が違うから」など、自分にいい訳をしながら同じカテゴリーのアイテムをついつい買い集めたくなるものです。
昨年、ヨコザワテッパンを入手したにも関わらず、「こっちはハンドルが付いているから」と心の中で言い訳をしながら、思わずポチったのはアウトドア用の小さめ鉄板、YOKAの「YOKA GRIDDLE」(3832円)です。
YOKA GRIDDLEはもちろん鉄製で、厚さは3.2mm。サイドに少しだけフチが付いているので、若干、傾いている場所でも油が流れ落ちたり、食材が転がり落ちたりする心配はありません。
そんなハンドル付き鉄板の使い勝手はどうなのか? 気になる食材を焼いて検証してみました。
▲虹色がかっているのは、「ハードテンパー加工」という、加工が施されているため。これは油をなじませる「シーズニング」の作業と同等のことを出荷前に行っているため、購入後洗ってすぐに使えるそう。そうとは知らず、シーズニングをしてしまいましたが…。外寸は165x325mmで、コットン袋が付属
■「鉄板で焼く!」といえば、テッパンの厚切りステーキ
やはり、鉄板で焼くといえば真っ先に思い浮かぶのが厚切りステーキです。鉄板の焼き面サイズは141x204mmで、大きめのステーキがちょうどのるサイズ。ヨコザワテッパンと比べると焼き面は若干小さめですが、ちょうど収まりました。
サイドが立ち上がっている分、油が垂れ落ちることがないので便利です。
カッティングボード形状で、ハンドルもちょうどいい長さ。持ちやすく、バーナーに載せたり、降ろしたりする際には重宝しますが、当然、鉄板なので高温です。ヤットコなどは付属していないので、持つ際には耐熱グローブがマスト。グリップスワニーの革製グローブだけでは熱すぎました。
ステーキを焼くだけなので、レシピというほどのものはありません。大きめのアメリカンビーフに、塩コショウを振って焼くだけ。
焼き時間とか、火加減とか、こだわればキリがないのでしょうが、今回は油をひいて(牛脂ではなくオリーブオイルを使用)、弱火でスライスニンニクに火を通した後、片面を強火で一気に焼き上げて反転。アルミホイールをかけて寝かせました。
ちなみに材料は、ステーキ1枚、塩・コショウ適量、ニンニク1片、オリーブオイル適量。付け合わせにジャガイモ半個、スライス玉ねぎ3枚、コーン適量です。
ステーキを寝かせている間に、輪切りにした玉ねぎと下茹でしたポテトを焼きます。玉ねぎの輪切りが3枚と、じゃがいも半個をちょうどいい具合に焼き上げられました。
玉ねぎとポテトに次いで、コーンを焼きます。鉄板が小さめかつフライパンのようにサイドが立ち上がっておらず大きく揺すれないため、細かい食材を炒めるのは苦手です。炒める作業はスキレットに軍配が上がります。
お皿に盛って完成! アルミホイルをかぶせて寝かせていた分、中までしっかり温かく柔らかくできあがりました。
ステーキを焼くと、やっぱり「鉄板はいいっ!」って思わせてくれますね。
■シウマイラバーの新たな楽しみ!崎陽軒の「焼焼売(やきシウマイ)」を鉄板で
今回どうしても焼いてみたかったのが、今年2月に出たばかりの崎陽軒の「焼焼売(やきシウマイ)」。
通常の「昔ながらのシウマイ」とは異なり、自分で焼いて食べるスタイルなので、キャンプ時のつまみにぴったりじゃないかと楽しみに持ってきました!
作り方は以下になりますが、気になるのが②の「すぐにフタをし〜」のくだり。鉄板なので当然フタはなく、アルミホイルで代用しました。
①熱して油をひいたフライパンに、シウマイを並べます。
②大さじ2杯(30cc)程度の水をふりかけ、すぐにフタをし、中火で蒸し焼きにします(1分程度)。
③フタを取り、水が蒸発したら、シウマイを転がしながら焼きます。全体に焼き色がついたら出来上がりです。
油をひいた鉄板に並べると、15個ちょうどが乗るサイズ。「焼焼売」のために開発されたのではないかと思うほど。しかし、ここでやはり懸念していた問題が発生。フタがなく、アルミホイルで代用したものの密閉性がないために上手に蒸し焼きができず。
それでもなんとか水分を蒸発させ蒸した風になりましたが、新たな問題が発生。鉄板にはフチがないため、転がしながら焼けないのです。仕方ないので、1個ずつ箸でつまみながらひっくり返し、焼き色をつけて行きました。
若干、色は浅いですが、完成! 筍がシャキシャキ。もちろん、おいしくいただきました。
キャンプ用に持っていったのはいい判断でしたが、これは鉄板よりもフチがあってフタがあるフライパン向きでした。作り方に“フライパンで”と書いてあるので当たり前ですが。
■コンビニの「チルドハンバーグ」を温めた
次は温めにも挑戦。キャンプ場にくる前に、コンビニで入手したハンバーグを鉄板で温めてみました。
チーズがトロ〜ンと溶けて、ソースが鉄板で踊っているのを当初はイメージしていましたが、結果はよくない方の想像通り。フタがないため、こちらもアルミホイルで簡易フタを作りましたが、熱がこもらないのでアツアツというにはほど遠かったです。
使った後は、鉄板にこびりついた油やコゲを浮かすために、熱いうちに水をかけておきます。次にタワシでゴシゴシ。洗剤は使いません。洗ったら火にかけ、水を飛ばして保管します。ちょっと使わないなと思ったら油を塗っておくといいでしょう。
* * *
使って再確認したのは、鉄板はその蓄熱性を生かす焼き物にはぴったり!
そして当たり前ですが、フライパンではないということ。フチがないから、転がし系の料理、炒め系の料理には向いていません。フタがないため、蒸らし料理は苦手です。ただ、ちょうどいいサイズの「かぶせ(=ステーキカバー)」があると料理の幅は広がると思います。
デザインがお気に入りだけに、これから鉄板料理を探しながら、“黒くなるまで鉄板を育てる”という目標ができました。
(取材・文/&GP編集部 澤村尚徳)
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