光と音と映像が天井から降り注ぐ“三位一体”プロジェクター【男前家電レビュー】

&GP / 2019年5月4日 22時0分

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光と音と映像が天井から降り注ぐ“三位一体”プロジェクター【男前家電レビュー】

【男前家電レビュー#04】

大画面&高音質で映画やスポーツ中継などを楽しみたい!……というのは、男性の多くが一度は夢見るのではないでしょうか。プロジェクターに加えてAVアンプ、さらには5.1ch、もしくは7.1ch、9.1chといったスピーカーシステムを設置してホームシアターを楽しむ。できれば専用のシアタールームを作って……など、夢は膨らむものです。

実際には家を買ったとしても、シアタールーム作りに奥さんの同意を得られることはなく、リビングにホームシアターシステムを導入する「リビングシアター」ですら厳しいというのが現実かもしれません。大きくて邪魔なAVアンプやスピーカーシステムがリビングに鎮座するのを、夢見がちな男性に比べて現実的な女性が納得してくれるのはなかなか難しいですよね。

「いつかはホームシアターを手に入れたい」……そんな男性諸氏(もちろん女性でもいいですよ)にとってかなり魅力的かつ、ちょっと(いや、かなり?)とんがったモデルが登場しました。それがpopInの「popIn Aladdin」(実勢価格7万4000円前後)です。

▲popInが2017年末から2018年3月までクラウドファンディングで資金調達し、2018年秋に一般販売を開始したプロジェクター内蔵LEDシーリングライト

■3WAYの機能性を持った新ジャンルの家電

popIn Aladdinの大きな特徴は、「ホームシアタープロジェクター」と「スピーカーシステム」、さらには「LEDシーリングライト」が一体化したというところです。要するに「プロジェクター内蔵LEDシーリングライト」ですね。

LEDシーリングライトに1280×800ピクセルのハイビジョン映像出力が可能なDLPプロジェクターとスピーカーを内蔵しており、一般的なプロジェクターは床の上やテーブルの上に設置したり、天井から吊ったりして壁面もしくはプロジェクタースクリーンに映像を投写します。

しかしpopIn Aladdinの場合、リビングルームやベッドルームにあるシーリングライト取り付け金具に装着できるため、手軽に設置できるだけでなく、面倒な配線もしなくて済むというのが大きな特徴となっています。

▲約3800ルーメンのLEDライト(適用畳数は8畳まで)を内蔵しており、6段階の調光と6段階の調色が可能です

▲0.45型DMDパネルを採用するXGIMIのDLPプロジェクター(1280×800ピクセル)を搭載。明るさは約700ルーメンです。ぱっと見は普通のLEDシーリングライトにも見えますが、精悍なレンズが男心をそそりますね

明るさは約700ルーメンとそれほど明るくはないですが、中心部から約1.27mで40インチ、約3.33m離れれば120インチもの大画面投影が可能です。スクリーンを設置するのがベストかもしれませんが、白い壁さえあればスクリーンなしでも投影が可能です。

▲本体側面にステレオスピーカーを内蔵しており、すっきりとした設置が可能です。周りに何も置かなくていいので、家族の了承も得られやすそうです

ホームプロジェクターとしては、7万4000円前後という価格はなかなかリーズナブルです。ただし、かなり設置に関しての制約が大きい製品なのです。もうお気付きの方もいるかとは思いますが、シーリングライトの取り付け金具とスクリーンにする(もしくはスクリーンを設置する)壁との位置関係によって、イヤでもスクリーンサイズが決まってしまうのです。

 

■最大のカギは壁と取り付け金具の位置関係にあり!

では、実際に設置してみることにしましょう。

筆者の場合、自宅のリビングルームに設置しようとすると、玄関から見て奥の方はベランダに出る掃き出し窓があり、右側には和室への扉があるためスクリーンとして使えません。手前はキッチンなのでこちらも無理。

となると、左側の壁にしか投影できません。計測してみたところ、シーリングライトの取り付け金具から壁面までの距離は約1.8m。60インチのスクリーンを投影できるのが約1.78mですから、ほぼ60インチということになります。

リビングの掃き出し窓の近くには55インチの4Kテレビがある状況で、60インチのスクリーン……。筆者の自宅では、ちょっと物足りないスクリーンサイズにしかならないのが判明してしまいました。

▲筆者の自宅のリビングに設置したところ。スクリーンの大きさは55インチの4K液晶テレビより少し大きいくらいだ

実は現在の自宅に引っ越す前に少しだけ住んでいた部屋があったのですが、そこではスクリーンまで約2.3mほどの距離を確保できたため、約80インチの大画面に投影できました。このくらいのサイズなら、かなり魅力的です。

もう1つ注意点があります。設置する部屋の天井に梁(はり)がある場合は画面が梁と壁に分かれて投影されてしまうため、そのままでは大画面を存分に味わえなくなってしまいます。そこで最大18度まで画面を下方修正することができます。

▲popIn Aladdinを取り付けてすぐの状態で映像を投影したところ。梁と壁に映像がまたがってしまい、見られたものではありません

▲映像の位置調整、映像の台形歪み映像の台形ゆがみ補正を行うことで、ちゃんと見られるようになりました

導入を検討している人は、取り付け金具から壁面までの距離を必ず計測し、さらに梁がある場合は最大18度までの補正範囲で投影できるかどうかをしっかりと確認してから購入することをおすすめします。

■アプリを通じてNetflixやAbema TVなどを視聴できる

さて、ではいよいよpopIn Aladdinを使ってみることにしましょう。

一般的なプロジェクターの場合、HDMIケーブルなどを通じてBDレコーダーなどの再生機器、PlayStation 4などを初めとするゲーム機などと接続して投影します。しかしpopIn Aladdinは天井に取り付けるため、そのような接続方法はありません。どうするかというと、Wi-Fi経由で接続することになります。順を追って説明していきましょう。

まずリモコンの電源ボタンを押すと電源がオンになり、スクリーン(今回は壁)に映像が表示されます。まずは先ほど紹介したように位置調整と台形ゆがみ補正を行います。続いてWi-Fiに接続したら設定完了です。

さまざまなアプリが内蔵されており、アプリ経由で映像コンテンツを楽しめるようになっています。無料で楽しめるものとしては、YouTubeとAbema TVがありますので、まずはそのあたりから楽しむのがおすすめです。

▲popIn Aladdinの起動画面

そのほか、Amazonプライム・ビデオやNetflixにも対応。有料ではありますが、これらのサービスに加入すればかなり多彩なコンテンツを楽しめるようになります。

▲YouTubeの再生画面

▲Abema TV、Netflix、Amazonプライム・ビデオも無料で楽しめるのでおすすめです

 

■ホームネットワークのコンテンツも楽しめる

ネット動画やVOD(動画配信サービス)で満足できる人ならこれで十分かもしれませんが、BDレコーダーやネットワークHDDレコーダーなどを利用すれば、さらに多彩な楽しみ方ができるようになります。

他にも、ネットワーク経由で動画ファイルや放送録画コンテンツを再生できる「DLNA/DTCP-IP」に対応する「DiXiM Play for popIn Aladdin」アプリを内蔵しており、ライセンス登録することで利用できるようになります(2019年3月31日までの購入者には無料提供していましたが、4月1日以降の購入分についても先着5000台まで無料提供するとのこと)。

▲ホーム画面から「DiXiM Play for popIn Aladdin」を起動すると、同一ネットワーク上にあるBDレコーダーやHDDレコーダー、NAS(ネットワーク接続HDD)などのサーバー一覧が表示されます。この中から接続したいサーバーを選択し、コンテンツを再生する仕組みです

筆者の場合、パナソニックの「おうちクラウドディーガ」とソニー・インタラクティブエンタテインメントの「nasne(ナスネ)」があるので、これらの内蔵チューナーを利用してネットワーク経由でテレビ番組をリアルタイム視聴したり、レコーダーで録画した番組を再生したりできます。

▲レコーダーのチューナーを使って生放送を視聴したり……

▲レコーダーに録画した番組を視聴したりできます

▲野球やサッカー中継などは、特に大画面での醍醐味を味わえました

以上、popIn Aladdinを使ってみての感想としては、「テレビは小さくてもいいけど、野球中継やサッカー日本代表戦、映画などは大画面で見たい」という層にかなりぴったりな製品なのではないかと思います。

>> popIn Aladdin

 

(取材・文/安蔵靖志 写真/下城英悟、安蔵靖志)

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あんぞうやすし/IT・家電ジャーナリスト

ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。総合情報サイト「日経トレンディネット」、「NIKKEI STYLE」などで執筆中。KBCラジオを中心に全国6放送局でネットしているラジオ番組『キャイ~ンの家電ソムリエ』にも出演中。

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