失敗しない「ボディ保護」の極意【汚れにくいクルマの作り方②】
&GP / 2019年4月28日 11時0分
失敗しない「ボディ保護」の極意【汚れにくいクルマの作り方②】
すっかり暖かくなり、洗車をするのにピッタリの季節がやってきた。今回の洗車特集では、CarGoodsPress編集部が厳選した新製品や定番カーケミカルを使い、愛車をキレイにするだけでなく、劣化したパーツの復元や汚れにくいクルマの作り方を紹介しよう! 今回はボディ保護編だ。
[特集]汚れにくいクルマの作り方
①ボディ洗浄
②ボディ保護
③車内清掃
④ウインドウ撥水
⑤足回り洗浄
【失敗しないボディ保護のコツ】
洗ったあとはすぐに表面を保護!汚れが付きにくく美しさが保てる
■洗車後はコーティングまたはワックスを塗ろう
ボディをキレイに洗ったら、コーティング剤またはワックスを塗っておこう。コーティング剤は汚れ防止効果が高く、3カ月程度と長持ちするのが特徴。ワックスは持続時間は1カ月程度と短いものの、濡れたように深みのあるツヤが出るのが特徴。
コーティング剤やワックスの中でもいくつか種類があり、例えばガラス系は耐久性、光沢、ツヤ性能が高い。ポリマー系はリーズナブルで自然な深いツヤも出る。カルナバロウはしっとりしたツヤが出る。
だが最近はそれぞれに明確な差が少なくなってきており、ツヤが出るコーティング剤もあれば、持続時間が長いワックスもある。作業方法も、液を垂らしたスポンジで縦横しっかり塗り込んでいくタイプは時間がかかるものの持続時間は長め。
何よりクルマに愛着がわき、作業中に細かいキズなどを発見できる可能性もある。スプレーしてクロスで拭き取るタイプは、作業時間が短いのが利点だ。いろいろ試してみて、お気に入りを見つけてみよう。
ボディはボンネットなどの金属属部分だけでなく、窓枠などのゴム部分やヘッドライトなどの透明樹脂部分、フロントウインドウ下の黒樹脂部分、グリルなどのメッキ部分などさまざまな素材が使われている。
経年劣化によって汚れやくすみ、黄ばみ、白シミなどが付いてしまうので、専用の汚れ落としやコーティング剤を使用して美しさを取り戻そう。
【ワックスコーティング術】
ボディを美しく輝かせれば気分良くドライブできる!
■ワックスの塗り方
【手順1】洗車後に水滴を拭き取ったら、付属のワックス缶専用オープナーで缶のフタを開ける。
【手順2】付属のスポンジを水で濡らしてから固く絞っておくと、ワックスを薄く塗りのばしやすくなる。
【手順3】スポンジをワックスに付けて、軽い力で1〜2回程度回す。大量に付けないようにする。
【手順4】50cm四方くらいずつの範囲を横、縦の順で塗り込んでいく。
【手順5】付属のオレンジ色のクロスで拭く。
【手順6】続いて付属の白いクロスで拭いて仕上げる。
【使用した製品】
▼シュアラスターの中で最高級のワックス
シュアラスター
「マスターワークス CAR WAX」(7560円)
100gのワックスのほかスポンジ、クロス2枚、オープナーをセットにした1000個限定のパッケージで、ワックスは天然カルナバロウを使用しており、奥深いツヤを与えてくれる。
【ワックス・コーティング剤】
▼ポリマーの被膜で日光・酸性雨から守る
ウィルソン
「ポリマーワックス(丸缶)」(実勢価格:各1980円前後)
ポリマーの硬い被膜を形成して、撥水のほか直射日光や酸性雨などからボディを守る効果もある。耐久性は3カ月。ダーク&メタリック車用と、ライトパール&メタリック車用を用意。
▼ガラス系の皮膜で汚れが付きにくい
錦之堂
「レイン・X ボディーコーティング」(実勢価格:2000円前後)
塗布後に太陽光を浴びることでガラス系被膜を形成。ボディの劣化を長期間防ぎ、撥水被膜も形成される。洗車後の濡れたボディにスプレーして拭き上げるだけと、作業も簡単。
▼水滴が流れやすくなりワックスが傷を埋める
KURE
「Stoner スピードビード」(実勢価格:2500円前後)
スプレーして拭き上げるとボディ表面が疎水性になり、水滴が流れやすくなる。また耐熱性カルナバワックスにより深みのある輝きを与え、同時に細かいキズも埋めてくれる。
【ライト&樹脂復活術】
樹脂、メッキ、ゴムパーツもボディ同様に輝かせておく
■ヘッドライトの磨き方
【手順1】ヘッドライトの外周にマスキングテープを貼る。
【手順2】クリーナーをつけたクロスで力を入れながら磨く。
【手順3】混合液を作成する。
【手順4】混合液をスポンジに染み込ませて塗布する
【Before】
【After】
▲黄ばみが消えて新車のような透明感
【使用した製品】
▼細部も作業しやすいガーゼスポンジ付き
シーシーアイ
「スマートガード ヘッドライトコート」(実勢価格:2300円前後)
経年劣化で黄ばんでしまったヘッドライトが、新車のような輝きを取り戻す! コーティング剤により強靭な被膜が形成され、他社品より5倍の耐久性があるという。
■樹脂を復活させる方法
【手順1】樹脂部分を水洗いして砂やホコリを落とし乾燥させる。付属の施工用スポンジの黄色い部分に、液体を数滴垂らす。
【手順2】白くなった樹脂パーツの上に、均一に塗りのばしていく。
【手順3】付属のクロスで拭き上げる。塗りムラがある場合は、再度液体を塗り伸ばしてクロスで拭く。
【Before】
【After】
▲白くなった樹脂の色とツヤが復活!
【使用した製品】
▼色とツヤが6ヶ月以上持続する
カーメイト
「黒樹脂復活剤 プレミアムコート(C136)」(実勢価格:900円前後)
ボディ周りの未塗装プラスチック部品は、年数が経つにつれて紫外線などの影響で白い模様が出てくる。だがこの製品を塗れば、新車のような色とツヤが復活! ボディとの一体感が出る。
【ライト&樹脂復活用品】
▼汚れ落とし、キズ消しツヤ出しの3効果!
KURE
「ルックスDX 表面仕上げ剤」(実勢価格:2300円前後)
金属、硬質プラスチック、メッキ部分用の、汚れ落とし、キズ消し、ツヤ出し剤。同社の「ルックス」を超える性能を持つ。クルマのほか、自転車やバイクなどにも使える。
▼窓枠アルミメッキの白シミ、くすみを除去
プロスタッフ
「魁磨き塾 アルミメッキ モールクリーナー」(実勢価格:2200円前後)
ホワイトアルミナ(研磨剤)により、輸入車特有の窓枠アルミメッキモールについた白シミを除去。表面が滑らかになり、白シミの再発生も防ぐ。フェルトペフとクロスも同梱。
▼白くなったゴム類を美しい黒色にする
プロスタッフ
「魁磨き塾 窓ゴム&ゴムモールコート」(実勢価格:1600円前後)
窓ゴム部(ウェザーストリップ)や、ルーフレール部のゴムモールなどに使用。くすんで白く劣化していても、塗布することで黒くキレイな状態に戻せて、日焼けも防いでくれる。
>> 汚れにくいクルマの作り方
本記事の内容はCarGoodsPress88号78-79ページに掲載されています
(文/平岡祐輔 撮影/糠野伸)
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